2015年6月29日月曜日

さよなら、江戸川の人情そば

江戸川区西瑞江の山田うどん(製麺所)の最終日。
日曜日にかかり、常套の、そば一杯を経由して釣り場に向かいました。


江戸川区一之江・新中川ほとりの釣具店にてエサを買う。

同行のヒツジ(釣り執事)いわく、東京都でいちばんの釣りエサ屋さんとか。

ヒツジが亀有の友人に伴われて同店に来たのが34年前。

以来、まったく品質を下げない生きたエサを買うことができる名店だそう。


西瑞江の山田うどんに到着。
10時30分にして行列でした。クルマのナンバーも、横浜、春日部、品川、、、、立ち食いそば道の愛好家と、さらに長く愛してきた足立、習志野ナンバーの方々。

いえ、近所の皆さんが別れを惜しむかのように駆けつけていました。


私の並んだ時間は、まだ運がよかった。

行列はみるみる長くなり、通りを渡って次々とお客さんが集まってくる。

梅雨空の晴れ間、キーンと突き刺すような陽射し。

おそばを食べる前に、みんな汗まみれになって待ちました。


あと、3人だ、あと3人、あと3人、あと3人をこころで反芻、、、注文前。

ガラスケースの揚げ物がずんずん無くなっていくのにぶりぶり不安になる私。

しかし、奥では随時揚げられている様相であり、この日のヤッチャ場ぶりを物語る。


とにかく、ご近所さんの家族連れが目立ちました。聴こえた会話。

「じゃあまた、と言えなくなるねえ、本当にお疲れさまでした」

「あの時に生まれた子がもう高校生ですよ、お世話になりました」

「なくなるなんて、信じられません。また明日こようかなあ笑」

お店が、多くの世代に親しまれてきたことがわかります。


おそば、うどん、きしめん、揚げ物、、、テイクアウトも可能。製麺所ですからね。

茹でられたそば玉を買って家で作って食べる。昭和の懐かしい食生活が蘇ります。

最終日を飾るように、おおくの花束がガラスケースに載せられていました。


私は、かねてより懸案だった肉そばをいきました。

上品でコクのある江戸だし、ツルツルした独特の麺にバラ肉が絡み合う。

まだ、3回目にしてこれが最後かと思えば味わい深く。


ヒツジは、コロッケ、かき揚げをのせて。

コーンの入ったコロッケは、ツユのだしにとてもマッチしていたとか。

汗まみれになってツユを飲み過ぎ、、、、年齢を考えなさい!!!

というぐらい、おいしいそばなのでした。

本当にお疲れさまでした。城東、江戸川を代表するズタンドそばの横綱、、、、。


一方その頃、青獅子しょう(立ち食いそばの師匠)は、、、、。

まだ見ぬ立ち食いそば、スタンドそばを求めてみちのくを行脚中。

ヒツジに送られてきた写メによれば、さらに北上中で、北海道へ渡り、この日は札幌からブルートレイン(臨時?)で帰京して翌朝そのまま出社するようでした。

投げ釣り、立ち食いそば、鉄道愛撫、、、「キ」のつく人ばかりが、私のまわり。




おなかいっぱいで、浦安のいつもの場所、、、からちょっと離れた休日専用の場所。

1時間近く並んだこともあり、竿を出した時には午後のゆるみ、ヨレみたいなものが。

気温は高いし、陽射しは強い。梅雨は、降るか、照るか、ですからね。


必携の日焼止めスプレー、殺虫剤スプレー。

埋め立て地は水はけが悪いので、油断しているとモウカ(猛蚊)に囲まれます。

充実の散布で、さあアタリよ来いとしばらく集中してました。


今年はイガイの繁殖がすごい。

露出した貝に陽射しがあたって、むせかえるような匂い、臭い?

