ところが、釣りへ行ける休みの度に天候不良。雨に打たれてばかりいます。
新学年・新年度、スタート月の忙しい折、雨空構わず、腹をくくって出かけてみました。
準常連となっている横須賀市うみかぜ公園。
暗い時間から開始しました。鮒を釣る短い竿に、糸とオモリと針だけ。針にはアオイソメをつけて、足元にポトンと落とす。
ゆっくり上げたり下げたり。
パツパツと雨具を叩く雨。それでも、シンプルな釣りスタイルなのであまり苦になりません。さらに、ツン、ツツツーっと竿を握る手元に「反応」があるからです。
この反応=アタリ。これがあるだけで雨の未明を耐えられます笑。これは確か、しばらく感じていなかった魚からの応答。生態反応。補食動作の手応え。
釣りは、魚との「糸電話」のような喜び。常々そう想うのですが、春は来たのだな。
雨中でほくそ笑む酔狂の徒になったのか、私も、、、、。
グン、ググググっと引き込まれた。重い。なかなか上がってこない。竿の下に振り子をぶら下げたように感じられ、無我夢中、翻弄。なんとか引っぱりつけました。
カサゴ。やった、カサゴ。ガシラ、アラカブ、ガラカブ、、、意味もなくとめどもなく言葉が出てくる出てくるカサゴ。
なんだか、とても得をしたような気持ちにさせてくれるカサゴ。
白々と明けてきて、沖合に浮かぶ猿島。
雨は一旦あがったものの、今度は北東の風が吹いてくる。寒い。寒し!であります。
それでも気持ちをホットにさせてくれる反応。継続していました。
小さなアタリなのですが、しっかり竿先を引き込んでいき、躍り上がる魚体。
小さなメバルたちの群れにあたりました。
小気味のいい引き。小さいので逃がしてますが、次々と掛かってきます。
春は、やはり来たのだな。実感の喜びと、寒さを計りにかける時間と空間。
そこを見据えたように、また雨が降り出してきました。
こらえ性も限界にきたので、投げ釣りに変更。
防寒ウエア、毛糸の帽子、手袋。とても4月には思えない、いでたち、、、、。
真冬に逆戻りの午前。冷えた身体に「喝」を入れようと、しゃにむに投げました。
雨の降ったり止んだりのなか、防寒を着たり脱いだり。粘ること3時間。
ブルっ、ブルルン。ついに「糸電話」の交信がつながる!!!
この方の姿が現れました。やったやった、納得。納得の1尾。
シロギスの姿はこの1尾だけでしたが、私には溜飲の下がる想い。到達感でした。
でも、出来たら、休みの日には晴れて欲しい。春はあけぼの。
次第に明るむ東の空と水平線へむかってフルキャストしたいところであります。