2017年1月7日土曜日

石川県 能登島と七尾 流浪思索?

石川県はヒツジ(釣り執事)のふるさと。帰省に伴い1日だけ、能登島で釣りをしました。


しーんとしてます。

能登島の通(とうり)という漁港の深夜。

煌々と灯るライトは密漁対策ということです。

目白通り、練馬ICから関越道、上信越道、北陸道、そして能越道。

高速道路というのは、つくづく凄いワープチューブだと思うのですね。

東京から、能登半島の内浦にある漁港に、あっけないほど簡単に到達できてしまう。

島内の道には、中京、関西、山陽、関東のナンバーが夜通し走り回っています。

でも目指した場所には、たいへん運がよく、私らだけ。


電池ランタンを点けて投げ釣りを開始。

ケミカルライトの先には能登島にかかる2番目の橋(農道橋)の灯りが見えます。

通(とおり)は、その地名のとおり、潮の抜ける島と半島側が狭まる小さな瀬戸。

2012年の2月2日、大雪の降り続く晩から朝のこと。

私は、ここで4尾のキスを釣ることができました。

午前1時30分に2尾、午前8時30分に2尾の計4尾。

ひと晩中仕掛けをサビき続けていた結果なのですけれど、この4尾は私の自信と弾みになりました。30センチを超える降雪のなかでも、キスは釣れる。

寒ギス、雪ギス、雪中鱚とか、ヒツジは呼んでいます。

北陸は、雪が降ったほうが、ほっこりした感じで気温が高い。寒さを感じませんでした。

この日は雪がないので、キーンとした冷気が肌の露出した部分に沁みてきます。


此の度デビューの小型バーナー。

お湯があるということは、ありがたきかな。

冬の夜を過ごすためにいろんな用途で重宝しました。

沸騰した蒸気にかじかんだ指先をあててみたり。


湧かした湯でカップ味噌汁をつくり、栗おこわを食べる。

途中、小布施PA(上信越道)売店で購入した栗おこわ。

うまし!

だんだん楽しくなってきました。


やってしまった!!!

ヒツジの仕掛けです。能登島名物のウミケムシ。よく肥えて太っている!

この毛(剛毛・毒針)に触れたら一大事、自己責任、自己完結の世界だそうです。

ヒツジはまだ刺されたことがないそうですが、知人の悲惨な姿を幾つも見ている。

ニッパーとフォーク(食器の)を使って慎重に外していきます。

「やっぱ、夜行玉は外そうかなあ」とかブツブツブツ。光玉は魚にもケムシにも効く。

それも次第に根気が失せてきたらしく、午前2時にナイターの部は終了。車中で爆睡。


コケコッコーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

朝6時より釣り再開、農道橋が全貌を現しました。

ウミケムシにエサを食べられてたまるかと、必死にサビき続けます。

仕掛けを、しばらく停めたが最後、ウミケムシの餌食になってしまう。

ヒツジはウミケムシに慣れていますが、私はゼッタイに嫌だ。

そこへ、強い風が海峡筋を吹き抜けてくる。

風が止んだら、今度はみぞれ雨が落ちて来る。

冬の北陸らしい、スパルタンな洗礼を浴びること、でもこれは北陸を満喫すること?

谷村新司さんの歌う『北陸ロマン』を口ずさんでみたり。オトナの北陸?


釣り場の後ろは水田、冬ですが水を張っています。

風波によって運ばれる潮、塩害に対する手段らしいです。

長いこと、半農半漁で営まれてきた能登島を含む能登内浦・外浦の暮らしの知恵。

そして、ここで一旦蓄えられた水が土の滋養とともに海へ流れる。

キスやカレイ(おもにイシガレイ)は、その産物なのだとヒツジは言います。


ブルっときたぁー、重かった、でかい。

サビき続けた執念の果て? お恵み? 慰め? 大本命様!

太平洋側・東シナ海側ではカワハギが大本命様ですが、やっぱりこの方でしょう。

全国一律のいい感じ、投げ釣りのスーパースター。

ああ、なんか、夜中から始めて救われたような気持ち、鮮烈、冬の稲妻かな。

やっぱり、谷村新司さん。


ちょっぴりスリムボディでした。

産卵が終わって、これから春、初夏へ向けてすこしづつ体格と体調を整えていく。

掛けてしまって、ごめん。でもうれしい。

これも全国一律、キスを追いかけている方々の共通する想いなのかなと。


ああっ。

掛かってしまった。なんかヘン。重い。ウミケムシでなければいいな。

水面に現れたのは、小型のマコガレイ。飛びついたような感覚でした。

産卵が終わって、かなり痩せてました。


憎まれっ子、世にはばかる!

