2018年2月24日土曜日

初めての、高尾山。

東京にいながら、高尾山に登ったことがない。東京モグリ脱却? 登ってみました。


中央線の赤い快速、終点まで乗ってみたのも、初めてでした。

終点の高尾駅には、ほんとに、終点を示す、クルマ止めがありました。

東京駅を発着している赤い快速電車が、ここまで来る!

妙に感激してしまったのですが、この高尾駅から、もうひと駅あった。

京王線に乗り換えての、高尾山口駅まで行きました。


高尾山口駅から、コンクリの道をよちよちと歩くこと約15分。

今度は、運命の分かれ道が待っていました。岐路、分岐点ですね。

どっちを選びますか? ケーブルカー? リフト?

登山目的の"マジ"ですと、どちらも選ばない。

カチ、徒歩を選んで、歩き出すのが本筋なのでしょう。

私は、迷った挙げ句、最後まで、迷った挙げ句、でした。


リフトを選んだのは、正解、、、だったのか?

ぐいぐいと、引っ張り上げられる、木々を切り開いた急斜面。

標高の上がるにしたがい、当然のごとく、空気が冷たくなってくる。

こうした気温差を体感できたことが、リフト登山を選んだ正解でした。


リフトを下車して、参道を歩く道端。

高尾山は、じつに様々な参詣の道であることを悟りました。

ご託宣の石があったり、奉納の証しを示す膨大な目録の数々、そして、猫舌注意!

なんじゃこりゃ? 

いま、話題という高尾山ラーメンは、激アツらしいので、火傷したらたいへんです!!!

焼き石を使用するという、秋田・男鹿半島の木桶料理さながらの、激アツとか。

ま、とにかく、いろんなコンセプトがひしめきあう参道なのでした。


そもそも、修験道の山寺として開かれたという高尾山。

本堂を祀る山門まで辿り着いたところで、一応の、終点でした。

中国の"春節"に重なったこともあり、行き交う方々の半分が中国語、続いて韓国語。

おそらくですが、タイやインドネシアの方々もいらっしゃいます。

高尾山の知名度は、いまや、アジア規模なのかなと感じた次第。


本堂の奥では、山伏が食したらしきかな? ふるまわれる精進料理。

時すでに、完売でありました。

健康食ブームもあって、精進、低糖質を謳う飲食は、爆発的な大ヒットらしいです。

食堂の店主に、いろんなヒントを与えてくれる高尾山の参道。


修験道ゆえに? 必ず登場するのが天狗さん。

立派な天狗像があったので、とりあえず撮ってみましたの絵図。


山上より、東京都下を一望の展望台建物にて。

モヤがなく、キリっと晴れ渡れば、新宿副都心、スカイツリーまで見えるとか。

いやはや絶景、眼下の八王子が巨大な街であることを理解するだけでも、絶景。

標高599mの高尾山の魅力を、加速させてくれる黄金の水、泡つき。


ほろ酔いにて。

足取り軽く、傾斜をくだって、高尾山口駅まで降りました。

登りはリフトでしたので、高尾山の"下山"に行ってきた感じです。

適度な疲れ、駅前には、靴を洗う水道を完備。

車内に靴泥を入れない鉄道会社の知恵?


高尾山の麓の一帯では、おそばに力が注がれていました。

ざっと10店舗以上が軒を並べるという盛況ぶりで、とりあえず、あてずっぽうに入店。

玄蕎麦、十割をいただきました。

なにもつけずに蕎麦そのもの、軽く塩をつけて、そしてツユをつけてと段階をふまえ。

山歩きのあとの蕎麦は、おつなもの、ちょっと物足らない? 

そんな人のためか、とろろ蕎麦が、人気のようでした。


高尾山口駅前で見た、古きよき時代のお土産屋さん、お食事どころ。

お食事、たばこ、アイスクリーム、、、山男・山女の定番的な嗜好品を完備?

昭和とは、本当は、いいものが全部あったのかなとしみじみ想う昭和女のワタシ。

街中にいま、「たばこ」などと大書された看板はありますか?


高尾山口駅から高尾駅まで歩いてみることにしました。

国道20号線、かつての甲州街道の歩道を進みます。

平日なのに、交通量がとても多く、沿道は喧噪のなか。

休日はまた、行楽のクルマで賑わうのでしょう。高尾山、さらに先には相模湖。


意味深長な名前の橋を渡る。

小さな河川にかかり、その上をJR中央線がクロスするように跨いでいました。

両界橋、、、、界を分ける、これは推察ですが。

かつての、高尾の街と高尾山、街と修験を分けた場所である河川にかかる橋。

もしくは、甲州街道の、宿場を離れて、これから山梨方向へ向かう河川にかかる橋。

界隈の、両方にかかる橋ゆえの、名称、いろいろ考えます。


国道20号線はやがて賑やかな街中へ入り、高尾駅に着きました。

山岳信仰の宿場街として発展したという高尾らしい神社仏閣を模した駅舎。

バスターミナルやタクシー乗り場が充実しており、休日はさぞかし、、、、。

駅の反対側には、最新のマンションが聳えるという、都心郊外らしい風景。


それでも、古き良きの昭和は残っておりました。

お土産屋さん、お食事どころ、自転車置き場。

自転車置き場は、家屋の一階をぶち抜いた懐かしいたたづまいが残ってました。

故郷の、埼玉県の北部には、まだまだ健在ですけれど、東京にもあった!

