2018年9月27日木曜日

獺祭!!! カワウソになれる高知

今季の、川泳ぎのラストは、高知へ。シュノーケルと投げ竿を持っての2日間でした。


まず、新荘川へ、行きました。

ニホンカワウソの、最後の最後の目撃例で知られています。

カワウソが暮らしていた、、、、そう想うだけで、いとしさというか、温かみというか。

子どもの頃、祖父や祖母から、カワウソの話を聞かされました。

カワウソの暮らす川は、魚、水域の実り、人のこころも、みな豊かな川なのだと。


私の生まれた街には、荒川が流れています。

いまも夏になると、たくさんの人が荒川にやってきて水遊びをしています。

水質、魚の数はかなり減りましたけど、地域の人たちは、保全に力を入れています。

そして、新荘川を見て↑ これは当然のことですが、唖然とさせられる内容でした。

水が、そのまま、飲めるような、、、それは、飲むのは駄目でしょうけれど、

カワウソのみならず、いろんな生き物が、喉を潤すであろう水が流れていました。


今季から開始した、水中カメラ(防水カメラ)

池袋のB店で13800円にて購入、動画、静止画と、カンタンに操作できます。

水中観察、水中散歩を、"記録する"ことで、楽しみがさらに広がった感じ。

クリアな水の新荘川、、、撮ることに、夢中になり、ああああ、流される!


ハヤ、オイカワ、カワムツ、アユ、ゴリたち。

いろんな魚が横切っていったり、川床を這って進んでいきます。

顔をつけて、眺める、追っかける、撮る、撮れているか心配になる。

川のなかの時間が、そうこうするうちに、あっという間に過ぎていきます。


流れの穏やかな淀みでは、ずっと浮かんでいるだけ。

あまりに、贅沢な時間と、帰って写真を見ることで、反芻、しみじみ。

時々、顔をゆっくり上げて、川岸の葦の葉影を眺めてみたりもしました。

私を、カワウソが見ていないかな、、と(笑)


河岸の小道に、ポツンと建っていたお店。

ここに、灯りのともる頃、入ってみたいな。

川談義、魚談義、カワウソ談義、カワウソ発見情報、いろんな方々が集いそう。


新荘川に漬かって、とりあえず納得、ひと心地。

河岸の路を戻ると、土手の傾斜には、曼珠沙華、彼岸花。

あっ、お彼岸だ、ということは、お墓参りをせねば、、、と思い起こす。

帰ったら、行こ。

川に漬かると、ちょっぴり殊勝な、いい人に生まれ変わったような気持ちが?


新荘川は、須崎市の山から海へと、南北に貫流。

道の駅や須崎港では、カワウソも、ゆるキャラ化されて活躍しておりました。

しんじょう君、なかなか、可愛いなあ!


土佐ですので、土佐のカツオのタタキを、いただく。うまし! うまし! すっぱ!

続いて、須崎市のB級名物? 鍋焼きラーメンもいただく。

以前(2013年夏)にいただいた時、あまり、インパクトがなく、記憶が薄く。

今回、ようやく、この滋味深い、軽めの鶏だしスープの、真意を汲み取れたような。

飲酒量では、日本でイチニを競う高知県、〆の一杯には、ベスト! なのかも?


道の駅での店舗で作られていた、土佐づくり。

藁を焼いて、煙でいぶす独特な手法が、カツオの臭味を適度に調節する地域の技。

通常の土佐づくりのほか、表面を焦がしたような燻製タイプも並んでいました。

このタイプも脂分が微妙に変化して、病み付きになる絶品なのだとか。


新荘川の河口にて。

むむっ。なんということ、、、!

