2016年2月21日日曜日

再生ロッドをひっさげて、、、でしたが!

↓まずは、この御仁の手にしている緑の竿にご注目ください。


この方、マサヒロさん。

以前よく行ったお店のマスター、だからマスターなので、マスターMと命名。以下。

お店はお姉さんが継続していて、現在は悠々自適(らしい)

そこで、生来の虫、釣りの虫がさらに加速することになり、心臓と指先が黙っていない。

釣り、をめぐる、工作の鬼と化してきたのです。


緑の竿には、このようなガイドが取り付けられていました。

ガイドは金属製で、緑青がふいている始末。つまり、ほったらかし、ということ。

マスターMいわく「ああ、こんなのオレがつけ換えてあげるよ」

酔ったイキオイで、、、という展開の流れもあり、とても古い竿を預けた次第でした。

ちなみにマスターMは、黒鯛釣りの鬼として、東京ではちと知られた存在とか。

ただ、細かいお話には、私はいっさい、ついていけません。


使わなくなった竿、折れて捨てられた竿、捨てられた釣り道具、、、、。

これらを、直したり、改造して使えるようにする。

マスターMが目下、日々、取り組んでいることのようでして、、、。

部屋のあちこちに、釣り竿の各種の部分が、廃材のように立てられているのでした。


で、緑の竿をお願いした3週間後。

緑の竿は戻ってきました。なんと、緑の竿袋に入れられて。

マスターMの友人が、緑の竿にあわせて作ってくれた竿袋、、、生地と柄がすごい。

まるでチャイナドレスに包まれた竿の、再デビューなのでした。


新しいガイドは、黒と金の糸でくっついていました。

いい感じです。これはイケるわ。いつもの猿島も、喜んでいるような。

もう目一杯いくしかないって感じで、うみかぜ公園の海原にかざしてみる。

緑の竿、そこへ、黒、金、ガイドの黒と銀色。

もともとこの竿は、ヒツジ=釣り執事が、約30年前に海外で買ったもの。

ほとんど使わずにヒツジの実家で眠っていたものでした。


手元には、このようなロゴと数字。

私には、いっちょも解りませんが、蘇った、マスターMの改造スペシャル。

テンビン、仕掛け、エサ。

速攻で、投げ込んだ次第なのでした。


新しい竿は、勝手が解らん。

いや、竿は新しくはないが、糸を離すタイミングが解らんもんで、大乱投。

場所をとってくれていた黒ヒツジ=M川さんの竿2本をまたいでしまう。

黙々と、メチャクチャになった糸の絡みを解きほどく黒ヒツジ。

すまん、申し訳なかね、すまん、スマン、すまん。


申し訳ない理由は、それだけでなかった。

「暗いウチから行っけん!!!!!!、右角でカニカゴを投げておくけん!!!!」

とか前夜は鼻息の荒かったヒツジ=釣り執事が、明け方になって予想外の大乱調。

到着したときには日がすっかり上がっていました。

ヤレヤレ、いつものことかと、私のつくったオツマミを食してくれる黒ヒツジ。


用意していたオツマミは充実(してたと自負)

自作は、レンチンのチータラ、ポークのジャーキー。

加えて、市販の、ゴーヤ、インゲン、オグラ。

釣りをしながら、人間側の活性を向上させるオツマミなのであります。


私は、再生の、緑の竿で、なにかが掛かればいいな。

黒ヒツジは、カニ獲りマンションでのリベンジに燃えてましたぜ。

サンマを入れたカニカゴを、フルキャスト!!!???

横須賀うみかぜマンションの、長閑な時間が開始されました。

あああああ、私の定休日、いつもの素敵な定休日。


最初は、再生の緑の竿の、コツがつかめなかった。

いつもの、白雪姫と比べて、短くて、太い。それもあり、よう解らんかった。

次第に慣れてくるにつれて、せめて、まっすぐには飛ぶようにはなりました。

いつもの底をづるづると、引きずったりできるようになりました。

しかし、まぁっっっっっっっったく、反応のなく。

でも、ま、いいか。

いつものメンバーのいる公園へ、来れただけでもいいか。



ひと息つけたところで、SHOWちゃんが来訪(写真中央)

彼は、うみかぜ公園の常設の守衛さん、門番、いやいや、大切な公園内の釣り係員。

一年365日を通じて、SHOWちゃんはうみかぜ公園で釣りをしています。

とにかくSHOWちゃん(私はショウさんと呼んでる)は、いい人なのです(後述)

SHOWちゃんにもおつまみをすすめて、直近の釣り情報をうかがう。

ふむふむふむ、そうですか、、、黒ヒツジも知らんぷりしながら、聞き入ってます。


黒ヒツジのエサ換え。

竿をアオって巻いてきて、バシャバシャバシャ。ん?

