2018年5月27日日曜日

環境展に行ってきました

東京ビッグサイトで5日間にわたって開かれた、2018 NEW環境展を見てきました。


 毎年開催されている環境展、今年は私の平日の休みとのタイミングが一致。

ぜひ一度は見たかったので、東京ビッグサイトへ向かった次第でした。

時流を反映してか、地球温暖化防止展と銘打たれたイベントも併催。

空気、水、土、資源の再生利用、、、企業、団体、地方自治体、学校などなど。

いろんな方面が取り組む、地球を「よくするため」の方策や製品を見学しました。


見本市、メッセ、展示会、、、いろんなイベントが多々ありますが、

東京ビッグサイトの規模での展示は、また格別な印象があります。

とにかく、広い、高い、果てしない、途方もなく。

パンフの位置図とにらめっこしながら、自分のいま居る場所を確認しながら歩く。


いきなり専門的な機械やシステムは、理解するのが大変。

そこで入門として、クルマ、いつもお世話になっているパッカー車(ゴミ収集車)

ゴミの集荷、搬出ひとつにも、臭いや音を抑え、働く方々の安全を考えた工夫が。

説明に聞き入るのは、プロの関係者ばかりのようでしたが、シロウトにも解りやすい。


事業や生活から出た廃材や不要品を、砕いて、捨てられるレベルへ加工する機械。

詳しいところまではわかりませんが、その仕組みぐらいは、勉強、勉強、見て、考える。

社会科見学というのは、おとなになってからのほうが、有意義? でないかと、、、。


↑こういった固形物が、こういうふうに加工される、という過程。

少しづつ、土に戻る、戻せる、ということを、見ていきました。


作ったもの、便利なもの、生活必需。

ありとあらゆるものは、いつか、古くなり、朽ちて、使用が難しく、捨てる時がくる。

環境に、できる限り、負荷を課すことなく、いかに、安全、無害に、終わらせるか?

いま、日本の企業の、意地と技術力が試されているようであり。


細かな水滴を噴霧するミストは、注目のアイテムのひとつ。

解体工事などの業務用から、一般的な街角の、冷却、防塵の対策まで。

いろんな大きさ、タイプがあるようです。


下水道、週末処理、最終的に、川や海へ水を戻すことは、とても大きな、テーマ。

濾過、浄化への取り組み、壁になること、使った水を、使う前の水にすること。

1立方メートルの水を、浄化するために必要な水の量とは?

日頃、家庭で流している水についても、つい考えてしまいました。


水の後始末について、まずは、一杯、一服つけながら。

カフェスタイルで、お水を飲みながら、お水の相談にのります。

いろんなアプローチ、前向きな取り組み、小粋な提案の会社もありました。


毎年、全国で、必ず起きる、洪水、氾濫の被害。

一時的であっても、その被害を食い止めるための防水フェンスの提案製品の展示。

さまざまなカタチで起きる災害の即時対応の必要性と同時に、

人間の生産活動、地球温暖化、の根本の理由との整合性を考える機会にもなりました。


えっ、この会社が、こんな取り組みを!!!

環境展は、企業にとっても、新しい顔、自社のこだわった環境性能を謳う機会のような。

意外だった、なんとなく解る、そういう出会いも多々ありました。

環境性能というのは、いま一番のキーワードのようですね。


クールビズへの取り組みも、ひきを切らず。

こちらは、特殊な環境下で働くための、冷却装置を備えたジャケット、パンツの展示。

鉄工所など、炎熱のなかでの労働にたいへん重宝する仕様でした。

クールビズの考えとは、趣きが異なりますが、専門職の方には、理想のジャケット?