ヒツジは、ウミケムシ釣りの名人だと思います。

コロコロとよく肥えたウミケムシだこと、身体をU字に曲げて反抗しようとする。

ちなみに、ヒツジの知人で、怖い毛(剛毛・毒針)をすべて切り落として投げ返した。

するとカレイやマハゼが釣れたということです。

これら毒針は、魚たちから身を守る防護策かもしれませんね。


護岸にしつらえかれた木製の箱の台。

水鳥たちへのエサ箱の台かと思っていましたが、あながち外れていなかった。

溜まった水のなかには、毛(剛毛・毒針)だけが残されたウミケムシたちの死骸。

ヒツジ曰く、掛かったウミケムシをここに入れておく→釣り人が帰ったあと、鳥たちがつつついて食べる。毛も毒針も、鳥の足爪には刺さらない。つまり鳥葬ですね。

あ。トリ年ならではの、水辺のトリ様へのご馳走テーブルということ?(すべて推察)


今回、ヒツジがいちばん気がかりだったという事案。

護岸に生えるホンダワラの帯が脆弱、ほとんど成長していない。

温暖化? 水質の変化? 根がかりしなくてラクでしたが、そんな問題ではない?

そういえば、能登島名物のナマコ漁。

2012年の時は、護岸のぎりぎりまでやってきて半泣きでしたが、一度も来ない。

なにかマズイことが起きていなければいいのですが。とにかく。

大本命様が掛かったことだしと、島内の南側、七尾南湾側へ移動。


能登島町佐波港の埠頭。

ヒツジが子どもの頃は、この佐波港が、半島と島とを結ぶフェリーの玄関口だったそう。

埠頭はその後の埋め立てによって作られたもので、作業は年末年始でお休み。

ちこっとお邪魔しての投げ釣り。


よしっ!

美しいロングボディに出会うこと、ふたたび。

やっぱりいい、キスはいい、それも目指して掛かると、もっといい。大きいのがいい。

いま、私には、ふたりの大本命様がいると思うのです。

シロギスか、カワハギか。

この、どちらもイイと(掛かるとしあわせ)という目的があるのはしあわせ。


あ。

この子が飛びついてきた。口吻がビヨーンと伸びる面白い子。

能登内浦には多く生息していて、地元での呼び名はギンダイ。

どこがタイや!とつっこみたくなりますが、石川県の呼び名は直感的で気に入ってます。

川に入ってくればカワダイ(クロダイ・チヌ)

川に入ってきたからカワギス(マハゼ)

川や沼で暮らしているからカワガレイ(ヌマガレイ)

体表がギンギラだから(ヌルヌルですが)ギンダイ(ヒイラギ)

浦に福をもたらすから福来魚フクラギ(ブリの若魚。関東ではイナダぐらい)

そんなことで、なんとなく納得して、竿を片づけました。

大本命様を見た。夜中から釣りをしたので、もういいかなという気持ちです。


ほら。

竿を片付けた瞬間から天候が回復しました。

これは法則のようなもので、竿を出そうとしたら雨風の嵐、納めたらぽかぽかと春風。

海の神様、わだつみ様はきっといらっしゃると私は思うのです。

能登島の最南端から富山湾側を見下ろした風景、対岸の遠くは立山連峰。

手前の船たちは、全国的に有名な大型定置網の調整の作業をしているようでした。

いまは、寒ブリ漁の真っ盛りです。


能登島大橋で七尾市街側へ戻り、大型定置網で有名な庵町の港へ。

朝の鉄火場を終えてつながれた船たちはのんびりぷかぷかと浮かんでいました。

対岸に居るメインの船たちと手前が獲った魚たちの運搬船。

早朝の漁場の光景はテレビでしか見たことがありませんが、現物を目のあたりにすると、

男たちの苛烈な漁場の映像が思い起こされてきます。


能登ぶり、氷見ぶり、つまりは、日本海スーパー本ぶり。

全国市場でつねに注目される寒ブリを捕らえる網の一ヵ統(1セット)は5億円以上。

冷海水を作るタンク装置、海水シャーベットによる沖〆め、人員1チーム50人以上。

物凄いお金がかかっているんですね、能登と氷見の寒ブリに賭ける意地は人知を超えて。

釣りをおさめて、ふらっと寄ってみた港で、思わずびっくりしてしまう。

オトナになっても、社会科見学は必要だな、いえいえ、オトナだから感動するのか。


人体の〆めは近隣、和倉温泉の総湯。

なんじゃこりゃあああああ!!!