潮の香りのしない東京湾奥ですが、イガイの意外な磯の香、、、、オヤジだ私。


とか、やってるうちにやがて、竿を置き、集中がなくなり、眠りこけてしまう。

アタリがひとつもないため→面白くない→飽きる→寝るか→寝る。

魚のあまり居ない場所に、午後から出かけて魚が釣れるほど甘くないということ。

結果、目覚めた時には、お帰りの時間。ヒツジにあたり散らしたくなる。

釣りとは、わかっちゃいるけどやめられない、なんですけどね。


山田製麺所のある(あった)瑞江という町。

私は師匠のおそばによって知りましたが、ヒツジは昔2度ほど徘徊したとか。

渡された一冊、沢木耕太郎さん「人の砂漠」所収の「屑の世界」の舞台になっています。

今は、その頃に描かれた町の風情はまったく違いますが、山田製麺所の華やかなりし頃は、沢木さんが惹かれて飛び込んだ世界そのものだったのでしょう。

江戸川区の熱い昭和の面影に、想いを馳せた一日でした。

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2015年6月27日土曜日

梅雨空をうかがい、内房で五目釣り

梅雨空をうかがう。そんな季節が今年も来ました。
釣りは、雨や風があってもできる。でも、できれば晴れたらいいな。
暗いうちから家を出ました。

三浦半島か内房か。家からほとんど同じ距離なのでいつも迷います。どちらも好き。悩む。今年はまだしっかりしたアタリを感じていないことで、内房にしました。

館山湾に注ぐ平久里川の河口。秋口からはマハゼの名所だそうですが、遡上してきた小さなセイゴとか、クロダイの子どもとか。投げ釣りでも釣れる小魚たちです。


館山湾につながる河口域には、海水と淡水がまじりあう潮の綾。

セイゴのハネるのは見ました。いますね。いるいる。わくわくします。

アタリもでます。ツンツン、クククン、となにかが触ります。

でも、なかなか掛からない。ヤキモキですね。エサばかり取られます。これは一体?


エサ取りの正体見たりオチョボ口 まこぶさ吟

ヒイラギさんでした。ヌルヌル、チクチクであります。グキっグキっと音を出したりもします。濡れ手ぬぐいでそっとつかんで逃がしてやる。

このあと入れ喰い。

河口は早朝よりヒイラギさんの運動会の様子でした。


館山湾の自衛隊前に移動。通称グンタイ。

背後からは、訓練のかけ声やヘリの翼音の勇ましいところ。

クルマが横付けできるので、気軽に、のんびり、楽しめるところ。

このコントラストに、日本の平和をつくづく感じるところでもあります。

 ブルっ。ブルルン。

来ました、待ってました、人気ボディの登場。

なんだかんだ申し上げても、底に着いた仕掛けに集中したのちに現れるこの方との交信、その姿の秀麗さ。

全国一律、とくに梅雨空をうかがっての日和には、ひとしおの感動であります。


掛かりの浅い魚は、水を汲んだバケツにしばらく泳がせてみる。

大丈夫そうだったら、そのままお帰り願う。持ち帰る分だけで納得させる。

これからは氷の持ちが心配になる時節ですし、、、、、、。

館山湾は調子がいいのか、こちらも入れ喰い(に近い)活況でした。


グンときて、ブルル。

全身タイガース!も来ました。カラー、シマシマ、顔つき。

大好きな魚のひとつ。食べてもおいしい。あ、しばらく調理してません。いかん。


じわぁーっ、と、して、巻いたら重い。

藻を引いたかな? イイダコも乗ってきました。館山湾、好調です。

海へ向かって歩くので、そのままお帰りいただきました。


モソっときて、ゴン!!!

オレを忘れたら困るぜ、とばかりメゴチの良型。

五目の顔ぶれが揃うと、投げ釣りも本格的なシーズンインザサン、なのでしょう。

ただメゴチばかりの時間になると、強い陽射し、汗まみれ。これも季節感ですかね。


移動中、黒ヒツジ氏よりメールが来る。

彼は本日も横須賀うみかぜ公園にてマコガレイを狙っていた。

夏カレー、体力も回復して食味はとてもいいとか。で、獲得。やりましたね。

昨年は7月3日にも47センチを私の目の前で釣った。夏はカレーですか、やっぱ。


木更津市街も通り越して、小櫃川まで戻る。アクアラインはすぐそこ。

梅雨空をうかがう、どころか、予想に反して、猛烈に暑いお昼になりました。

小櫃川は昔からマハゼの川として、とても有名だそうです。

東京湾のわずかな干潟に注ぐ、いまでは貴重な存在になっています。


ほとんどアタリはなかった(感じとれなかった)