人様の切れた仕掛けに絡まっていた生物を引き上げる。ナンダコレハ?

ケヤリムシの一種とか。最近、よく掛かってきますね。

まるで、熊手のようなケヤリの部分の内側には、白いカニがついていました。

一緒に暮らしているのでしょうかね。


せっかくの、再生、緑の竿にはまったくアタリなし。

飽きてしまって、短い竿で手元を探る私。

SHOWちゃんもつきあってくれました。

私より、もっと短い竿で、公園の岸壁を探るSHOWちゃん。

親切、手取り足取り、なにもかも。絡みをほどく、エサつけ、入れる場所。

さらに身の上話でも盛り上がり、いまの季節には退屈いたしませんわ!!! 感謝。


おかげ様で、エサを換えようと上げたら重い!

重い重い重い重い、オモシ!オモシ!おもし!って。

なんとか引き上げたら、この方。

ナマコさまでした。まわりに、いりませんか? 全員拒否。戻しました。

この日、ヒトデ以外で、私が唯一掛かった、生物であります。


この日。横須賀うみかぜ公園で、唯一おめにかかった魚。

クジメでした、アイナメの仲間。これで3尾目だと、釣った若いイケメン氏。

「彼は、暗いうちから来て、ずっとやっていたんです」と黒ヒツジの弁。

がんばっていたんですね!

ただ、つまり、黒ヒツジも、暗いうちからやって来て、場所をおさえていた。

すまん、申し訳なか、すまん。元祖ヒツジが、どうしようもないヤツばかりに。すまん。


このあたりから、黒ヒツジは、本気(と書いてマジ)になっていった。

カニカゴの、投入、残ったサンマをすべてエサ袋に入れての、投入。

本気です、マジ、オトコの本気、神奈川県人の気概と意地。素敵だ。

カニでも、エビでも(捕まるぞ)、貝でも、なんでもいい。

やるしかない、という最終局面的な、顔つきになっていき、カッコいかった。

横顔のアップを、撮らんで悔やむ、ぐらい、カッコいい黒ヒツジ。


ところが、そのあとの私といえば、、、、。

こういうことになってしまったらしい。

「らしい」というのは、時間軸の見境なく、ねむし! 眠い、ねむし! 常套。

申し訳ないっす、黒ヒツジ=先輩、ごめんなさい、申し訳ないっす!


黒ヒツジは、投げ続けていたらしい(ヒツジより覚醒後に取材)

ひとり、またひとりと、竿を畳み、帰っていく横須賀うみかぜ公園で投げ続ける。

ただ、海からは応答なく。

SHOWちゃんは、私の轟沈後、しばらく居てくれたそうですが、やがて、次第に。

寝ている横で、釣りしてても、面白くないもんね。すまん。ごめんなさい。


コケコッコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。

って、おおっ、朝か。

朝や、なかった。夕刻で帰るので、叩き起こされてました。あたりまえか。

カニカゴを上げることを、黒ヒツジとヒツジから命令されまして。

必死になって、黄色いロープを上げているの図で、あります。

それでも、漬けてあった罠を引き上げる行為は、一気に目が覚めますね。

胸がドキドキしてきました、ロープをたぐり寄せました!!


カニカゴ、中身はなし。なあ〜〜〜〜〜んも、おらん。なんも無理。

ガガーリン!!!!! ←最近、気に入ってます。

しかし、網を構成する黒いフレームに、くっついていたのは、巻貝が3個。

喰える? 苦い! 喰えるはず? 苦い! なんとか喰えんか? 苦いって!

ヒツジと黒ヒツジが、西日を浴びながらの問答を繰り返してました。

海へ、お戻りいただきました。

ところで、再生の緑の竿の話です。

まだ、魚は掛かっていません、すまん、マスターM。ダメやった。これからやと。


黒ヒツジから貰ったおみやげ(二度目)

地元・平塚市の名産を持って逃げ帰えりました。

途中、湾岸と首都高は、東京ならではの、大渋滞、ますます肥え盛る首都・東京!

それでも、なんとしても、茅屋に辿り着きまして。

作ってから、いただいた、黒ヒツジの街の、人気定番。


うまし! うまし! うまし! うまし! うまし! 

