2019年12月28日土曜日

2019年しめくくり、天災厳しく、若者目減り?

平成から令和となった2019年もあとわずか。振り返って思うこと、少々。毎年恒例。


来年はいいことないかなあ。

そう思って一年を振り返ったのがついこの前 。今年も押し迫りました。人間、同じ時期に毎年同じことしていますね。年号のかわり目には驚天動地な出来事が起きると言われて身構えておりましたが、それもあとしばらく。

身辺、仰天するような事態はありませんでしたが、日に日に感じたのは、天災。

災害の多い日本列島ですが、熱さ、雨、風、台風、厳しくなってきたような、、


天気晴朗なれど波高し、、、。

10月、台風19号がやってくる前日の、静岡市安倍川河口付近の海岸。

ウネリの帯が次々やってきて、沖合にはとてつもないエネルギーが潜んでいるよう。好天、無風なので、まだ釣りができると砂浜まで歩いてきて、びっくり!

結果、釣りは諦めて駿府の東照宮に初めてお参りしたのですが、やってきた台風、甚大な被害の数々。19号は雨量がすさまじく、各地に洪水をもたらせました。


台風の被災地から出されたゴミを整理している集積地。

雨、風、浸水、土砂崩れ、処理しきれていない場所が各地にあります(千葉県鴨川市)


台風15号は、常識の通用しない暴風が際立っていました。

お世話になっている地域、釣りポイントの集落がブルーシートの姿に。

とくに内房の被害が厳しく。↑千葉県岩井袋港


横浜市側、金沢区の定番場所も破壊されて修復のために立ち入れなくなり(台風15号)

枝が折れて塩水で枯れた松の姿が風雨の凄まじさを物語ります。近隣の工場、倉庫も浸水により大きな被害を受けて、存続の危機がある会社のことが報道されていました。

巨大化、強力になる台風の原因については、沖合、沿岸を問わず海水温の異常な上昇、つまり地球温暖化が影響していると言われてます。熱せられるばかりの地球、、、。


振り返りながら、冷凍庫ストックの魚たちもすべて解凍。

持ち帰り、いただいた分とは別にその日は食べ切れないと判断して急速冷凍した魚たち。
キュウセン、フエダイの子どもが残っていました。

毎年こうして年の瀬に、調理していただくのです。どこで掛かった子とか思い出し、、


解凍して、開きにして、しばらく干して水分を飛ばす。

シロギス、トラギス(全身タイガース)、チャリコ、お土産セットみたい。


ところで、地球温暖化の影響は1700m以上ある山の頂上にまで!?

仕事の技術研修で訪れた山形市でのこと。空いた時間、初めて蔵王へ上りました。

ロープウエイから見下ろしていた森を見ていて気がつきました。

なんかヘン? あれ、これ確か冬になると白い世界にキラキラと光る樹氷の森、のはず。

なぜ、樹木がみんな枯れちゃってるの? どうして?


ロープウエイの係の方からうかがったところでは、、、。

枯れてしまっているのはアオモリトドマツという種類。蛾の発生によって木が弱ったあとに、キクイムシが幹に穴を開けてしまったとのこと。本来、蛾もキクイムシも標高1700m以上には発生しにくいものが、温暖化によって発生・寄生しやすくなったのが原因とか。

一帯は国定公園内の保護区にあり殺虫剤の散布もままならず、、

蔵王の観光目玉の木々がこんなことになってしまい、、、深刻な状況でした。


山形、、で思い出したのが前号でご報告の若手釣り仲間の秋田へのUターン。

若者の都会離れ?が、私のまわりだけかもしれませんが相次いでいます。

大学や専門学校で一度は上京、そのまま就職したものの、ある程度の就業や経験を経たら、故郷へ、もしくは新しい価値観のある土地へと移り去っていく。

ヒツジ(釣りヒツジ)の仕事の関係者では特に顕著で、東京や横浜に執着していない?


あれこれ、考えているうちに、第一陣の出来上がり。キュウセン、フエダイの素焼き。

酢をチラリたらして、酢醤油でもよし、うまし! 素焼きなのでそのまま、でも。
水気のあるキュウセンがパサっとした食感のまま、じつに旨い魚だったと解ります。
 フエダイ(子どもですが)は、そのまんま旨い魚だということも解ります。


キュウセン1尾と開き干しの各種は、カリカリになるまで揚げてみました。

背骨までとはいきませんが、身とヒレまわりはそのままバリバリと食べれるまで揚げる。

トラギスの身の旨さが、こうして食べ比べてみると際立っておりました。


食べて、寝て、走って、釣って、泳いで、食べて、寝て、走って、釣って、泳いで、食べて

なんだかんだ申し上げても、結局このような一年を今年も過ごしたのでありました。

食べて、寝て、走って、釣って、泳いで、、とりまく環境は日ごとに厳しくなってる感じですが、それは年齢のせいかもしれませんし、できるだけ自然体で、変わりなく気ままに。

2020年も変えることないスタイルでまいります。よい、お年を!