これが、総湯・元湯の普請、ヒツジによると最近建て替えたとか。入浴料440円。

全国でも指折りの超豪華さを誇る和倉温泉ですが、『銭湯』までもこうきたか!

館内には、和倉温泉の長い歴史を解説する博物館的な要素も併設されていました。

潮湯、熱くて、濃くて、ドカーンと効く。口に含んだらドしょっぱい。でも。

疲れとれる、疲れとれる、疲れとれる。いやあ、さすが歴史の潮湯、疲れとれる。

上がり湯に潮湯をかけてもベタつかない不思議な泉質の潮湯。

ふにゃふにゃになった身体で、なんとか金沢市内へ向かった次第でした。

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2016年12月28日水曜日

まこぶさ食堂2016年の5大ニュース

2016年もいよいよカウントダウン、私の印象に残る5つの出来事を、描いてみました。


年が押し迫ると、やってみたくなるものです。

本当は、振り返る余裕もなく、あれも、これもしなきゃで、気がついたら新年。

クリスマス、大晦日、お正月は、子どもの頃のエベントだったのかしら?

なあんてひねくれたらイケマセンネ。

ここはサクっと、思い起こすこと。



『温泉の本物は効く』

長いこと、どこへ行ってもカラスの行水を続けてきました。

正直に、シャワーでいいかな、熱い湯船はイヤ、カラダを洗うためだけの入浴。

ところが著名な温泉地の、地元の方や関係者が毎日入っている共同浴場。

いわゆる温泉地の銭湯ですね。ここに浸かったが100年目でした。

抜群の湯あたり、疲れとれる、気持ちいい、リーズナブル。

温泉地の開湯の原点、なぜ拓かれて、愛されたかを知った思い。




『骨が折れると音がするという真実』

ヒツジこと、釣りの世話(ほか運転など)をする釣り執事。

部屋のなかでヨロめいて体制を保とうとしたところパキっと音がした。

折れてました、ばっちり、レントゲン写真に白い海峡が出現。

現在、骨折する状況は室内が8割を占めるそうですが、だから音がよく聴こえたのかな?

とにかく、お気の毒なヒツジは半年間ほど動きが遅く、とくに釣り場で難儀してました。



『熱帯の観賞魚は釣れる』

美しく、得体の知れない魚ミノカサゴ。

長いヒレの先はすべて毒針であり触れたらエライことに。

そのエライことの魚を釣ったのが得体の知れない男、部ちょーなのでした!

投げ釣りでミノカサゴは釣れるものなのですね。

防波堤に打ち上げられた美術品を鑑賞いたしましたです。




『金属製優勝カップで飲む赤ワインの味』

黒ヒツジ(釣り執事・ブラックスタイル)が、船からのカワハギ釣り大会で優勝。

で、いただいた優勝カップになみなみと注いだ赤ワインを私に献上してくれました。

いやあホント、こんなコトして大丈夫かいな。

とかためらい、、、は一瞬にして霧散して、気分はミサ中の神父さま?

うまし! これぞ、勝利の美酒というものでしょうか。私の優勝カップでないけど。



『シュノーケルは要注意』

私は、フツーには泳げます。足のたたない処でも。

シュノーケルという機器はシンプルかつ大変便利で、筒さえ水上に出ていれば、、、。

だったのですが、入ってきた水をうまく吐き出せなかった、2日続けて。

高知県の仁淀川と柏島の、淡水、海水を飲んで、パニックになりました、2日続けて。

「ヤバイかも」

今年を表すコトバになりました。

2017年を楽しむために、キモに命じるコトバといたします。

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2016年12月17日土曜日

外ケ浜町・浜乃食堂DNA店に参上

お世話になっている津軽半島の浜乃食堂。その息子さん開店ということで見参、でした!