いますぐ、湘南新宿ラインに乗り込みたくなるほどの、うまし!

ただ、ヒツジは、ラー油を入れすぎてしまった。調味料ボトルから、ドバっと。

数日のあいだ、病み上がりのヒツジのようでしたが、まだ大丈夫なようです。

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2016年2月6日土曜日

最短距離の釣り場に向かい、、、ガガーリン!

今週の定休日は大寝坊。天気は抜群。口惜しか。で、懸案だった最短と思ったあの場所。


目の覚めたのは11時。結局いつもの浦安か、となったところで考えこみました。

針路を西にしたほうが、、、、せめて西日を頼りに、となって、首都高の羽横線へと。

目指した場所は、かねてより懸案の京浜工業地帯の一角でした。

ゴミ焼却場のエネルギーを使っての、浴場、温水プール、植物園まである。

これが大都会や、と言わんばかりのハイパーな光景のなかの保養施設。

疲れていたので、ここで湯に浸かるのもありかな。と揺らいだのですが。


目的だった施設の外側の岸壁に出てみました。

眼前に、きゅわーんと伸びる二本の塔。

素敵でした。なんだあれは? 緩く吹く向かい風のなかの、二本の巨塔。

火力発電所であることを、帰ってから知りました。

ここでも、温泉が湧いているようでして。


ところが、いきなり。

ガガーン! ガガーン! 

やってはイケナイことの、第一項目に、ガガーン!

地球は青かった、、、、、私も真っ青になった、、、って、ガガーリンか、わたしは!

って、ガガーリンって、いまの2016年。

いったいどれぐらいの人が知っているのか、ガガーリン!

わたしの年齢では、アームストロング船長が、せいいっぱいなのに。ガガーリン!!!


すっかり怯えてしまったわたし。

禁止って、アタマごなしに書かれてしまえば、怯えます。

でもなぜか、投げ竿を取り出してしまったのにはワケがある。

投げ竿しか、持っていないから。

そこで、軽いオモリを選んで、ソロリと軽く投げたりしまして。

まわりの方々がみんな投げ釣りをしているので、

斯様なライトな、控えめな投げ釣りなら、許されるのかな?

しかられたらヤメヨウ、みたいな心持ちで目の前の鶴見つばさ橋を見てました。

トラックが途切れることなく湾岸線を行き交っています。

アタリは、、、、、。魚は、まったく行き交うことなく、、、。風に吹かれるのみ。


背後にはこの方、ミケコさん。

張り付く気配もなく、よく眠っていらっしゃいます。

これで誰かに魚が掛かったら、速攻、起き上がったりしてね。

そうなることを欲するのですが、彼女は微動だにせず、よく眠っています。


左側は、京浜運河。

東京から横浜につながる大工業地帯の海の道。

人間の生産活動は、滞ることなく続けられています。


投げ釣りに飽きて、短い竿で足元にポトリと落としたりもしてみる。

魚がいると、ツンツンとか、グッっと竿先がおじぎしたりするのですが、、、。

まっっっっっったく、気配もなく。

ひとり、またひとりと帰っていくまわりの方々。

今日は、初めての釣り場に来ただけでもいいかな。


ミケコさんは、定位置らしいベニア板の上で寝てらっしゃいました。

あたたかい居場所を知っているミケコさん。もっとも寒い時期だからこそ。

そして毎日釣り人を見ているミケコさん、今日はダミダこりゃあ〜〜なのかも。

釣果は寝て待て、、、という格言もありますしね。

今日は爆睡するに限るって? そうなのか、そうなのでしょう。

来る途中でたまたま見つけた立ち食いそば屋さんのことが気になってきたわたし。


約3時間、釣りをしました。

海を見たから気持ちは晴れました。

朝寝坊の定休日はこれでいいのだ。

帰りしな、踏切りにかかる。

大工業地帯に勤める方々を乗せるJRの線路。

夕刻にさしかかり、お腹と気持ちが、あの、立ち食いそば店へと逸る。


ガガーン! ガガーン! ガガーリン!

来る時は開いていたのに、その、下ろされたシャッターの冷たさよ。

午後2時までの営業とケータイのネットで知る。

こうなりゃ、はよ帰ろ。早よ帰って、早飲みぢゃあ。やれん。やっとられん。

汐入の入路から羽横線に駆け上がり、いちもくさん。釣れなくてもいい。

家から、できるだけ近い釣り場を、これからも探していこうと!

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