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2019年12月15日日曜日

さらばアサリちゃん、横須賀うみかぜ公園 送別会

アサリちゃんが退職、秋田県大館市へUターンすることになり、お別れの会となりました。


この方はアサリちゃんではありません。浜田直樹さん。

送別会でアサリちゃんが使うエサを販売してくださる活きエサ徳丸の店主。手にしているのはオニギリ。ま、人間のエサみたいに写りましたが、私が作った蛸飯のオニギリ。浜田さんにひとつおっそわけして、27歳の若者の新たなるかど出を祝っていただこうかと。

蛸飯には、多幸めし、幸多かれという願いを、握り込める意味合いもありまして、、、。


購入のアオムシ(アオイソメ)はざっと1kgあります。活き抜群、きときと(解る?)

今回、アサリちゃんの送別会を催すにあたり、発起人の黒ヒツジおよびアサリちゃん上司ジュンさんの発案で、みちのく山河の大館市に帰郷のあかつきには、そうそう海へ行くのも難儀な道程。ならば東京湾の見納めにアオムシの1kgぐらい使い果たしての花道がよかろうと、まるで特盛りのソバのような環形動物が餞別になったのでした。

ところが、その一部を浜田さんの店舗から取り忘れてしまい、後続の私とヒツジ(今回も運転手兼撮影係員)がうみかぜ公園の前にお店に立ち寄った次第でした。


長い前置きとなりましたが、主役アサリちゃん、27歳、美容師。

秋田県大館市出身。上京、ジュンさんのまかされるお店で修業を続けて晴れて今月いっぱいで退社。来年からは故郷に根を張って生きていくことになった若者の笑顔。

東京へ出て、変化したことといえば「太りました」とのこと。なるほど、初めて会った時からすれば、顔は丸くなった。かな? えっ、太るぐらいラクした、、はずはないよね。


アサリちゃんの大館市凱旋(前祝いにて)、カンパーイ! 乾杯!

左から、黒ヒツジ(肩に写ってる自分でつけたマコガレイ・ロゴに注目)
U子さん(うみかぜ公園久方ぶりの登場、船上ではマグロとの綱引きを繰り広げる!)
ジュンさん(二人目お嬢ちゃん、二歳半になりタマランちゅうに自慢げオヤジ)
アサリちゃん(ジュンさん、黒ヒツジと出会ったことで飲めないお酒もいつの間に、、)
私(ずっとノンアルだったのですが、朱に交われば酒に交わり、今日も運転手付き)

若者の送別会が、うみかぜ公園での木曜定例会の納会になりました。


というのも、今年、連続して関東を襲った台風によって、横須賀うみかぜ公園も例外なく大きく傷つきました。

釣りを、するにも、大丈夫な場所を選んで、しかも周囲に気を使いながら、という状態なために、集まって多いに語らうわけにもいかず、相応に、自重していた次第です。

おそらく、それは、常連の方々みな同じ想いだったでしょうけれど、やがてポツポツと竿を出す人たちが戻ってきて、こうして年内、みな会うことが出来たわけです。

修復は、これから、なのでしょうけれど、工事が始まったら、またしばらくは自重なのでしょう。工期はもしかしたらかなり時間がかかるかもしれません。


ご無沙汰、そして送別会ということで、私はたいへん張り切りました、です。

前述のように、アサリちゃんの多幸を願って蛸飯を炊いて、バーベキューのために、食材準備をしました。ところが、私の勢いをいなすように吹き付けてくる風、しかもときどき強風、いつもの法則のようにイジワルな展開に。

しかし、クーラーボックスで垣根をつくり、天ぷらガードでカセットコンロを囲い、執念の開始、調理に励んだのでした。


まずは、ジンギスカン、北海道から直送のタレ漬け羊肉、キャベツ、モヤシ、ニンジン。

正直なところ、外で食べるジンギスカンは、これ以上申し上げようのない魅力の外メシ。

続いて、公園裏のショッピングセンターで追加購入。

まるちゃんの焼きそば、豚バラ、冷凍シーフードを絡みあわせまして、、、シェフ交代した黒ヒツジが、まことにかいがいしく、丁寧に炒めて、粉スープを絡めあわせました。

想いますに、外で食べるまるちゃんの焼きそばは、テッパン中のハガネ。

泣く子も黙るうまさではないでしょうか、、、ということで、久方ぶりのうまし!ハンコ


盛り上がる宴会とは裏腹に、みなさん、掛かってくるのは、グーフくんばかり。

この日は、ショウサイフグがグループになって集まっていたようでした。

私といえば、1投、したのみ。それが大失投、最近パックロッドしか使っていなかったために、投げ竿の感覚をすっかり忘れてしまって、、、といえばカッコいいですが、年齢とともに竿が言うことを聞いてくれなくなってきまして、回収。あとはヒツジまかせ。

アサリちゃんはじめ、皆さまに食材を食べて貰って満足。ほどよい疲れにハイボールも効いてきまして、クルマの助手席で大の字になっておりました。まるで、フグ、やね。


記念撮影、ひとりだけおかしなコトする人(私)は泪を見せたくなかった。

アサリちゃん、私の息子と同じ年齢のあなたに、私はなにもしてあげられなかった。してあげたのは、ほんの少しの飲食のお付き合いと、折角のお休みなのに寒風吹きすさぶなかでアオムシとかマムシとかで大切な指先をベトベトにしながらの根比べの同伴のみ。これが果たして、秋田県から上京してまでヤルことだったのかは、解りません。でもね。

私は、楽しかった。オジサンたちも楽しかった(はず) だから、ほんと、ありがとう!

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