妙にうれしくなったりする昭和なワタシ。


帰りは、京王線で新宿へ。

たまたま反対側の下りの車両を撮ってしまいましたが、京王特急で新宿へ。

飛ばす、飛ばす、快適、ぶっ飛ばし、噂にたがわず素敵な京王特急。

登山(下山?)の疲れでうとうとするどころか、すっかり眼が覚めての新宿駅でした。


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2018年2月16日金曜日

生命の星・地球博物館に行ってきました。

いつかは行こう、せっかくだから行こう、と思いたち、小田原市にある博物館へGOGO!


時々、通る道筋で見かけてはいました。

箱根にむかう国道1号線ぞいにあり、たいへんな評判、とても気になっていました。

いつかは行こう、でもいつでも行ける、そんな存在は、かえって足を踏み入れない?

という行かずじまいはいけないのだと最近おもうような歳にもなり、出向いたのでした。

↑迎えてくれた剥製標本のひとつ、ニホンオオカミ氏。


ちょうど、こういった企画展をしていることを知ったのも、きっかけでした。

釣りをしていると、レッドデータの生物、絶滅危惧の生物、ここに必ず行き当たります。

釣りという"遊び"そのものが、胸にチクリと痛いところを刺す事実も否めないでしょう。

2月という、どちらかといえばオフタイムの時節に、洞察を促すぴったりな企画展かなと。


博物館は、小田原駅で箱根登山鉄道に乗り換えて入生田駅を下車。

駅からの歩道橋が、箱根湯本へ向かう国道1号線をまたいでいきます。

いつも通るところ、とは、こういうことなのですけどね。

たいへん便利な立地場所で、カマボコで有名な鈴廣さんのちょっと先、ですか。


正面玄関へ向かいながら、驚いた。

なんという大きさ、まるで目の前に巨大宮殿が立ちはだかっているよう。

国道1号線からちらっと眺めていた印象とは、まるで違うのです。

その圧巻の建物の意味は、入館してから納得させられました。


なんじゃこれは!!!

展示空間の、壮大なこと、この上なく。

生命の星、地球の博物館、その言葉どおり、地球の成り立ち、仕組み。

物質、生き物、あらゆるものが、展示・解説されておりまして、圧巻、唖然、ひとこと。

もっと早く来ればよかった、、、素晴らしい内容に時間の経つのも忘れてしまう。


魚類、甲殻類、、、釣り好きの眼を奪う剥製標本の充実ぶり。

手の触れられる距離の展示となっており、もちろん手を触れてはいけないのですが、

標本のディティールのぎりぎりまで凝視できる"見せ方"に感動。

正直、もし今度、キス様、カワハギ様の良型が掛かったら、私も標本作りに挑戦したい!?

お見事、さすが、河川、湖沼、海洋、すべてが揃って智力結集の、神奈川県の実力か。


特別企画展の、レッドデータの生物についても、じっくり閲覧、熟読いたしました。

釣りという遊びが拍車をかけた、特定外来生物の問題についても改めて熟考。

なぜ? どうして? そして、これから、どうすれば?

神奈川県の、とても気合いの入った調査と真実の叫びに、圧倒され続ける私。


オオカミ、トラ、ライオン、クマ、クロヒョウ、、、、。

企画展を離れて、常設展示の、哺乳類の、剥製標本も、たいへんな充実ぶりでした。

これでもか、という感じで迫られるので、呆然と立ち尽くすのですね。

でも、動物好きには、とても癒される空間、時間、とも言えると感じました。


生命の星・地球博物館をあとにして、国道1号線を箱根湯本駅まで歩きました。

クルマの交通量は激しいですが、ちょうどいい散歩の距離でしょうか。

帰りは、新宿まで、ロマンスカー。

ああ、なにか、ふつうの箱根観光になってきた感じが、いつもながらですが、、、。

今日は、ちょっぴりアカデミーな休日だったから、ま、いいか、です。


今日、ロマンスカーで。

一度、書いてみたかった名コピー。

そして、ロマンスカー名物?の、ハイボールセット。

あれ、確か、この氷、以前はまん丸の氷だったような気がしたのですが、ま、いいか。

酒匂川を渡り、冬枯れの足柄平野を眺めながら、ハイボールをちびりちびり。

気がつくと、ロマンスカーはビルと住宅のひしめきあう代々木にいました。

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