思わず、目が点になる状況、なのでした。

チヌが、まるで帯のように連なって、ぼやっと佇んでいるのです。凄い数が、、。

なんとか、写らないかと試みましたが、水面の光の関係で、写ってない! 残念。

こうやって眺めることが出来るのも、新荘川が河口でもキレイということだからです。


新荘川の河口は、そのまま須崎港の入り口につながる、という地形でした。

キレイな砂浜が出来ていて、陽が傾いてきたことだし、そろそろ、と、竿を出す。

なんだか、とっても釣れそうで、、、というのは、いつものコト。

コンコン、とアタリがあって、針がない、、、おお、グーフ様たちも大変お元気みたい。


ということで、仕掛けの出し入れを頻繁に。

根気です、根比べ、コンクラーベ! 水中に長く置かない、置いたらグーフ様の餌食。

その巻いている途中に、突然ゴン! クワーーンっと、引っぱり込まれる。

うわっ、なにこれ? 巻いて巻いて、しゃにむに巻いて渚を引きずってきたら、この方。

おおおっ。ブルブル、ブルブルと、腕がガクガクしてしまいました。


うつくしか、う・つ・く・し・かぁ、、、凄い「美チヌ」なのでした。

ヤングミセス、、ぐらいの年齢でしょうか、とにかく、キレイ、美しい、だから美チヌ。

川のなかで帯になっていたのは、これぐらいの大きさだったのではと納得。

下唇に、ちこっとしか掛かっていなかったので、スススゥーっと、海へ戻しました。

なんだか、この美チヌの姿におおいに感動してしまい、釣り終了のカワウソ。

陽の暮れてきた国道56号線を、南西へ走る走る。そして車中泊ZZZZZZ〜〜。


コケコッコー!

道の駅ビオス大方の朝は早い。

四万十川河口の街・中村の手前、入野の松原と呼ばれる広大な砂浜が広がる。

サーファーにとっては、全国屈指の人気スポットとかで、だから、朝が早いのです。

中国、京阪神、中京、関東、、、いろんなナンバーのハイエースが駐車場にびっしり。

なかには、車内に、釣り竿の見えるファミリーも居ました。

私といえば、そこへ流れ込む川、あっ、またチヌが幾つも泳いでいる!


中村(四万十市)は、公家が治めた街、小京都として知られています。

そのため、近隣にも、公家にまつわる地名がたくさん残っているようです。

こちらの海岸で、船に乗って来た都からの貴人をお迎えしたのでしょうか。

風光明媚な高知県の南西部は、古くから、多くの人が住み、悠久歴史の宝庫。


近隣、国道56号線ぞいの、喫茶軽食みやこ(本業は民宿?)にて、モーニング。

なんという充実ぶり、これで、モーニング価格、なんという豪気、太っ腹、ハチキン。

しかも、すべて地産地消でまかなえるという、高知共和国の実力なのでしょうね。

ところで、お皿にふんだんに盛られております、卵、炒り卵入りポテトの鶏について。

現在、高知県南西部では、鶏が野鶏化して困っているとニュースにありました。

だから、獲って、喰って、おいしか、ご供養でいいのではないかと想う私。

うまし! この国道56号線ぞいにある飲食店は、さらに私が思いますに、、、。

紀伊半島をラウンドする国道42号線とタメを張る実力派ぞろいなのではと。

こんな素晴らしいお店が多々あるので、釣りも泳ぎもサーフィンも、行きたくなります!


海の王迎、の、隣町の港、上川口にて、ちこっと竿を出す。

すでに、水着に着替えていたのでした。これが大正解!

南国土佐、天気がいいとこの季節、暑い、とにかく、じりじりと堤防に焦がされて。

汗がしたたり、我慢限界、しかも、グーフ様がモーニング開始、舌好調。ソク釣り中止。


はうううううううぅぅ。こりゃ、たまらん。

上川口港の、奥に造られた親水公園の浅場(人工タイドプール?)に浸水しました。

はあああああ、生き返ります、暑い、海があるから漬かる。暑い、泳ぐしかない。

スグそれが出来る、なんというしあわせ、贅沢なしあわせ、だと実感します。


子ども向け、人工のタイドプールなのですけどね。

しっかり、魚たちを観察できました。子グレの群れ、オヤビッチャの群れ、あっカマス。

川もいいけれど、海はまたいいな、川と海を、行ったり来たりできるしあわせ。

公園には、トイレ、近隣にはコインランドリーまで出来ておりまして、

しばらく逗留したくなる上川口港なのでした(2013年夏から進化?)


港から国道56号線を隔てて建つ上川口小学校。

そう、これなんです、これが、あった、いまもある? これがなかったら、辛い。

浜あがりのカラダ、校庭と、この一字を見ていて、胸あつく、次第に、泪そうそう。

お昼を告げるサイレンが鳴って、そろそろ高知空港へ戻る時間なのでした。


山と海、険しい勾配を上がったり、下がったり。

国道56号線と、時には寄り添い、離れて、また寄り添い。上になり、下になり。

土佐くろしお鉄道が、沿岸の入江の街をつなげます。

また、全国有数の林業の規模を持つ高知県、木材を満載したトラックが、力走。


窪川の街で、ちょっとだけ内陸側へ進んで、四万十川を眺める。

今回、2日間だけなので、残念ながら漬かることは諦めた四万十川。

しかし、四万十川こそが、やはり、日本の清流のキングダム。

魚の数、種類、水生動物との出会い、私は、この川に勝てる川は少ないと想うのですね。

あまり長くいては、後ろ髪ひかれるので、ここから高速道路に載ることにしました。


まだ、飛行機まですこしだけ時間がある!