先行したヒツジ(釣り執事)に大きく遅れて飛び乗ったはやぶさ号。

八戸駅でほとんどのお客さんが降りてしまい、新青森駅では私ひとり。ここはひと唸り。

♪大宮からのはやぶさを降りた時から新青森は雪のなか〜〜〜〜〜♪

♪北へ向かう緑の電車赤いテールは地吹雪のなか消えていく〜〜〜〜♪

↑以上、津軽海峡冬景色の旋律にて歌ってしまう。


なんとか、遅いお着きでたどりつく。

青森市本町1丁目、お店は市内繁華街にある蓮華寺というお寺の門前。

屋号は『くつろぎ処 匠や』

まだオープンして1ヶ月ぐらい。

この開店のお祝いが、津軽行きの第一目的だったわけですが、、、、、、。


陸奥湾でさっきまで生きていたヒラメ。

身と縁側に切り分けられて、キモが添えられている。

とか伝聞、検分してるヒマもなく、私は遅れてやってきたのだ。

駆けつけ三杯、詫びの三杯、急いで三杯、遅れを取り戻そうと三杯。

いきなり、津軽じょんがらが聴こえてきそうなハイピッチモードへ突入。

はやぶさ号も、この速度には、かなうまい。


鱈の白子の天ぷら。

熱いです、私、猫舌で、はひはひはひ、とかは、まだ記憶ありました当然。

熱い、うまい、うまし! はひはひ。

いやあ、旨いなあ。


津軽半島の西浜側で盛期に入ったと伺ったハタハタ。

♪秋田名物八森ハタハタ、男鹿で男鹿ブリコ♪

津軽のブリコも、ぶりっぶり!

このあたりも、絶好調、うまし! いやあ、まいった。


昆布で絞めた身のヒラメ、ホッキ貝刺身、まだよく憶えております。うまし!

↑ヒラメの表裏の皮のカラ揚げ。矢継ぎ早に登場してくる青森県の旨いもの攻撃。

ここは青森ですが、盛岡のワンコそば状態といいますか、マシンガンに討たれている。

青森銘酒『田酒』を、大きなコップについでいただき、このあたりから、私は、、、?


知り合えて、すでに4年が経ちました。

津軽半島の外ケ浜町で『浜乃食堂』を営むマスターとママ。

子どもさんが、この度、他店での修行のうえ、独立。

いつも厨房で忙しいママも、穏やかな表情に見えます。

うれしいですよね、独り立ち、ああ、私のムスコたち、独立はいつ頃?

なあんて考えるから、ブリブリ酔ってしまうのか私。


めでたく開店となった、まこと店主とひろみさん。

ご兄妹なのですね。つまり、あにいもうとのお店。

浜乃食堂のDNAを受け継ぐか、くつろぎ処 匠や。

強豪ひしめく青森市内の繁華街でがんばるのです。


大間のマグロ、陸奥湾のほたて、うに、など。

青森、津軽のいいとこが握り鮨で出てまいりまして。

うまし! うまし! うまし!


ということで、宴たけなわ、となりまして。

マスター&ママとHUG、HUG、HUG。

駆けつけ三杯、では済まぬ、何杯いっぱい、鳴り響く北国のファンファーレ。

ただ申し訳ないのは、この時にはすでに記憶おぼろげ、どうなったのか?

皆さま、およびヒツジの力を借りて、投宿先に搬送。

青森の夜は、そうそうに気絶の途となりました。


コケコッコーーーーーーーーーッ!!!

