2018年6月28日木曜日

メダカ、を飼い始めて1ヶ月

仕事先の方から、毎年しきりに、勧められてきたメダカとの暮らし、、、この6月初旬。


とうとう、今年は決心して、貰い受けてきた次第なのでした。

正直に、水に暮らす生き物と、同じ空間に居てみようと、、、部屋のなかで。

重い、重い、重い、、、、あっ、揺れると、水がこぼれる、、密封した水槽のはずが、、

熊谷から乗った湘南新宿ラインは激しく揺れたため、池袋に着いた時には、ヤバイ。

急いでタクシーで、自宅に着き、包んだ風呂敷を解いて、無事を確認したのでした。


クロメダカが2尾、オレンジ色のヒメダカが2尾の、計4尾。

いただいた先からは、こう告げられていました。

「メスがもうすぐ卵を生むから、卵を見つけたら、新しい水槽へ移してください」

その卵とは、水草に産みつけられるそうですが、これは結構な、観察が必要!?

さっそく、水槽をもうひとつ用意して、その時を待ったのでした。


4日後、松の葉のようなトゲトゲの水藻にくっつく、卵らしきを発見。

おそるおそるでしたが、その卵のついた水藻を、もうひとつの水槽に選り分けました。

さらに3日後、うまく孵化してくれたのか、小さな目玉がついた、糸のような。

これが、メダカの赤ちゃんなのだと、認識できる生物の発見にこぎつけたのでした。


メダカに詳しい、ぶチョーこと、ミヤモト先輩からのご指示も仰ぎ。

近隣のDIYショップにて、赤ちゃんのエサ、カルキ抜きなどメダカ育成アイテムを購入。

水温に気を配り、水藻、メダカの石を増やすなど、孫が出来たのごとくの狂喜乱舞!

目の覚めた夜中に、水槽を凝視して過ごす、、、気が気でなく、、気になって仕方なく。

部屋のなかに、新しい「家族」のできたような、喜びを感じたのでした。


家族は、最大長でも、約3センチ、姿をながめ見るのも大変!

赤ちゃんは、1センチ未満、、、進む老眼、必携の虫めがね、魚眼を見つめる魚眼?

身内が一丸となって一眼? 目を凝らし続けた1ヶ月になっていました。


その一方で、とても残念な別れもありました。

まず、ある朝、メスのクロメダカが、底のほうで、硬くなっていた、、、、、。

その5日後、今度は、オスのクロメダカが、硬くなること、2尾目、、、、、、。

ネット探査によると、クロメダカは、絶滅の危惧種、、、

つまりは、環境の変化には、著しく弱い生き物のひとつ、、、、とか。

縁あって、一度は家族となった小さな魚たち、、、軒先にある僅かな土に埋めました。

ちなみに、写真は、以来、その軒先で、日光浴をさせている時の様子。


部屋のなかに暮らす、水中の家族、その姿を眺めるしあわせ。

赤ちゃんは、いまのところ、1尾が泳いでいるのを確認できるのみ。

この子は、なんとか、成魚まで育ってくれて、次代へつなげてくれないだろうか?

仕事から帰って、小さな家族を見つめるひととき、それは、身内たちとの共通の理解。

メダカの学校とは、見つめる人間を育ててくれる気がしています。

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2018年6月3日日曜日

岩手県山田町へ、ふたたび!

今年は、船釣りも好きな黒ヒツジ、トミさんを加えて、いくぜ三陸の第二弾!!!


山田町船越の、浦辺利広さん宅に到着。

昨年に引き続き、いきなりの大歓待をしていただきました。

東京をお昼の新幹線で出発、北上駅からレンタカーで、山田町には18時過ぎ。

かつてない、記録的な早さだと、運転していたヒツジ(元祖釣り執事)は興奮気味。

遠かった、本州最東端の海が、すこしづつ、近づいているということでしょうか。

↓これでもかと、無尽蔵な連チャンでふるまわれた、三陸の、初夏の、恵みたち。


ホタテの刺身、海水に浸したままの、ウニのむき身、手前は、洋ワサビ。

浦辺さんが、自宅脇の沢の東側斜面を使って育てた自家栽培モノを、擦っていただく。


ナメタガレイの煮付け。

本種は、宮城県と岩手県の年末年始のステイタス魚、体力回復の初夏も、うまし!!