そこで、高知自動車道を土佐ICで下車、そのまま伊野町を流れる仁淀川に寄りました。

秋の始まった河原では、タープを張ってのバーベQが宴たけなわ、川で遊ぶ方々が多数。

訪れるたびに感心することなのですが、誰もが身近かに、川に漬かったり、泳いだり。

ホント、JKのグループが、服のまま川に漬かって遊んでいるのが、高知なのです。

仁淀ブルーを見ると、居ても立ってもいられなくなるのでしょうか。


県庁所在地の高知市街に激チカ!なのに、清流がフツーに流れている!

仁淀ブルーは、夏から秋の川遊びツアーも目白押しのようでした。

カヤッキングを凌ぐ人気が、スタンディングボード、立ったまま下る。

しかし、私は想うのですが、乗る、下る、漕ぐ、もいいけど、顔を漬ける!

水中メガネをつけて、顔を漬けるだけで、胸おどる光景が続々と飛び込むのですが。


 ウグイの群れ。

小さなウグイを、後ろから大きなウグイが、後輩たちを見守るように佇んでいます。

ひらを打つアユの姿。

競い合うように、2尾3尾と重なり合って、カラダを石に当ててコケを食む様子。

たまりません、水中メガネひとつで、仁淀ブルーの営みが、エンドレスで展開されます。

たまらん、病み付き、たまらんと、です。


カマツカって、可愛いなあ。

つぶらな瞳、ロングノーズな馬的な顔つき、頻繁に下側へ伸びる口を動かして、進む。

瞳のやさしい水中の龍みたいで、そうそう、シマシマボディの全身タイガース!もいい。

この子の動画を、ディスクトップに置いたファイルに入れて、時々眺めております。

癒されるなあ、この子に逢いたくて、仕事頑張って、また会いに行こうと。

はうううううぅぅぅ、これが、あるから、生きられるのだなと感じております。


河岸の小石を掘り込んだり、積み上げて石垣をつくったり。

さしずめ、カワウソ人間たちが、即席のイケスを作って遊んでいました。

捕まえたゴリたち、手長エビを入れて、眺める、ちょっと触ってみる、そして川へ戻す。

この繰り返し、私も子どもの頃、荒川につながる小川でやったなあ。

懐かしい時間への感慨、ひとしきりを終えて、空港への道を走り出したのでした。

↓なお、高知での川遊び、釣りのアーカイブは、こちらもポチっと!

●2016 8月 仁淀川泳ぎ、幡多郡大月町柏島泳ぎ、大月町頭集川泳ぎ&四万十川泳ぎ


●2013 8月 真夏の土佐日記 四部作 幡多郡全域・宿毛放浪 四万十川 




http://macobusa.blogspot.com/2013/08/4.html

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2018年9月13日木曜日

9月13日速報、うみかぜ公園で、黒ヒツジが真鯛

午前8時30分、黒ヒツジから入電、↓ガツンと、胸のすく一発だったそうです↓


黒ヒツジ(M川さん)によると、今日は、単独での釣行。

いつものメンバー、ジュンさんは、義父とマグロ船に乗ったとのこと(意味が違う?)

アサリちゃんの行動は不明、HANAちゃんは、当然まだ育児で奮闘中!

U子さんは、忠類川へサケ釣りに出かけたそうで、とにかく、暗いうちからひとり頑張りました。

急に涼しくなった今週を象徴するかのように、うみかぜ公園はやや強めの北風。

そして、すっかり陽の上がった午前8時30分、衝撃の対面となったとのことです。

大本命のあの方(黒ヒツジにとっては横須賀うみかぜ公園でマコガレイの50㌢を掛ける)

ではなかったものの、今季は、いまひとつ調子の乗らなかった状況を振り切る出会い。

電話で直接話しましたが、弾む声の節々から喜びが伝わり、私も嬉しくなってしまった。

久方ぶり、絵を描いてしまい、ほんのお祝いの気持ちとさせていただきます。

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2018年9月10日月曜日

白神山地の、海と川で泳いできました!

1日半で、白神山地まで行って、泳いでくる! 完全に、取り憑かれていますか?