バイク、しかも、レーサーが置かれていたので足を止めてみましたら。

いろんな、大小の冷風扇が並ぶブースなのでした。

ひんやり、すずしい、だから、作業もはかどる、安全、安心。

夏の、鈴鹿8時間耐久レースでも活躍しているという冷風扇でした。


展示は、東京ビッグサイトの屋内だけにとどまらず。

外では、廃棄物における、種別・選別のデモンストレーション。

また、ゴミを環境に配慮しながら燃やし、発電、給湯するシステム製品の実演。

小さな会社であっても、その想いと技術力は、圧倒されるものばかりでした。


小休止。

ちょうどお昼にさしかかり、展示ブースの片隅では、お弁当の販売が開始。

環境展なので、どんな内容のお弁当か? ほうほうほう。

まこぶさ食堂の店主として、ここのチェックは重要、ただの食いしん坊です。


地方自治体での、参画も、拝見できました。

投げ釣り、河川や海岸での泳ぎやシュノーケリングといった、

つねに、水、土、山、森、空気と触れ合うことが大好物になってしまった私。

とりわけ、自然環境の回復に力を入れる自治体、企業には、注目してしまいます。

最後の清流を守る高知県、スタバよりスナバを重要視する鳥取県、、、、。


♬島根うまれのしまねっこぉぉぉ〜、で、すっかりお馴染みの島根県。

釣りにおいて、川、湖、海、いづれも、日本屈指のサイコーのフィールドゆえに、

できれば、日本の各都道府県の、お手本となられることを、期待したりするのです。


島根県 江津市の「苔」を利用した、緑化作戦の展示。

木々の生い茂る山地を、右に左に蛇行して進む豊富な水量の江の川。

河口の街江津で、かつてお会いした、画期的発想を持った方々の生き方を思い出して、

急激に、行きたくなってしまったりするのでした。


粉砕した瓦(石州瓦)の再生利用を考案した展示の数々。

水を濾過できる能力によって、水生動物の暮らせる環境の構築。

庭や駐車場に敷くことで、コンクリートやアスファルトにはない、熱吸収や水はけ。

降雪とフェーン現象の同居する日本海側らしい発想、着想に感心することしきり。

全国の、瓦産地に、再生利用をめぐるいろんな連携提案やヒントになるのではと。


水のことに触れたせいか、水辺へ行きたくなる。

東京ビッグサイトの有明から、若洲海浜公園のある埋立て地はクルマならスグ。

釣り客の皆さん、ベイゲートブリッジを行き交うクルマを眺めながらお昼を食べる。

世界でも指折りの大都会の、前の海で、かろうじてでも魚の姿はある。

これは、誇れることなのか? それとも、努力次第で、もっと増やせるものなのか?


「やっぱ、人間が、もっともっと、深く、考えてくれんとにゃあ」

木立の茂みには、白い野良ニャーゴさんの姿、ご機嫌はいまひとつの様子。

「魚が居るとにゃあ、ワシにも回ってくるにゃあ、カリカリだけじゃ飽きるにゃあ」

そう勝手に解釈しながら、環境展、海浜公園の埋立て地を、後にしたのでした。

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2018年5月20日日曜日

定例パトロール、横須賀&横浜

徳丸のナオキさん、うみかぜ公園の黒ヒツジ&ジュンさん、しばしの、ご無沙汰でした。


本当は、三崎港の先にある岩場でカワハギを狙ってみる目論見でした。

ところが、生憎の、強烈な南西風が轟々、三浦半島の西側、南側は、ゼッタイ無理。

まず向かった先は、横須賀市、林交差点の活きエサ徳丸さん。

ナオキさん、元気かな? 

とてもお久しぶりなので、おそるおそるドアを開ける。


「あ、M川さん、今日は来てましたよ」と店主ナオキさん。

ということは、黒ヒツジとジュンさんは、うみかぜ公園に居るということ。

「なんでも、おツレさんは場所取りで、夜中の12時に来たそうですよ」

ああ、なんてことを!!! なぜ? どうして?