ホヤ。

はじまりました、ホヤの季節、サイコーです、まさに三陸の珍味の王道、病み付き。


モズクと豆腐。

三陸特有な、太いモズク、抜群のトロミと豆腐とのハーモニー。


カラスガイ、イガイ、または、ムール貝。

大玉で、濃厚な味、呑み、語り合いながら、食べ続けてしまいそうな、、、素敵。


昨年は、ヒツジが、船酔いで即座に轟沈、人体マグロ&人体コマセにて、終了。

黒ヒツジ、トミさんを伴ったのは、今年の第一目的であったのです。

私たちにも、船釣りを愛好する仲間がいることを、三陸に暮らす浦辺さんに伝えたい。

黒ヒツジ、トミさんのふたりにも、三陸の海を、見て、感じて、想って、もらいたい。

歓待いただいた宴を、にこやかに見守ってくださる浦辺さんの奥さん(写真手前)


そして、愛犬アンドリュー。

2011年3月11日の午後、山田町を襲ったかつてない津波に飲まれる。

浦辺夫妻と、自宅ごと漂流した屋根で過ごして、今日。

かけがいのない家族は、13歳になったということでした。


コケコッコォォォォーーーーーーーーッォ!!!!!!

翌朝、またもや、年甲斐もない雄叫びを上げながら、山田港を出船。

生憎の雨、山田湾を囲む山々、沖合いもほとんど見えない視界のなか。

前方、左右に浮かぶ、牡蠣棚などは、認識できました。


神栄丸を操る浦辺さん。

昨夜とは一転しての、船長のまなざし。


風が強くなかったのが救いでしょうか。

ポツポツと落ちてくる雨しずく、煙った霧雨のなか。

神栄丸は、浦辺さんの操船技術のおかげもあって、落ち着いていました。

なお、快晴だった昨年冬の風景はこちらをクリック↓



改めまして、同行者の、紹介、トミさんこと、トミザワさん。東京在住。

私とヒツジの、呑み仲間、行きつけのお店で知り合った40歳。ご一緒は初めて。

船釣り専科、ホームグランド、北茨城、東京湾、伊豆半島周辺。

対象魚は、全魚というぐらいの、オールラウンドプレイヤー。


黒ヒツジこと、M川さん。平塚市在住。

投げ釣りによる大物専科で、船釣りは、カワハギのみ燃える。

しかし、一番は、大型のマコガレイに燃えるという特殊性格につけこまれてしまった。

三陸のナメタガレイ、大きなマコガレイ、、、と耳元で嘯くヒツジにそそのかされ、

ふらふらっと、ついに、三陸山田湾へやってきてしまった。


そして、カッパ姿で奮闘の私。昨年同様のボート用のパックロッドで勇躍、乗船だ。

おおおっ、いきなり、竿が引き込まれております、さすが三陸の濃い魚影。

水深がドカーンと深いため、なかなか上がってこない。重い重い重い。

ちなみに、引率者?のはずのヒツジ、については、後述いたします。以下、釣り状況。


5月末の、三陸の海は、根魚たちが元気に泳ぎ回る。

仕掛けを入れた途端から、賑やかなアタリがありました。

私の竿にも、魚たちがエサを見つけて騒いでいる様子がビビンと伝わり、

巻いてみると、重い重い重い、になりました。


雨が止むと、姿を見せてくれた、本州の最東端の付近、リアス式海岸の岩肌。

晴れてくれれば、新緑も鮮烈なのでしょうけれど、もやもや、薄らと見えるのみ。

水平線側も、雲と海がくっついているため、いまここが、まさか。

そう、まさか、の、世界三大漁場の黒潮の流れる崖の先に漂うことが、解らない!