でも針にはついていたマハゼさん。これからが伸び盛り。

今年も姿を見ることができて、一応の納得感。暑いしね。バテてきました。


ひとつ、心配な個体が掛かる。

エラ蓋の上にデキモノ。まだ小さいのにかわいそう。

呼吸で常に動く位置に膨れているので、あれこれ思索をめぐらせる。

と、ほんのちょっぴりお勉強もした梅雨の中休みの休日でした。

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2015年6月20日土曜日

雨と風の予報、そこで瑞江のあのお店へ

梅雨ですから天候不順。そこで一応、竿だけ持って遅い午前に出かけました。
途中、エサを買って、向かったのは立ち食いそば屋さん。注目しているお店です。


江戸川区瑞江。

青獅子しょう=(立ち食いそばの師匠)から教わるまで、この街に行ったことも聞いたこともありませんでした。神保町から都営新宿線に乗り、東へ走り、江戸川を渡る直前。

それが、お店は駅からも遠いためにクルマで出かけたのですが、住宅地のなかで右往左往。あちこちを探す展開になりまして、、、、、というのも、ヒツジ=釣り執事はカーナビをつけてない。昭和の地図男の意地みたいな性癖に翻弄させられまして、ほうほうの体で辿り着いたのが第1回目なのでした。

店名「山田製麺所」もしくは「山田うどん」で通じるようです。これで懸案だった第2回目の訪問を達することができました。懸案、というのは大きな理由がありまして、ようやく辿り着いた青獅子しょう絶賛のこのお店が、なんとこの6月末日をもって閉店の張り紙。

初日にして休場・引退のような、おおきなショックを受けることになりました。


一般の民家を改装し、製麺工場とお店。内部はカウンターとテーブルを置いて、外側にはヨシズがかけられている。なんともいい雰囲気なのです。

おじさんとおばさん、おばさんの縁故風おばさん。おあいそよく、きっぷよく、手際よく。三拍子も四拍子も揃った、立ち食いそば名店ならではのリズムと応対。

そして、麺、出汁、ボリューム、上乗せする揚げ物、、、これはもう、立ち食いそば道の最上級に達する好風で、さすが江戸そばの神髄。さすが城東エリア、さすが、青獅子しょうと、汗をかくほどの速攻でそばをすすりあげたのでした。

これは、6月の末日までに、なんとしてももう一度行かねば!!!!

この日は2回目なので、お店の発見には迷いませんでした。


ヒツジが注文した、ナス揚げ、インゲン揚げのせ。

薄いころもがきっちりしまっていて、離反が少なく。最後まで一気にいけたとか。


私はかき揚げをのせて。

表面の滑らかな独特の自家製麺、上品でいて酸味のあるいいダシ。適度なネギ。

毎日でも食べてもいけるのが、本当の立ち食いそば。この信念を確信させます。

できれば、もう一回。6月末までに行けるといいのですが、、、、なお、詳細および、
立ち食いそば道のさらなる気根に触れられたい方は、青獅子しょうの人気連載ブログをご覧ください。こちらブログ名『幻立喰・ソ』↓

