2019年11月10日日曜日

鶴見川 マハゼ散策

あそこへ行ってみよう! ふと思い立って、ひとっ走り。横浜市鶴見区鶴見川でした。


若い頃、川崎駅近くに住んでいました。

休みの日ちいさかった子どもをクルマに乗せて、さてどこへ行こうか、国道15号線をウロウロしてますと、どうしても横浜の方向が多くなります。大きな橋を渡ると、地名は川崎から横浜になり、鶴見、生麦、子安と続きます。近くにキリンのビール工場があり、住宅地と飲食街が混在したざっくばらんな雰囲気がとても気に入ってました。

渡った川は鶴見川。岸辺で釣りをしている人を多く見かけたわけですが、突然思い出して向かった次第です。↑風格ある店構えのエサ屋さんで、アオイソメを購入。


せっかくなので、鶴見川の沿岸地域を辿ること少々。

ネットの釣り情報を頼りに鶴見川の上流から見ていこうと川と平行するような県道を走行、東急・東横線の綱島付近まで上がりました。港北区に入ってました。

新しいマンションが、にょきにょき建っております。

河岸のコインPに停めてウロウロしておりますと、おやっ、釣り竿を抱えたオジサンが河川敷へ降りていく。ついていきました。


オジサンの後ろを付いて至ったのは綱島街道が跨ぐ橋の下、お仲間が待っていました。

地元・釣り同好会?、毎日の例会場所だったようです。

「昨日はあっと言う間に30匹も釣れて、持って帰ったばあさんがてんてこ舞いだった」
そうですが、今日は潮の加減かさっぱりとのこと。


バケツを覗かせていただくと、こういう感じですから、居ないことはない。

みなさま、楽しみ(人間ハイオク)を充填されたこともあり、紅潮の頬。

「どうですか、一杯やりませんか、潮さえ上がってくれば調子も上がりますから」
というお誘いをなんとかお断りして、下流側の拓けた場所を目指しました。


とにかく、賑やかな川です、鶴見川。

江戸時代には、江戸から西へくだった漁村、街道筋、東海道が渡る、それこそ鶴がこうこうと飛んでいるような静かな水辺だったのでしょうけれど、今日は、人、人、人。一緒に走るワンちゃん、綱島街道の往来、東横線の往来、河川敷ではゲートボール。

たいへんなトコロに来ちゃったかな。


しかし、河川敷は、ランニング、スポーツでなければ、水辺は自由。みなそれぞれに好きなことをやっているわけで、ゲートボールのゲームをやっていないコートを突っ切る。

水を汲み、竿スタンドを立てて、いそいそマハゼ釣りを始めたのでした。


ちょうど、河口から9㎞。潮次第により、それ相応にアタリがありそう。

そこそこ、粘ってみたのですが、先述のオジサンたちがおっしゃるようにさっぱり。

毎日釣りをされているジモティの情報は正確です。5投、6投もやったところで一度きりのアタリもなければ気持ちは萎えるのがマハゼ釣り。決心が必要とここは諦めて、今度はいっそのこと、河口となる横浜港を目指すことにしました。


あらま! うひゃあぁぁぁーー。

以前に2度ほど、竿を出したことのある横浜市の老人健康施設の横の護岸。
火力発電所が隣接し、前方には湾岸高速線ツバサ橋が見えます。とりあえず鶴見川の河口まで来たのはいいですが、とても入り込む余地がない。

おそらく、、、台風で管理釣り公園が破壊されてしまい、復旧はまだ。行き場を失った方々が多いのでしょう。一度コインPに入れたクルマですが、切り返すようにUターン。

無料でした、さすが公的機関の駐車場は、しばらくなら無料、助かった。


結局、エサを買ったお店の近くの護岸、国道15号線に近い橋のたもとに先客の方々の姿を見つけて、空いたスペースを見つける。コインPに駐車。手すりもあって安心。

橋を行き交う人たちから丸見えという多少の恥ずかしさはあります。そこは、都会、横浜の釣りですから致し方なし。ほかの釣り人もいるわけでして、集中、黙々と、、


ゴクンとひきこまれ、びっくりした!

でかい、頭もでかい、太ってます、でもマハゼとちょっと違う体型。寸胴な印象。

ウロハゼ、いわゆるダボハゼですね。でかくて、重くてびっくり!


ブルブルブル、が長く続いて、躍り上がってきた。

粋だね、これがマハゼですと言わんばかりのアタリ、独特な引き具合、いい感じ。

たまたまですが、いい場所、時合いにあたったのかもしれませんが、うれしい。


日中、太陽も射してくるとまだまだ暑いですね、ほんと11月かと額に汗。

橋上を歩く人たちの会話は、ほとんどが外国語、マハゼ釣りに集中していても耳には入ってきます。内容はさっぱりですが、道はJRや京急の駅につながっていますので、これからお買い物でしょうか。みんな弾んで聴こえるお昼過ぎ。


水汲みバケツにキープしてみたハゼたち。

ウロハゼ、マハゼ、そしてちいさなゴリのようなタイプもよく釣れます。下がマハゼですが、ウロハゼのデブちゃんぶりが際立っています。真上からだとマゴチに見えます。


なんか貼ってあるなと歩いて見に行くと、「注意喚起」ということでした。

夏に釣り人のキャストしたルアーが橋上の歩行者に当たって刺さりケガをしたとのこと。

投擲には十分な注意が必要と書かれてますが、私も(私こそ!)気をつけようと。都会の釣り場に限らず、モノを投げ入れる釣りは「針」を投げている自覚を強く持とうと。

小腹が空いてきて、今日の釣りはこれぐらいかなと、バケツのハゼたちを川へ戻し。


生麦で、昼を遅くまでやっている小さな中華店を見つけて入店。

野菜タンメンをいただきました。横浜ですからね、中華麺ひとつにも多彩なバリエとこだわりあり。あっさり、さっぱりも、ヘルシー、おいしい、いい感じ。


あの風景はどうなっているだろうと、子安付近へ回ってみました。

潮の入るキャナルと船溜まり、首都高羽横線のゴーゴーという喧噪を聞きながら水辺の家々の向こうにマンションが並んで建っていました。

変貌著しい横浜港の界隈ですが、一帯はあまり変わっていない印象でした。

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