「大きなサバが回っているので、カゴ釣りの人たちの数が凄いんですよ」

平日の朝から、公園は、おとろしいコトが起きてるようです。ひえええ。


ナオキさんのお店では、アルバイト急募のようでした。

「海上釣り堀のお客さんの数が凄いのです。土日は、応対するのが大変でして、、、」

えっ、家が近ければ、私が、行きたいぐらい、岩イソメ、青イソメ、触れますし笑。

それにしても今どき、とっても、景気のいいお話を伺いました。

とにかく、ナオキさんの扱うエサは、最高クラスだと、シロウトの私にも解りますし。


案の定、うみかぜ公園は、ほぼ満タンの状態でした。

一定の間合いを置いて、遠投カゴ釣りのみなさまが、並んでいます。

カゴ釣りは、ウキを潮にのせて流すという性質上、相応の空間が必要のセオリー。

浮遊するウキが点々と並んでしまうと、フツーの投げ釣りは、まず入り込めません。

公園左側の商業施設前に見える、黒ヒツジ氏たちのもとへ向かいます。


差し入れは、かっぱえびせん。

やっぱりね、疲れている時には、エビ、、、、オキアミは、人間にも必要ですぜ。

アミノ酸の適度な摂取で、活性を上げるのだ。

あれっ、ところが、とても、テンションの低いふたりなのでした。


ジュンさんは、前述のように、真夜中からのフィッシング。

黒ヒツジ氏は、連休明けから続く苛烈な仕事の量で、かなりお疲れの様相。

大潮とあって、時折起こる、自縛、おまつりの数々。

「あーあ、いま絡まなければ、きっと、喰ったはずなのに、、、」

お互い毒づきあい、牽制しあいながら、時合いを待つふたりなのでした。

私は、公園から北上、定例パトコースの長浦へ向かう。


通称、カイグン前、こと、長浦港。

海上自衛隊の多くの艦船が停泊する、横須賀らしい光景。

あっ、今日は、常連さんたちが居ない! ということは?

好ポイントである、船道を狙えることであり、ビッグチャンスの到来!

と、思いきや、なんと、点々と浮かぶのは(写真には見えませんが)白いブイの数々。

つまり、船道には、ピッチリと網が入れられてあったのです。

常連がいない=それ相応の理由がある、と、いうことですね。きびすを返しました。


長浦港への入り口付近にある、スタンドそば船食。

製麺所が、展開する、とても素敵なそば・うどんのお店です。

近所の、海上自衛隊や、大手電機メーカーの、御用達らしく、朝から賑わっています。

そして、ここでも、店員さん募集の貼り紙が、、、、、巷間いわれるところの人手不足?

近くだったら、私が、行きたいのに。ああ、修業がしたい!


結局、また、行き着いてしまった感のある、幸浦埋立て地。

福浦の金沢区緑道公園の岸壁で、竿を出しました。

いつも入る南寄りのヘリポート側ではなく、初の北側を選んでみました。

というのは、風を避けようという、千客万来の様相で、とても入り込めず。


北側は、比較的、空いていたのですが、、、。

ここにも相応の理由があるもので、網を入れた目印といえるブイが点々と。

しかも、要所を締めるかのように、見た目から潮のよく効いている箇所には、まず網。

大潮だから、なのか、いつものことなのか?

浮かぶブイを注視しながらの、釣りになりました。


手前には高い壁。

ただでさえ、キャストの下手な私は、網のブイを意識しながら、おっかな、びっくりと。

こういう、窮屈な釣りを続けていると、疲れるものです。

竿を置いて、休む時間が長くなってしまい、これはいかんと、思ってまた竿を持ち。


休んだら、立ちどころ、この子が食べてくるわけです。

戻ってくる仕掛けがまだ冷たく、海の底はカレイの活動範囲という印象。

ということは、黒ヒツジ、ジュンさんからの朗報を期待するものの、

ケータイは、シーンとしたまま、、、目覚めよ、東京湾。


あっ、なにかついてる!

風に舞う、この子、お魚の生態反応があった。

とりあえず、ゼロが、イチにはなりました。

少し前向きになる、愛らしい姿なのでした。


しかし、その後は時間ばかりが過ぎてゆき。

壁に阻まれながら釣りを続けている苦しさ、、、これでアタリがあれば苦もなくですが。

♬背伸びしてみる海峡の〜〜〜〜、鼻歌をひねり出しながら巻き巻き、浦賀水道かな。

カカトを上げ下げする、とてもいい運動にはなる釣り場でした。

今日は、こんなところでいいかな?


早めに竿を納めて、帰途へ。

国道16号線を戻ると、とても香ばしい、昭和な雰囲気の中華屋さんを発見。

これですよ、これ、と、空いたおなかが、ぐぅーっと、鳴ってきまして。

丁度、新杉田にかかるJR根岸線がクロスしているあたり。

いつも上野駅で見ているスカイブルーの電車を、このあたりで見るのは、新鮮でした。


好物の、野菜炒めを注文。

旦那さん、奥さん、のおふたりで切り盛りされており、

さっぱり、すっきり、しゃきしゃきの、理想的な野菜炒めの味と食感に大満足。

うまし! うまし! とあっという間に平らげていると、

フルーツのサービスまで出していただきました。やった!