しばらく今どこなのか解らなかったのですが、正気を取りもどす。

ここは青森市だった。そうか、では行きますか。防寒の上下に着替える。

向かった先は市内を流れる駒込川(堤川)の河口。

トラベルバッグに、パックロッドと道具をしのばせていたのでした。


ククン、クンクン。

すこし糸を緩め気味にして待っていますと。

クククン。おおっ。巻く。

これは、ヌマガレイではないですか。

日本ではいまや希少種、生息環境が厳しくなる一方の汽水域の魚類。

釣ってしまったぁ、と、うれしさと同時の懸念のようなものが。

でも、生き残っていたことに、感慨深げなヒツジ。


こちらは裏側。

両側のヒレには黒い斑があり、魚体にザラつきがあります。

全体的に菱形に見えることも特徴なのだとか。

沼や川に暮らすので、ヌマガレイ、カワガレイ。不思議なカレイです。

ヒラメと同じ、左目だし。


同行のヒツジが堤川で釣りをしたのは、1979年の春とのこと。

転勤族の姉夫婦を頼ってやってきた青森で、竿を投げたらいろいろなカレイが釣れた。

まだ公園のような整備はなく、殺風景な河岸、護岸だったそうですが、

いまは青森市民の、もっとも身近かな釣り場のようです。

マスターから後日伺ったところによると、スズキの大型も遡上するようです。


ちょっぴり郊外を走ろうと、陸奥湾に突き出た夏泊半島へ向かう。

上空を飛ぶ雲がねずみ色に変わると、雪が舞い散ってくる。

寒波襲来で、道端の温度計はマイナス2度。

青森ではほんの序の口でしょうから、クルマの往来も頻繁。


コンビニの店頭で並べられていたウォッシャー液のドデカボトル。

雪の降り始めは、とにかくよく使います。

「あ、今年もこの季節がやってきたんだなあ」とヒツジがぽつり。

ヒツジは水を含んだ重い雪質の北陸出身なので、ウンザリした表情が印象的でした。


夏泊半島の東側の付け根付近。

ハクチョウの飛来地に寄ってみました。

人恋しげに、近寄ってくるハクチョウ、ウミネコ、カモ、カモメ。

なにかあげるものなかったかなあ? あっ。

昨夜マスターとママからいただいたリンゴを1つ取り出しました。

齧っては投げ、齧っては投げ、齧っては投げて。

発見、ハクチョウはトロい。おっとりしてます。横取りされる。食べ負ける。

強いのは、カモメ、ウミネコ。

カモは反応がいまいち。やはり穀物系が好きか?

「ねえさん、折角シベリアから飛んで来たんだから、もっと頼むぜ!」

どの鳥もみんなそんな表情でした。すまん、気が効かなくて。


夏泊半島は、読んで字のごとく青森市民の夏の海の遊び場のようです。

岩場と砂浜、松の木立。これらにいま雪が被っていますが、それさえ美しい。

風光明媚な海岸線がありました。


東滝という漁港で竿を出してみる。

クルマが堤防のぎりぎりまで入れるので、吹雪いてきたら逃げ込める。

「今年もこういう季節がやってきたんだなあ」とヒツジ。

そうか、そういう季節か、北の国では、それを早く知る。

とか思いながらパックロッドを握りしめておりますと。


ゴゴン、グングングン。

慌てて、巻くと、ゴグン、ゴグン、ゴグン。

パックロッドなので、かなり抵抗感がありました。

アイナメでした。30センチぐらいあります。

シーンと静まりかえっている漁港なので、反応がより鮮烈。


ビビビビビっとアタリ。

そのままツツツゥーーっと巻いてきたらこの子。

頭の大きなシマシマ。ヒツジが言うには、ギスカジカ仲間ではないかとのこと。

北の国の、全身タイガース! なのでした。

しかし、このあとカワハギは来ませんでした。


魚のアタリは、他にもありましたが、釣れたのは2尾だけ。

次第に北西風にのって粉雪が吹いてきます。

堤防に置かれた三角ブロックを背中に居ましたが、耐えられなくなってきた。

ひとり、あとから、釣り人が来られて、その方は岩手ナンバー。

励まされたようで粘ってみましたが、足と手の指先が厳しくなってくる。

もう、そろそろ、いいかな。




青森市内への帰り、寄ってみたのが、浅虫温泉の元湯・総湯。

すっかりクセになってしまっている源泉かけ流しの公衆浴場であります。入浴料350円。

ギンギンに熱い、噛み付かれたように強烈、そして快適。

「これぐらい熱くないと、うちのお客さんたちは嫌がりますもんね」と女将さん。

外は零下、なっとく、かじかんだ指先はもどり、身体はずっとポカポカでした。


すっかり鋭気が回復。

昨夜マスターとママからいただいた、おみやげを雪に置いて撮ってみる。

林檎、柿、洋菓子風に仕上げられた干し柿。

津軽の土、水、そして人。ありがとうございます。

後ろ髪引かれる想いで、ふたたびはやぶさ号に乗ったのでした。

津軽の釣りと漁港ロマン『浜乃食堂』ブログはこちら↓

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2016年12月11日日曜日

12月は富士山を背中に釣る。

今年も師走突入。ああ、1年が早い。定休日は東名を西に走って、沼津、富士の海岸線へ。


足柄山を越えて富士山が右手に見えると、ああ、沼津だなという気持ち。

市街地を抜けて、この広大な砂浜といいますか、石浜といいますか。

ああ、やっぱり沼津だ、静岡に来たなという想いがします。

太陽の光は燦々、連日、赤城おろしの関東平野とは別の国に来たようです。

去年はなぜか来なかった。なぜだ? いい季節になぜ来なかったのか?