午前中は仕事だったため、午後に家を出て、首都高から東北道へのったのが16時過ぎ。

暮れる、みちのく路を北上して、青森県の碇ヶ関インターを降りたのは、零時前でした。

近くの、国道7号線ぞいの道の駅で仮眠をとって、翌朝の5時過ぎ。

ふたたび走り出したワケですが、目指すのは、日本海側、白神山地の、海と川でした。

まさに、"関"を超えての、新天地でのシュノーケリングに、胸は高鳴る!


今夏こそ、泳げる時期に、どうしても行ってみたかったのです、白神の川と海へ。

白神山地の生み出す水は、鳥獣虫魚、あらゆる生き物を育む、精霊の宿る水とか、、、。

こう想うと、抑えることが難しく、善は急げとばかり、実行あるのみ。

天気予報はいまひとつで、気になる空を仰ぎ眺めながら、急ぎ、走る、急ぐ。

国道7号線の標識が、みちのくの真骨頂、日本海側へ来たという、感慨を呼び起こす!


弘前市街を抜けると、前方には、あの山の姿が、、、また、来ました、ここへ来たぞ。

♬おいわぁーきぃ〜〜〜やまあぁぁよぉぉ、見えたぁぁかぁ、おどおう!

実際、岩木山の山容を眺めながら、この唄を口づさむと、涙が出てきます、ホント。

毎回、毎回、このお岩木山を見るたびに、同じことを、綴っております。


岩木山の、山裾の傾斜地には、りんご。

♬リンゴ、リンゴ、リンゴ、りぃんごぉぉぉの、ハナビラがぁ〜〜〜、もう実をつけて。

青森へくると、いつも、必ず、がなってしまう、エンカの数々、、、そんな風情だから。

色づいてきてました、津軽は、もう秋なのですね。


鯵ヶ沢駅で、朝の発車の準備をしていたJR五能線のディーゼルカー。

青森の五所川原市と、秋田の能代市をつなげるから、五能線。

この、五能線が、白神山地の張り出す日本海側をなぞって、国道101号線とそって走る。

言わば、JRと、国道の、双方で行くことのできる、ある意味、とても便利な秘境???


鯵ヶ沢町といえば、大相撲ファンがまず浮かぶのは、この方でしょう?

技のデパート、小よく大を制す、、、現在は、緻密なコトバ、表現力の名解説者。

この方の、現役の全盛期、取り組み、ドキドキいたしました、ケッパレ!、上を喰えと。

という、看板も鮮やかな、たこ焼き屋さんを発見、朝が早すぎて、準備中、残念!


鰺ヶ沢町を離れて、国道101号線を南下して、海沿いに走る。

次第に、白神山地の海へ張り出す背稜が迫ってくるのですが、海岸は、砂地が多い。

ポツポツとですが、投げ釣り人が、竿を投げている姿が見えました。

ううううう、釣りしてぇぇぇぇ〜〜〜、投げ釣りの好きな人が見たら、みな、したい!



ううううううううう、釣り、してぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜。

釣り人が、入江ごとに入江、砂地のつくるループ状にそうように、釣り。

みなさん、投げ竿を振っているのです、これには、そそられた。

青森県の、深浦と呼ばれる、日本海側の、人気ぶりを、思い知らされる光景。

陸地側の、豊穣な山水の抽出が、沿岸の砂地に、多くの、あの方々を集めるのだとか。


竿を振る、カップルも発見。

しばらく眺めておりましたら、手元には、キラキラ光る、なにか?