ここが、どんなところなのか?

それは、雨の中で、竿を持ち、リールを巻くことで、解ることでした。

とりわけ、浦辺船長と、三位一体となって、竿を操作していた、黒ヒツジとトミさん。

あれよあれよと、まるで船釣り雑誌のグラビアのような光景が展開される。

呆れて見ていた私も、翌日、リールを巻いた左腕がパンパンになるぐらい釣れた。


ちいさな魚、は、ほとんどリリース。

浮かんでしまった魚は、カモメたちがみな持っていくなか。

「名残り惜しいだろうけど、そろそろ上がりますか?」

浦辺さんが、そう言ってくれたのは、理由(ワケ)がありました。

ほんとは、あと1時間ぐらいは、できたのですけどね。ワケとはこの人の状態↓


神栄丸が、帰港についてしばらくのち。

よくやく、立ち上がって、笑っているヒツジが、真ん中に写っています。

今年も、体内のすべての中身を海と同化のち、横倒しの、くの字状でのマグロで昏倒。

浦辺さんは、ヒツジの極限状態を察して、すこし早い帰港を促してくれたのでした。

ようやく起き上がれたことが、よほど嬉しそうなヒツジ。


波ひとつない、山田湾へ帰る。

岸壁に近づくにつれて、現実は、待ってはいるのです。


まだ、造成中の山田港、山田の街。

より高くに設計され、建設中の津波対策の「壁」

三陸の海岸線の港町には、みな、同様の風景が広がります。

しかし、すこしづつ、ですが、街は、昨年よりは、変わってきていました。


浜あがりのラーメンをいただく、これは昨年にひき続き。

出汁がきちんと効いていて、醤油味、あっさり、細麺、チャーシューも薄い。

船を降りたら、まず食べたくなるのが、浜あがりのラーメン。

こういうラーメンがいま一番食べたいのに! と痛感させる、山田町のラーメン。

ラーメンに限らず、お店の数も、なんとなく、増えてきているような、、、。


山田港にて、記念写真。

2年続けて丸ボウズのヒツジが、二輪トライアル選手だった浦辺船長にこう言ってます。

「完璧なゼロラッシュ!」「オールクリーン継続中」「これは岩手県の新記録」

なにも出来なかったヒツジの負け惜しみの遠吠えと、お許しくださいね。

山田町神栄丸・浦辺利広船長 090-3124-9755


浦辺さんのもとを辞して、北上駅へ戻る途中。

大槌から県道を通って遠野へ抜けるコースで、立ち寄っての史跡見学。

橋野高炉跡、、、日本最古の溶鉱炉の跡であり、世界遺産に登録されたばかり。

製鉄の街・釜石の原動力となった江戸時代の知恵や苦労に触れる、オトナの遠足?


北上駅から、はやぶさ号で帰京、山田港の朝獲れを、東京へ運べました。

持ち帰った三陸の根魚と底生魚、ざっと、確認してみたところ。

マゾイ、クロソイ、アイナメ、ガヤ(エゾメバル)、アカメバル、カジカ、オコゼ、

ムシガレイ、マコガレイ、、、そしてナメタガレイはまた次回のお楽しみでしょうか。


釣魚を速攻調理していただき、箸をのばしました。

写真は、ムシガレイの塩焼き、、、釣れたての三陸産、をその日、東京で食べる、

なんという贅沢!!! 魯山人なみの、贅沢と言っても、過言ではなく。

すべての釣魚を引き受けてくれた、大塚壱縁の南部店主にも、深く感謝いたします。

塩焼きのほか、ムシガレイの天ぷらもいただき、三陸の幸の至福に酔ったのでした。

大塚・壱縁 03-6912-9159

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