2019年3月24日日曜日

三浦半島 シロギスは再会の春告魚

久方ぶり部長との釣り。三浦半島、油壺へ行きました。あいにくの雨からスタート!


いつもの横須賀市 林交差点、武山自衛隊前。

ガラガラとトビラを開けて入っていきました活きエサ徳丸さん。

いらっしゃいませ!っと声をかけた途端に、次ぎの言葉に詰まる浜田店主。

「あれっ、また変わっちゃったのかって焦っちゃいました!」


と申しますのは、久方ぶりご一緒する部長(写真中央)が先行して入店。

私がそのあと。
ヒツジ(釣り執事)がかなり遅れて最後に入ったからなのですが、その「また」というのはナニ? なんとも意味深長な(笑)

ま、とにかく、休日の朝の店主の驚き、ちゃんちゃんと、いうことでアオイソメ購入。

浜田さんは前日まで最近ご執心という熊野古道を縦走奔走していたそう。

だからお店を開けたところで、運良く会えたということ。ヤタガラスのお導き?


カウンターには、親しい投げ釣りのお仲間より届けられた倶楽部の会報誌。

浜田さんの故郷・松山市三津からのふるさと情報は、彼のこころのビタミンとか。

「そうそう、田舎から柑橘送ってきたんですよ、中島で作ってるやつ。キズがあったりして出荷の際に省いたもので見かけは悪いけど、甘いっすよ、持ってってくださいよ」

お断りする理由もなく、一も二もなく、帰りに、立ち寄ることに(ラストに掲載)


目指した先は、油壺の北側の海岸。

リゾートとして知られるシーボニアから左側の、崖の下。通称、横堀海岸。

別荘街の、脇の細道を。それも急な坂を降りていく、落ちてきた雨のなか。

私には、初めての場所なのですが、なぜこのマニアックな場所に決まったのか。


理由は、部長が、今日、久しぶりに再会するという、メンバー。

私も初めてお会いするヤマちゃんという若者との、思い出の場所がこの海岸だった。

せっかく会うのだから、懐かしい場所がどうなっているか、、、みたいな気持ち?

そういう経緯を汲むのならと、相変わらずどうでもいい気を遣うヒツジのお膳立てのもと。崖下の樹木の下なら雨も少しはしのげるかなと集合。

前置き長くなりましたが、右端のヤマちゃんを交えての、スリーショット。撮影ヒツジ。


道具を準備してエサをつけたら、強まってくる風と雨。

かつてのマーシーの法則そのもののような展開のなか、釣りを開始しました。

多少の天候不順に四の五の言ってては、竿を振れない春のなぎさ。

ヤレる時にヤル、なにごとも、、、そんな気合いではなかったはずが、、、つい。


改めまして、メンバー紹介、ブチョー(部長)

久方ぶりの登場ながら生憎の空模様とあって、シブイ表情であります。

今回の釣り、じつは昨年末に計画して新年早々行く予定なのでした。

ところが、主役となるヤマちゃんこと山川くんの体調不良に重なりこの3月末に決行。


そして、今回の主役ヤマちゃん。

部長と会うこと、じつに13年ぶり、ヒツジにしても11年ぶりであることが判明。

そんなに長いこと、若者ヤマちゃんは、どこで、なにをしてたのか? 

この解明が、今回のテーマでしたが、フツーに働いて、フツーに暮らしていたのでした。

「投げ釣りは10年以上やってないですよぉ〜〜〜」


若者もいつの間にかアタマに白いモノが混じるようになり、、、。

みんなそれぞれに、姿は変化したのでしょうけど、思い出の海岸は見ていてくれました。

なぎさ(海水浴場らしい)の前の立派な海の家、崖の上のマンションや白亜豪邸の数々。

さすが三浦半島きっての別荘地、その真下が釣り場なのでした。


雨が降ったり、止んだり、頭上を真っ黒な雲の飛び交うなか。

パツパツパツと、フードに当たる雨雫を感じながらの春先の釣り、、、。

雨がやんだら、雨雲を飛ばすのか風が吹き込み、口を横に引いて耐える春先の釣り。

それでも、海の底に意識を集中してアタリを待つ、探る、楽しい、素敵だ。


ブルっときた、ゾクっときた、やってきました今年も。

この子の顔を見ると、タマりませんな、背中は砂色、お腹はホワイト、タマりませんな。

この瞬間があるから、雨具を着込んで、濡れたなぎさをよちよち歩いていていける。

いえ、できれば、真っ黒な雲は、なく、雨もなく、風はそよかぜ、がいいのですが。


三浦半島へ来ることすら10年以上ぶりというヤマちゃん。

じっくりと腰を落ち着かせて、じわりじわりと、探っていました。

正面に見えるリビエラ・シーボニアリゾートのマリーナやコンドミニアム棟。

シーズンは、とても近づけないエリアなのでしょうから、冬と春はチャンスタイム?


岩の上、砂浜、築かれた護岸、飄々と探り歩いていたブチョー。

そして時々、ヤマちゃんやヒツジとの近況や昔話に花を咲かせているようでした。

適度に離れて釣りをして、時々集って語り合う。

天候は厳しいながら、それでもシロギスのアタリがあり、春先とはいえ上々。


海岸を散歩中という金沢文庫から来たとおっしゃる女性から声をかけられる。

この日、油壺でイベントがあり来てみたら日にちを一ヶ月間違えていたとのこと。

それはお気の毒にと言いつつ私。

職場の後輩で、「青海」で開催のイベントを「青梅」と間違えて、中央線に乗って着いてから気がついた、、、山じゃない海だって。

女性は、ハハハと笑って「温泉にでも入って帰ります」と去られた。釣り場の崖上にあるホテルの日帰り入浴は、なかなか好評。私も入ったことあります。


お昼近くなって、ようやく雨が止んで、青い空が見えてきました。

しかし、雨雲を吹き飛ばそうと、吹いてくる風の強烈なこと。

横堀海岸は、その風を背中にできる利点はあるものの、横なぐり、回り込んだり。

なんとも、めまぐるしく変わる春先らしい空と海。


釣りだけしてると気がつきませんが、冲へ伸びる岩場から振り返ると。

崖の傾斜には山桜、、だよね、きっと。天候回復すれば、見事でしょうね。

御殿から見下ろす風景もさぞかし、アッパレな、、、。


水汲みバケツに入れておいたシロギスたち。

元気に泳いでいる子たちは、ブチョーが海に放していました。


10数年ぶりの再会、春の記念写真。左から、ブチョー、ヤマちゃん、ヒツジ。

「釣り場で会うと、そんなに時間が経ってると思えない。楽しいことはつい昨日のよう。見かけは歳をとるけど、アタマの中身がなにも変わってないのかも」(ヒツジ談)


持ち帰りましたシロギスを速攻、糸づくりに。三浦産 春告鱚。

しばらく家に居る長男が食べてひとこと「フツーにおいしい」

なんか、最近、この、フツーっていうのが流行ってますね、私もつい使いますが。

ここは、ひとつ、うまし! と言って欲しかった、、、うじうじ。


冒頭、活きエサ徳丸・浜田店主よりおっそわけの、蜜柑橘とデコポン。

松山市の沖合い、伊予灘 防予諸島の中島産、うまし!あまし! 

三浦半島の春に、三人の再会をよろこび。三月生まれの私も、またひとつ歳を。

三三三で、こりゃ目出たいという強引な〆で今回もお開きに、ちゃんちゃん。

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