お店を出た、つきあたりには、お宮さんがありました。

マップで確認すると、杉田八幡宮とか。つまり、お店は参道に面しているわけです。

埋め立てた、新しい土地の多い横浜市ですが、この一帯は古えの風情あり。

ゆっくり散策のしたくなる、森も控えておりました。


食べたばかりなのに、、、根岸線のガードの下には、カレーとケバブのお店。

ぷーんと、いい匂いがしており、つい、ふらふら、テイクアウトしてしまいました。

さすが、飲食店のレベルの高い横浜、うまし! うまし! と食べながら運転。

手と頬をべとべとにしながら、本牧から首都高に乗って帰ってきました。

素晴らしき、釣りパトロール、みんなの顔を拝見し、お昼を食べただけでしたが。

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2018年5月11日金曜日

北信越(北陸・信越)車中泊ドライブ

GWは、恒例、車中泊で、信越から北陸を、ふらっと、ぐるっと、回ってきまして。


クルマの後部シートをすべて倒して、ふとんを敷きっぱなしにしておく。

仕事明けの昼に出発、まずは腹ごなし、と、国道17号線を深谷に入った直後の食堂。

古き良き街道食堂の風情が前々から気になっていましたが、入店は初めてでした。

新しい行動こそが、旅気分、夢気分、いい気分、なのだと、調子づきました次第。

店前で水を撒いていたきっぷのいい女将さんにも惹かれました。


好物の、野菜炒めを注文。

トロミ(溶いた片栗粉)のない、炒めて、醤油で仕上げただけが、個人的には好み。

野菜炒めは、キャベツやモヤシの、シャキシャキの半ナマ感覚が信条ではないかと。

ひと口サイズの、豆腐もついて、よしっ! なんて、声が出てしまう。


GWですので、国道17号線や高速道路の主要幹線は、とにかく渋滞がひどい。

そこで、一本西側の山Iへ分け入った、国道254号線を北上して、信州に向かう。

下仁田の町を過ぎたところで、荒船風穴の歴史や仕組みを展示した記念館を発見。

世界遺産に登録されたこともあり、興味が湧いてちこっと触れてみました。

風穴による保冷効果がもたらせた、養蚕の卵の保存、繭化の時期の調節。

人間の叡智に、感心することしきり。いつまでも、学習です。


群馬県から険しい峠を抜けて長野県の佐久市に入った国道254号線。

通称コスモス街道を謳っていましたが、時節柄、植えられた、しだれ桜が満開でした。

生憎の雨で、視界不良、煙ったような街道に、鮮烈な、色調の異なる桜花たち。

住まいの方々の、春の彩りへのこだわりがよく伝わって、隠れ名所的な街道でした。


小諸で、国道18号線に合流。

一旦、流れの悪い市街地を抜けたあと千曲川を渡って、河岸に湧く温泉へ下りる。

布引温泉こもろの湯、地域の方々や、故郷へ戻られている帰省客しか来ない湯船。

たまらん、たんらんと、です。泉質サイコーや、快適な湯浴み、よしっ! 


湯上がり、元気になって運転するうちに、暗くなった上田市街へなぜか流入。

ライトアップされた上田城の城郭を、駐車場から見上げてみました。

真田昌幸ゆかりの名城とのことですが、いかんせん、夜、、、。

そのまま、スルーして、近隣の道の駅にて、ZZZZZZZZZZZZZZ、仕事疲れもあり熟睡。


コケコッコォーーーーーーーーーーーッ!!!

久しぶりに奇声をあげてみました、時折、奇声をあげてみたくなる年頃かな?

長野市を流れる裾花川という河川の河岸を走っていたら、発見、この社名。朝です。

朝は味噌汁、活性あがる、いつもお世話になっているこの文字の、本社がありました。

コケコッコッーーーーーーーーーーーッ!!!