            http://www.m-bike.sakura.ne.jp/?p=90719

心身ともに、気合いがはいり、怪しい梅雨空を見上げながら浦安を目指しました。


浦安のいつもの場所で竿を出す。

しかし、釣りの写真はこれ一枚なのです。理由を以下に列記。

1巨大な作業船が停泊して作業中。テトラポッドが積み上げられている。だから、ということだけではないでしょうけれど、常連のオジサンたちが皆無。

2そこへ、真横から突風が吹いてきた。投げた直後のラインが作業船に絡みそう。

3突風に伴って大粒の雨がパチパチと落ちてきた。

4突風は突風ではなく、やがて常時吹き続ける強風、雨は本降りに。

これが梅雨どきの釣り。無理、限界性能でした。竿を仕舞うのさえ難儀な状況に。

一方その頃うみかぜ公園では、M川さん=黒ヒツジが等しく荒天下で奮闘中。

           ↓↓↓あとで送られてきた写メがこちら↓↓↓


1本の赤い竿をとても気に入っていた黒ヒツジ。ハイボールで勢いをつけたか、もう1本。

とうとう「姉妹」にしてしまい、ちょっと自慢したかったらしい。大奮発でしたね。

でも、この日はアナゴ1本のみとか。でも、いいよ。私は濡れただけでお帰り。

黒ヒツジの新たな野望を知り、帰宅後ひさしぶりに絵を書いてみました↓



ま、なにも言わんといてね、、、、、、、ところがすかさず。



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2015年6月17日水曜日

津軽の六月、釣り快速


♬♬上野発のはやぶさを降りた時から、トヨタレンタは駅の前〜〜っとくらあ。

といっても今日はまだ酔ってません。マジです。運転がありますから。

また来てしまった新青森駅。

悲しくても、嬉しくても、辛くても、来てしまう津軽・青森。

仕事が終わり、あるったけの荷物と道具を抱えて触れ合う詩情の青森。

どうしようもなく、この想い。こころの支え、こころの糧、来てしまう津軽なのです。


新青森駅からほんの30分も走ればこの光景。

早苗を植え終えた津軽平野。

立ち止まったまま、ずっとこのままでもいいやと思ってしまいます。


そして岩木山。平野のなかに雄々しく裾野を広げる姿。

西日を浴びて風に揺れる葦の穂が一層の郷愁を、、、、、、、、。

♬♬お岩木山よぉお、おお、おおおお、、、と叫びたくなる気持ち。よく解ります。

陽はずんずん暮れてしまい、お願いしていた宿の到着はすでに闇。


ワンワンワンワンワンワンワンワオーン→朝の新バージョン。

ニャーゴ、ニャーゴ、ミャオオオオオオ→こちらも朝を告げる新バージョン。

宿には柴犬と猫2匹が居ましたので。宿は十三湖の湖畔にありました。

ご主人と息子さんはしじみの漁師さん。船はまだつながれたまま。

出船前なのに、なぜ柴犬と2匹の猫は騒いでいるのか?


下手人はこちら。

釣りをしているオッサンがひとり。宿の前で。黙々と。しゅぱーっとか、投げてるし。

よく見ると同行してきたヒツジ=釣り執事でありませんか!