釣れているようなのですけどね、私らは、限られた時間のなかで、今回の目的を、、、。

潮の温かい時期、つるべ落としのように秋へ落ちるみちのくの海の今しか出来ないコト。


塩梅のいい、足場の低い磯を見つけて、泳ぎを開始しました。

空には雲がかかり、今ひとつなのですが、防水カメラを手に、シュノーケリング。

水は、入った一瞬ヒヤっとしましたが、慣れると、馴染む、そんな水温でした。

つまり、最近、私は解るようになってきましたが、泳いで心地よい水温が、つまり。

シロギスやカワハギが、岸辺で元気よく泳ぎ回る水温なのだと、、、これホント。


光で水中が透過されることはないものの、透明度は抜群。

夢中で、いろんな魚たちを見学、観察いたしました。

クサフグ、イサキの子ども、豆アジ、ウミタナゴの子ども、小磯の入江という場所柄。

おおきなタイドプールは、仔魚たちの保育園みたいになっていました。


群れになっていた、灰色にブルーが鮮やかだったメジナの赤ちゃん。

同行のヒツジによると、対馬海流でも、ここまでの緯度になると、夏と秋ぐらいの限定。

死滅回遊になる可能性が高いものの、温暖化によって北限が伸びてきているとのこと。

これは、暖流系の魚たち、すべてに言われていることらしいのです。


山地から里山へ、そして海へ。

海岸線をなぞりながら進んでいくと、澄んだ水のせせらぎが幾筋もありました。

なんとなく、冷えた、北の国の川らしい、たたずまい。

水量の適度な川を選び、ここは意を決して、しずしずと水へ入っていく。

ぎゅうっと、噛み付かれたように冷たい水でしたが、我慢すれば、慣れてくる!


せめて、光がさしてくれば、もう少し見えるはずですが、、、、

それでも、横切っていく魚の姿は確認できました。

ウグイのサイズが大きいのは、海がスグなので、降海型のマルタでしょうか。

また、ちらほら、ですが、縄張りをウロウロするアユの姿も発見。

青森県の鮎、、、なんだか北限をイメージさせる素敵な存在に思えました。

水が冷たいので、さすがに長い時間の体漬けは、辛い!


冷えた身体には、なんといっても温泉。

不老ふ死温泉に辿り着きました。白神山地、舳作岬、海岸端、、、あまりに有名。

旅雑誌、ポスターなどで紹介される光景を眺めながら、内湯へ入湯。

朝からの営業にかかわらず、たくさんのドライブ行楽客、ライダーで賑わっていました。


内湯から眺めた、名物、磯の水際に設えられた露天風呂。

囲みの向こうに、脱衣所と野天の湯船が展開するのですが、行ってみてびっくり、混浴。

青森県のおおらかな気質、体質をしみじみ思わせる風景でした。

八甲田の酸ヵ湯のような、同じ混浴でも仕切りのあるタイプでなく、完全なオープン!

正直に、私には無理、、、まだ、半分以上、青い! 若輩だ。


泳ぎ、温泉と満たされて、今回の目的は達成。

ちこっとおなかが減ったところで、陸奥岩崎駅近くでラーメン店を発見。

泳いだ後というのは、アイス、、、というのは子どもの頃でしたが、

なんとなくラーメンが食べたくなったために入店。

チャーシューメンをいただいたのでした。ここで、ひと心地。


お店を出て、駐車場から海辺に向かって歩くと、五能線の警報機が鳴った。

通り過ぎていく汽車を見ると、あれは確か、やはり、よくポスターに写っている汽車。

リゾートしらかみ、では、なかったかしら?

白神山地は、世界遺産にも認定されて、観光目玉の宝庫となっているようです。

でも、それほど、俗化もされず、素朴なたたずまいを残していると感じました。



県境を超えて、秋田県に入ったところの集落にて。

路がさえぎられて、異彩な装束のお姉さんたちが現れました。

なんと、これぞ、かの有名な、秋田音頭なのでした。運良く、最前列にて、拝見、拝聴。

♬秋田名物、八森ハタハタ、男鹿でオガブリコぉ〜〜〜〜〜〜

甲高く、明瞭な歌声、見事な所作に、聴きいり、見惚れてしまう、、ほんと、運良く。


その、♬秋田名物、八森から男鹿に続く、海岸線。

八森は、峰浜町と合弁して、八峰町という合成町名になったそうですが、

白神山地の山水を集める砂浜は、海水浴や投げ釣りの名所として知られています。

かえすがえすも、ううう、釣りしてぇ〜〜〜。

とはいうものの、陽は西へ傾きつつあり、帰京の時間が迫ってました。


日没直前、さらに南へ下った秋田市の雄物川河口。

スズキを狙うルアーマンたちの姿が数名、雄物川のスズキは全国的な知名度とかで、

集まっているクルマのナンバーも全国各地から、、、。

地元の方らしいオジイサンが、1尾の大物をぶらさげて帰っていくのを見かけました。

お孫さんに、自慢できそうです。帰京の途につきました。


オマケ。高速に乗る直前、夕ご飯を食べようと入ったお店の入り口でみたマグロの頭。

セルフ形式だったため、タイやサバと一緒に並んでいたのですが、なんとも豪快な!

でも、4人ぐらい居たら、イケないことはないな、と冒険心が湧くぐらいおいしそう。

結局、フツーに定食を食べて、高速を飛ばして、帰宅は午前3時前。

少し仮眠して、仕事へ出かけた次第でした。

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