ひと声あげたところで、長野市といえば、善光寺。

あまりに有名な名所なのですが、じつは、初めて来たのでした。

いやはや、広いこと、大きいこと! 超がつく、巨大な寺内町なのですね。

こちらも、歩き回りたいのは山々でしたが、いかんせん、雨がひどい。

クルマで、外周路と山門、境内を、ちこっと回っての、ちょい参拝なのでした。


善光寺を出て、鬼無里(きなさ)へ向かう。

ここで、クルマ(しろぶさ号と呼んでる)に思わぬトラブルが発生。

シガレットホルダーの電源から、ドライヤーをかけてしまった、私のバカ!!!

ヒューズが飛んでしまい、鬼無里のエネオスさんのガレージへ入庫。

クルマの電源から、ドライヤーをかけることは御法度、人生、学習です。

ヒューズが飛んだままでは、充電が出来なくなり、携帯、スマホが使えない。

この後の糸魚川のイエローハットさんを含めて、修繕のお世話になったのでした。


なんとかなった、しろぶさ号で、鬼無里(きなさ)をうろつく。

鬼無里に伝わる、鬼女・紅葉を祀ったお寺の境内にて。

紅葉さんは、歴史の伝承上、鬼女とされていますが、地元では、ジャンヌダルク的英雄。

信州の山中の村里に、都の、技術、教養、文化、生きる知恵、を伝えた女性でした。


長野県の小京都、とも称されている鬼無里。

なるほど、川があり、集落があり、水田、畑、棚田、神社、仏閣の数々。

こちらも生憎の雨で、遠景がうまく把握できず、川水が溢れて気がかりでしたが、

長く、いだいていたイメージの確認はできました。

好天の時に、もう一度訪れてみたい、鬼無里でした。


前出のお世話になったエネオスさんから、ぜひとも行くべし、とうかがった、いろは堂。

いろは堂は、鬼無里の誇る、おやきのお店でした。

2個注文のところ、新作の南瓜入りが、サービスされる、太っ腹な、いろは堂。

よしっ! うまし! お茶も、うまし! でありました。


鬼無里には、地名にも、京の都が、残っていました。

東京口(ひがしのきょうのくち)、西京(にしのきょう)

神社には、国宝に指定の白鬚神社、近隣には、春日神社もありました。

京の都へ出仕してUターンした、紅葉さんの影響力が、窺い知れます。


鬼無里から白馬を経て、国道148号線を北上。

糸魚川の街へ、出ました。

2016年末の大火以来、復興の次第が気になり度々訪れてはおりますが、

馴染みのおそば屋さんの、建物の礎石・土台が出来上がってきているのを発見。

やった! もうすぐだ! また、あの、おそばが、食べられる!


空は、一瞬、晴れてくれたのですが、、、。

いかんせん、猛烈な西風、暴力の風です、糸魚川の港のなかでも、時化てます。

クルマのシートの下に、投げ竿を寝かしてあるのですが、登場は無理。

さらには、落雷予報も出ているため、竿を出したら、エライことになりそう。

北陸の海岸線側は、落雷のメッカでもあるため、天候不安定は、要注意らしいですよ。


糸魚川から国道8号線を南下。

海の崖の際、洞門続きの道も、最近は慣れてきました。

吹きこむ西風と、時々混じる雨を浴びながら走ります。

路面が、いつも濡れている印象なのです。


親不知(おやしらず)のピアパークにて。

解凍された、蒸し紅ズワイガニを、わっしと掴み上げてみる。

最近、私は、こう考えるようになりました。

旬のズワイガニ、および紅ズワイガニ、および香箱(ズワイガニのメス)と、

シーズン外の、冷凍を解凍したカニとは、趣きの異なる"名物"だと認識すべきだと。

これは、これで、かなり、水っぽいのですが、シーズン外のうまし!があるのでは?

そもそも、旬の時期に、このサイズには、とても手が出ませんし(大笑)


国道8号線、新潟県上越〜富山県北部にかけての名代、たら汁。

ここを通るたびに、必ず食べる定番になってしまっております。

鱈の旬というのは、じつは、策定されておらず、年間を通じて「身」はおいしいのです。

肝や白子のイメージから、鍋物の冬という印象が持たれているだけなのです。

左に写っている、地物モズクはまさにいまが旬、これは、激のつく、うまし! でした。


親不知での、饗応料理?に気を良くして、初めて、黒部川をも遡ってみました。

宇奈月温泉駅前の赤い橋から、名物のトロッコ列車に手など振ってみまして、、、。

トロッコ列車に、乗ろうかな、とも思ったのですが、寒い、時間がかかる、雨、と思案。

結局、赤い橋や、遊歩道、を行ったり来たりで、乗らないで、ごめんなさい、でした。


しかし、悪天候のおかげで、黒部川の、信じられない濁流を目の当たりに。

宇奈月駅から歩いていける宇奈月ダムのアーチから見下ろした光景といったら!!!