今年も初めての沼津。なぜだ? いい季節になぜ来なかった?と復唱。


誰もいない浜辺で考えていると、ああ、そういうことかと。

川や海で泳ぐクセがついてしまった。

つまりは、この沼津に来るのは、ソウダガツオの季節なのですね。

ベストシーズンを、川泳ぎ、海泳ぎで終えてしまった。

回遊魚の終わった季節に、誰もいない海で釣りをしている。

でもまだ未練がましい同行のヒツジにつきあって仕掛けを引きづる。

私にも、実はまだ未練がましいお相手への目論見があるわけですが。


あらっ。

しまった。アタリは明確だったのですが、なんかヘン。

なんかヘンな理由はこういう状態だったわけで、ごめんと言って海へ戻す。


こちらもアタリはとれた。

ちょっと気持ちが上向きになる。

やった! 愛すべきシマシマ、全身タイガースが登場。

ということは、予告? 居るのか? 予告? 確定?

居て! 確定でしょ? 居るはず、水温はまだまだ温かい。

確定でしょ? 全身タイガース様!!!


確定!

予告ホームランでした。

大本命様です。

やっぱり狙って掛かると、うれしい。居ました!

まだ、居てくださった。


ときどき、グーンと重くなると、この方。

こちらも随分いるみたいで、よく乗っかってくれるのですが、

サイズが小さい。外して逃がします。


おおっ。

明確なアタリとキューンと引けば大本命様。

海岸の底には、大小の石があるようで、うまくサイドに落ちるといいアタリ。

さすが沼津だなあと、感激、納得。


賑やかなアタリを楽しめて、師走の慌ただしさを忘れてしまうひととき。

伊豆半島の山々を眺めながら、やはり沼津には1年に1回は来たいなとしみじみ思う。

同行のヒツジは、まったくの見当外れ、的外れ、季節外れ、時代遅れ?

以前、12月3日にソウダガツオを釣ったことがあり、それが忘れられない。

あちこち歩き回って、弓ヅノ、ジグを真剣に投げてました。誰も居ない海で。

ポツリとひとこと。

「ソウダ様は、和歌山や高知にお帰りになったのかなあ?」

それはもしかしたら、アタってるかもしれません。また来年のお楽しみということで。


渚での釣りは納得。

まだ私は行ったことがない田子の浦港へ移動。

高度成長期の頃は、悪評も高かった港湾だったそうですが、いま水はキレイに見えます。

冠雪した富士山を眺めながらの釣り。

かかっている雪雲は冷たそうですが、海沿いは暖かい。

このコントラストがいいのかなあとしみじみ。


ブルっときたぁ。

このブルっというのもたまらない瞬間です。

水温が温かいので、まだまだこの方は元気なようです。

顔を見れて、よかった。


驚いたのが、この方。

ソウダ様を諦めて、やや不貞腐れていたヒツジのエギにいきなりヒット。

結構大きなコウイカでした。

最近ヒツジはイカをやらなくなったので、これも久しぶりに姿を見ました。

水を吐いて怒っている(苦しんでいる?)ようなので、エギを外して放流。

墨をぷっと出して、底へ消えていきました。


師走の陽は傾くのが早い。

道具を片付けて、富士川の河口を歩いてみました。

水は透き通っていて、ここなら泳げそう?

でもそれは、夏に見にこないと駄目ですね。これも来年のお楽しみ?


東名を速攻帰宅して、カワハギ1尾だけを調理(残りは冷凍で格納)

小さな土鍋でカワハギご飯を炊いてみました。

お米1.5合、昆布白だし60CC、水270CC。

さくっと行ってみました。


身をほぐして青ネギを散らして。

うまし! 

くだけて炊かれたキモがキモではないかと。

ただひとつ、カワハギはもう1尾入れてもよかったかなと。

これもまた次回のお楽しみということで、大本命様、掛かってくれたおのおの方。

ありがとうございます!

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