私に抜け駆けして、なんという、、、、、、、熱心なことですね。


ヒツジが、ばしゃばしゃと岸辺に寄せていたのはウグイ。

「びっくりしたあ、サクラマスかと思った」

ヒツジは、すべからく、物事をハッピーなほうに考える。アオムシで鱒が釣れるのでしょうか? でも、ポッテリした体格のいいウグイでした。水に戻すヒツジ。

宿のおかみさんによると、この一帯では、ウグイもすり身にして食べるとか。

とてもいい出汁がでるそうです。


ウグイしか釣れなかった早朝を終えて、朝食。

十三湖といえば、しじみ。見事なしじみ汁であります。昨晩もしじみ。しじみづくし。

ひとすすりするだけで、五臓六腑に浸み渡ります。

津軽は、お酒を召される方もたいへん多いですが、そのためのしじみ。しじみ汁。なんだか、このしじみ汁によって、肝臓の好バランスを保っているようなしじみ。

作っていただいた小鍋を、すべて食べてしまいました。しじみ習慣。始めますか。


 宿を辞して、十三湖の河口に来ました。日本海との接点です。

地元の常連の方々の注目は、セイゴ。チンチン。津軽の初夏は、この2魚とか。

みなさん、ウキ釣りです。


仕掛けを投げていたのは、私たちぐらい。

底はまだ冷たくて、青い藻が多く、釣り辛いのだとか。それでも投げてます苦笑。

右隣のオジサンと会話も弾んで、いろんな地域情報を聞き入れる。

小舟の人が櫓を操っていますが、こちらも仕掛けを流してセイゴを狙っているとか。


釣れてきたセイゴは、ほんとにセイゴ。少年スズキでした。

宮城県では、セッパと呼ばれたりしてましたが、津軽ではセイゴで通じました。

これからの、フッコやスズキの遡上の前触れとなれば、いいですね。


河口の東側に広がるのは、七里長浜の砂浜。こちらも雄大です。

キスの引き釣りの本州北限付近として、昔から大変な人気の場所とはヒツジ。

しかし、本格的なシーズン到来はもう少し後なのだそうです。


ハマヒルガオの群落。

津軽も六月でした。夏はもうすぐなのですね。この花姿を見ると、

汗を拭って竿を持つ季節が、今年もやってきたなあと感じつつ、、、、、、、。


十三湖を辞して津軽半島を北上。

小泊から三厩(みんまや)に抜ける林道を走りました。

新緑の揃った原生のふところへ。ヒツジはちょうど30年前に通って以来とか。

その頃は竜飛岬へ通じる国道がまだ開通しておらず、この林道をトライしたそうです。


林床からの傾斜に繁茂する、大きなフキやシダ。

山菜の宝庫のようですね。実質、時折、軽トラックが止まっていて、ご夫婦で来られた採集者の方々とすれ違う。

道端で大きな猿を見かけましたが、静かに離れていったり、、、。


幾つもの、小さな滝もありました。

木立からは、早くもセミの声が聴こえてきて。

津軽の林道が、山深く、高度もあることを告げてきます。

ゆっくり、ゆっくりと走っていきました。


山肌をつたう一滴が集まり、ささやかな流れがやがて沢になってくだっていく。

聴こえてくるのは川の音とセミの声だけ。まったくもって、贅沢な空間です。


 川は海に近づいても、水は澄んだまま。

橋の上から水面を眺めると、遡上してきた魚の影がちらほら。

見ていて、飽きないものであります。


海へ出ました。快晴です。薄暗い林道から出てきたので、ひときわ眩しく。

ドピーカンの津軽海峡は、すっかり夏の海のように見えました。


平舘へ向けて。

半島の海際をなぞりながら走る道すがら、高台から岩場への展望が開けていました。

対岸にうっすら見えるのは北海道でしょうか。

岩場には釣り人が2名。↓あとで、マスターからクロダイ狙いではとのご指摘。


辿り着きました、浜乃食堂。平舘港ちかく。

私の津軽へ来る拠り所のひとつ。真昼に撮ったのは初めてです。

シンプルなたたづまい、ぶっきらぼうな暖簾と提灯、ノボリ、自販機。

朝食、昼食、夜の部。すべてある、津軽のともしび、浜乃食堂なのです。

4度目の入店!!!


突然の襲撃に? 驚いたのもつかの間、こころよく応えてくださるマスター。

料理長=ママは、さっそく厨房に入っていきました。そしてマスターの手際のよさ。

私の顔を見るなり、いきなりハイボールが作られているではありませんか!

運転手はヒツジがいますからね。今日の行程を説明しつつ、津軽人との交歓。


私の注文した「肉野菜炒め定食」

マスターとママは野菜づくりも手がけており、今年の目玉はメロンなのだとか。

ハイボールに酔う前に、おいしいご飯もいただくなくては、、、、、、、、。

前回は、正気を失うほど、、、、同じ轍を踏まぬように。


ヒツジが注文したのは味噌ラーメン。

抜群の味噌のコク、厚いチャーシュー、タマらん内容だそうですが、右隣に注目。

料理長の超がつくサービスの海鮮丼なのですが、載っている真鯛は、昨日、ふたりで釣ってきたもの。ひと晩たって、絶妙な硬さと脂分なのでした。

獲れたて魚の港の近所、ふたりは釣り師(厳密には黒鯛師)語り合うと時間が経つのも忘れる楽しい空間。おなかもこころも一杯に。

なお料理長の勇壮な釣り姿はこちら↓『浜乃食堂ブログ』をご覧くださいまし。

           http://hamanoshokudou.blog.fc2.com


浜乃食堂で、目一杯の昼食をいただきマスターとママに辞して、青森へ戻る。

途中の蟹田港にて、ちこっとだけ竿を出す。

ちょうど、脇野沢へ向かうむつ湾フェリーが港を出てゆきました。


くんくん、プルプルとアタリを感知。

しばらく待ってもう一度竿先を動かすと、クンクン。

ゆっくり巻いてくると20センチぐらいのマコガレイがついていました。

掛かりが浅く、海へ返すと、一目散に海底へ。ヨカッタ、元気モノ。


蟹田町の町内を流れる蟹田川の河口へ移動。川のなかに投げます。

こちらもゆっくり探っていると、ビビビビっというアタリが。

ビビビビ、ビンビンっと結構なアタリです。これはなにか?

浅い水面に浮かびあがったのは、またカレイ。


ちいさいけれど、イシガレイ。こちらもなかなかの元気ものでした。

途端に色めきたったヒツジ。

「この川は、まだイシガレイを育てられる川だ」

とても感慨深げに、イシガレイの健在を眺めていました。こちらも水面へお戻り。

なんとなく溜飲もさがり、また新幹線の時間が心配にもなって納竿。


新青森駅への帰途、ふと道端にクルマを停める。

広大な青森平野にはすでに、長大な高架線路が縦横に伸びていました。

来春開通予定の北海道新幹線です。はやぶさ号はいよいよ海底トンネルをくぐり函館へ。

この開通が、津軽半島にもどのようなことをもたらすのか。

また来よう、また来たい。それが津軽。駅への道を急ぎました。

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