大雨を集めて満タンになった黒部川の水を、3つの水門から、すべて吐き出す大放水。

恐ろしいほどの、水量、これが、クロヨンのある黒部川なのだ!

腰が引けました。大雨が溶かした、北アルプス、立山連峰の雪解け水が、ダダダダダ。


宇奈月ダム脇に設置された記念館にて。

トロッコ、これは、黒部川の電源開発に使われる、トロッコの仕組みを学ぶ模型。

スイッチバッグを操作していたところ、軌道のポイントスイッチを間違えてしまう。

機関車が脱線してしまった、動かない、呼びボタンを押しましたが、誰もこない。

そのまま、後ろ髪ひかれながら、逃げてしまいました。ごめんなさい。


宇奈月温泉街の唯一のコンビニは、ポプラ。

すこし黒みのある赤につい惹かれて入ってしまうポプラで、購入した塩ソフト。

富山湾の深層水塩が使われているそうです。だから、塩ソフト?

いずれにせよ、塩分と糖分の適度な追加により、元気に走っていきましたとさ。


すっかり暗くなってしまった高岡市内。

市街地の路には、とてもモダーンな路面電車(しかも2両編成)が添ってくれました。

カッコいい!!!! の一語、積雪の季節は赤が映えて、また素敵とか。

探したスーパー銭湯に入浴のち、高揚と鎮静の、市内ドライブ。


富山(高岡)ブラックスタイルの、ラーメン。

ドクンと響く塩分、ツーンとくる醤油、ライスを一緒に食べたくなるラーメン。

私は、最近、思うのですが、尊敬する、大好きな漫画家さんが、若かりし頃に。

その方々は、氷見や高岡で生まれ育った、斯界の超のつく第一人者なのですけれどね。

「ラーメン・ライス」の源流というのは、このブラックスタイルではないかと。

フツーのラーメン(トン骨含め)で、ライスを食べるのは、結構キツイと思うのです。


その、ラーメン店の、お品書きの横には「あんばやし」とありました。

アンバヤシ? 気になり注文いたしましたところ。

細かく切って、捻って、串に刺された、コンニャクが出てきました。田楽風。

塩分取り、アク抜きに、コンニャクは、最高の体内浄化を発揮してくれます。

富山県の食生活、もしかしたら、サイコー?


目が覚めたら、大仏様が鎮座ましましていらっしゃいました。

駅前のコンビニ駐車場のほんの近くに、高岡の大仏様の姿、お顔はとても穏やか。

明るくなってきた東の空を背に微笑むようにも見えて、呆然と立ち尽くしてしまう。

本日も、無事、走っていけますように。


高岡市内から国道156号線を南下、砺波市付近で見かけた看板に目が停まる。

なんとなんと、私の、気になる、ふたつの、好きな、食べ物が、並んでおるではないか。

なんと素敵な、あまりに素敵な、コラボレーション、なのです。

残念、朝なので、やっておりません、コラボレーションは、昼前からということでした。

これは、スタンド飲食系の、最強、サイコーでは?


気を取り直し、砺波平野を、金沢市の方向へ走ります。

広大な水田のなかに点在する、屋敷林に囲まれた豪農の家々。

苗を植え終えた、散居村が、どこまでも続くのが、砺波平野なのでした。

恵みの水といわんばかりに、降り落ちてくる、雨、雨、雨。


砺波平野〜福光〜金沢の東側を抜けて、日本海の海岸線へ出る。

金石(かないわ)〜専光浜〜徳光と、加賀地方の砂浜と併行する路を南下。

豊富な雨量に応えるように、ハマエンドウの花が、咲いていました。

雨に濡れた、深い黄土色のなかに、グリーンと紫が点在する美しさといったら。


根上町(能美市)の海岸線の街で立ち寄ってみたミュージアム。

北陸と信越の野球が生んだ最大のスーパースターと呼ばれる、松井秀喜さんの記念館。

甲子園での連続5敬遠、巨人での4番時代、ヤンキースでの存在感、そのすべてに。

フットライトを浴び続けた氏の野球人生を、振り返るファンたちの姿が後を絶たず。


その、記念館から川(梯川)をまたぐと、安宅の関。

だから、という、わけなのでしょうか、砂浜の傍らには、弁慶の像が、置かれてました。

突然の勧進帳、でも、こういう弁慶が置かれると、怖い、子どもなら、泣くぞ!

ここには、3度目ということもあり、適度に、離れました。


安宅の関から、内陸側へ進んで、つい、寺めぐりなぞ。

小松市の古刹、那谷寺(なたでら)を歩いてみました。

芭蕉が、奥の細道の行脚のなかで「石山の 石より白し 秋の風」と吟じたお寺です。

初夏なので、白くはありませんが(笑)、紅葉の時節は、白い岩山との対照が最高とか。


那谷寺の、すぐ近所には、粟津温泉。

粟津温泉といえば、ホテル法師、でしょうか。

ギネスブックにも認定される、世界最古の旅館・ホテル、湯守の最初がお坊さん。

ついに、初めて、拝見いたしましたが、その、姿、たたづまい、風格や、すごし!

かつては、とても敷居も高かったようですが、最近は、こなれたようです(時代か?)


その、世界最古の旅館の前に、建てられている粟津温泉総湯(元湯)

せっかくなのだからと、元湯をいただきに、いそいそと入浴いたしました。

とても、こじんまりした造りで、清潔かつ家庭的。

粟津温泉で働いていらっしゃる方々のコミュニティーに、加えていただきました。

湯浴みで勢いがつき、粟津温泉を含む、加賀温泉郷の4大温泉の総湯を見学することに。



山代温泉総湯。

温泉街の中心的なロータリーにあり、総湯と、写真は中央にある、古総湯。

このロータリーには、山代温泉を代表する老舗旅館と軽井沢をルーツとする新興旅館の、

呉越同舟かつ一騎打ちが展開されるという、巨大温泉ヲタクにはたまらん空間があり、

どちらにも宿泊して、温泉を吟味堪能するという御仁、ご婦人も多いとか。

私も、あと20年生きたら、やってみたいなあと、しみじみ。


山中温泉総湯。

山代温泉から、白山寄り、山側に分け入り、大聖寺川の川縁に湧く。

やはり、大温泉ならではの、重厚かつ、巨大な総湯には、多くの、リピーターが集う。

加賀の4大温泉のなかで、もっとも格式や伝統を重んじているとのこと。


山中温泉総湯から、片山津温泉総湯へ向かう途中。

「カレーのチャンピオン」加賀店にて、エビフライ、ウインナーのせをいただく。

チャンピオンは、インディアンカレー、カレーの市民アルバ、ターバンカレー、ゴーゴー

カレーなどで知られる、金沢カレーの、老舗的な存在なのだとか。愛称はチャンカレ。

「ミニ」を注文したのですが、トッピングのボリュームで、年齢的にはガッツリでした。


そして、片山津温泉総湯。

まるで、記念館、ミュージアムのようにオシャレな建物。

お風呂セットを持ってやってくる方々が、ここでいいのかと顔を見合わせている様子がと

ても、印象的でした。

体力と気力が続くならば、1日で、加賀の4大温泉の総湯(元湯)のすべてに入湯。

ぜひとも、達成してみたいところであります。


湯めぐりにて、心身ともに、リフレッシュ。

金沢市内の大乗寺山動物霊園にて、動物たちの慰霊祭に参加、在りし日を偲びました。

埋葬されている動物だけではなく、人間との、関係に、とらわれずに、

あらゆる動物たちの慰霊の催しに、こころ静かに、過ごすことができました。


動物慰霊祭のあと、医王山への中腹にある、キンちゃんの池へ。

すっかり恒例となっている、鯉や鮒へのエサやりなのですが、まず驚愕したこと。

魚たちの数が、圧倒的に、減ってしまっていたことでした。

今年の豪雪による、凍死や圧死かと考えたのですが、日参しているオジイさん曰く。

真鯉や錦鯉を網で取ったりして、持ち出していった連中がいるとのこと。

とんでもない! 金沢市の、市民の財産を、一体誰が、持ち出しているのか? 呆然。


池には、見事な、タニシの姿。

大きな真鯉は、これぐらいのタニシぐらい、がぶっと喉の歯で砕いて食べてしまうそう。

つまり、そんな真鯉の姿が、居なくなっている現実に、ショック、一体、誰が、、、?

折しも、鯉のぼりの時節だったこともあり、ショック二重で、ございました。


動物霊園詣で、魚のエサやり、そして、人間の墓参。

一服をつけた、卯辰山の高館から撮ってみた初夏の金沢市内の様子。

連なる黒瓦の屋根と、浅野川を隔てて立ち並ぶ小洒落たマンション群。

雨は上がりましたが、強烈な西風は止むことなく、竹林を轟々と揺さぶります。


金沢市内を離れて、能登半島へ向かう、のと里山海道を北上。

海岸線に設けられた志雄PAへトイレで立ち寄ったところ、むむっ、なんだ、この文言。

「うまい!! 味が自慢の、、、、」と、壁にじかに描くほどの、自信とは?

私の古里の近くに、「うまい、うま過ぎる!」と謳う饅頭がありますが、気になります。


わかめ、と、とろろ昆布を載せた、おそばを注文。お腹はそこそこ膨れているのに!

そして、その味たるや、確かに、さすが、あっぱれ! うまし! うまし! うまし!

西側のつゆの透き通るそばは、正直、あまり好きではありません。

ところが、このそばときたら、出汁の効き具合、風味、麺の喉越し、すごし!

とても、スタンドそばを超越した、うまし! 今回の旅の、飲食ナンバーワンでした。


羽咋の千里浜ICを降りて、能登半島の稜線を越えて富山湾側へ。

暴力的な西風を避けるには、能登の内浦側や富山湾へ逃げるしかないのです。

氷見港に造られた親水スペースを、覗いてみました。

子どもの日らしく、子どもさんを連れたファミリーフィッシングで賑わっていました。


水の入ったバケツの中身にびっくり。

マコガレイが2枚と、良型のカサゴ、おおおおおっ、なんて、声を出してしまい。

両親と、小さな子どもさん2人のグループでしたが、成績優秀、すごし!

思わず近隣の釣具店へ、アオイソメを買いに走る。

もう夕方だったため、明日への希望をつなげて、いまや名所となった氷見の道の駅で泊。


コケコッコォーーーーーーっ、朝です。再び、奇声をあげての、投げ釣りを開始。

親水スペースは、昨日に続いての満席だったために、氷見港の赤灯台側の堤防へ。

西風はなんとか収まっており、島尾や雨晴の砂浜、そして、かすかに立山連峰の姿。

海原、なぎさ、松林、アルプスが共有できるという、日本一の佳景の釣り場かも。

しずり、しずりと、いつもより丁寧に、投げて、探って、いきました。


いつもより丁寧に、根気強く、しかも、多めに歩きまわり。

魚のアタリをなんとかとろうと、あきらめず、あちこち、うろつきまわった氷見の港。

だったのですが、一度たりとも、触らない、ふれない、魚の口の感触がない。

あるのは、まったりとした重み、嫌な予感、あげてみたら、いやな藻、ももももも。

私の大嫌いな、釣れた魚がお岩さんにも見えてしまう、いやな藻。もももももも。

しかも、ついた藻や、戻ってきたエサ、オモリが、とても冷えていて、冷たい!

とても、狙っている、あの、白銀桃のスリムボディの方には、ほど遠い海でした。

だめや、、、、、、東京へ、戻る時間が近づいてきました。


帰りは、能越自動車道から、北陸道、上信越道をノンストップで、走る。

石川、金沢、富山、長岡、新潟だったナンバーは、みるみるうちに、熊谷、大宮、練馬。

高速道路を走ると、北陸・信越から、あっけないぐらいに、関東へ戻ってきます。

GWを、帰省や行楽で過ごしたクルマたちが数珠つなぎになりながら、東京を目指す。

能登のお米で作ったかき餅を齧りながら、私も列について帰ってきました。

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