↑新しい年が来ました。それだけ自身も年をとるわけですが、ここは新年のご挨拶。
投げ釣りと、立ち食い蕎麦店めぐり、目下ふたつの道楽の師匠もご挨拶。
神奈川県横須賀市林交差点。夜明けのネオンはこの店からはじまる。『エサ』
この『エサ』とドデカク書かれた看板に、私も引き寄せられるひとりになった。
店主は松山市三津浜のひと。肱川河口、長浜町の話で盛り上がる。今年も行きたかね。
また店主は夫婦そろって三浦半島屈指の愛猫家でもある。ヒツジ=釣り執事の実家の牝猫が今年24歳になったと告げると「それはネコマタです」と笑う。ネコ談義になると釣りを忘れるネコキチ同士。つきあってると、マズメを外します、確実に。
近隣の長井港で第1投。昇る朝日をバックに、新年の初キャスト。ああ、生き甲斐かな。
指にかかったテンションを、放した瞬間のうれしさよ、また海にきた。
放射冷却。とにかく寒い。富士山から吹き下ろす北西風を正面から。こちらも格別。
空気がクリアなため、かたぶく月もうっすらと。まわりはこの情景を撮ろうという愛好家の方々が10数名。林立する望遠レンズにアゼンとしてしまう。凄い富士山の人気。
釣り竿を抱えているのは、、、、、、私とヒツジだけやんけ!!!
藻を引っ張った? いやビニール袋か?
重い重いと巻いてきたら、イイダコ。それも見たことのない大きなイイダコ。
2015年の初掛かりは、イイダコ。八本足。なんだか末広がり? いいことあるのか?
ヒツジも竿を曲げている。かなり重そう。
引っぱりつけて堤防にあげたのは、フグ。背はレパード柄、赤いふちどりと濃緑の瞳。
アカメフグだそうです。ヒツジの初掛かりはフグ。ヒツジにもフク来たる?
掛かりが浅いので逃がしたのですが、この日の展開を想えば勿体なかったか? 後述。
そのあと、陽が高くなるにつれ、ポツポツと釣れてくれたウミタナゴ。
湧いているほど居るのか? 小さなアタリのあと、よく掛かったり、、、、。
ひったくるようなアタリで、良型のアナハゼの仲間が掛かったり。
寒さを忘れさせる好感度な初釣り。ではあったのですが、場所を移動することに。
新年ですので、お年賀の意味合いもあり、うみかぜ公園へ向かいました。
黒ヒツジこと、M川さんにご挨拶、および竿を並べての談義。これが本日の主目的。
今年もよろしくお願いします。黒ヒツジ氏は、私の来るのを知って、一尾のおみやげを用意(キープ)してくれてました。
それがこちら、良型のフグ。ぼってり。ぼて。てっちり、ぼてぢゅう。その背中の柄からつけられた名前で、小紋フグだそうです。
毎回、良型のカレイ(50センチを超えるマコガレイ)を狙っている黒ヒツジ氏のエサはとてもでかいし、目立つ。
グルメなフグ?をたまらなくさせるようなのです。この、キープ河豚によって、私の本日の次ぎなる愉しみが確定。今日はやるぞ! 持ち帰るぞ!
ヒツジは即座に誰かにケータイをかけてました。後述。
その直後、黒ヒツジ氏が重い重いと取り込んだセイゴ、いえフッコ級。この日は、小紋フグ、ドチザメなど、大物?には恵まれましたが、本命のカレイはなし。
でも、おみやげにしたい魚には出逢って、笑みがこぼれる黒ヒツジ氏。
「アタリもなく、じっとしてました。強いスズキの弟もさすがに寒いんですかね」(笑)
私に掛かったマコガレイの赤ちゃん。針が小さかった。反省してます。ごめんなさい。
黒ヒツジ氏曰く。
「記録ですよ、こんなマコガレイを初めて見ました、1歳半ぐらいですかね?」
すかさず、ヒツジ曰く。
「東京湾で、マコガレイが、かろうじてでも孵化はしていた!!! 奇跡だ!!!」
突き進む温暖化の海で、カレイの赤ちゃんの誕生は、東京砂漠のともしび、、、、?
ドン!という衝撃のようなアタリがあり、巻いたら重い。私にもフグがきました。
こちらもでかい。群れているのか、さらに1尾がドン! 持ち帰ります今日は。後述。
ブルっ。ブルルルルルルッルルッルーン。
でもやはり、投げ釣りの魅力はこの魚の第一波と第一走にあるような気がします。
イッキにひったくられて溜飲のさがった2015年のあけまして新年。
ここで黒ヒツジ氏に御礼ともども辞して帰宅の徒に。
横横道路をかっとび(つかまらない程度に)走り戻って、ひとっ風呂。
そのまま向かった山手線・大塚のお店。ここが先ほどヒツジが電話をかけていたお店。
私の馴染みですが、正直に、不良常連のひとりが私。今夜も荒れるのか?
ヒツジがなにやら怯えた表情をしていましたが、今日は、大切な、フグ3尾をおみやげに。
店主は、1979年生まれ、千葉県九十九里浜のひと。
ここで起業して3年、創作和食を追求して、スッポン開拓、フグ免許皆伝、、、努力家。
黒ヒツジ氏と私に掛かったフグが、あっという間に捌かれていく。手業あざやか。
『まこぶさ食堂」』ではまず無理(というかやってはいけない)手技が展開される。
ちなみに店主曰く、私の釣った2尾のフグは、ショウサイフグなのだとか。正才河豚。
薄造り、南部の焼き皿を透過させる薄造り。
釣って3時間に満たないフグの薄造りをいただく。コリコリ。シコシコ、噛み締める。
上品な脂分と、フグにしかない歯触り、馥郁感。ああ、私も免許とろうかな。
こんな暴挙を思い浮かべるのも、ハイボールが2杯3杯4杯、、、つい進み。あ。
ヒツジがみるみる青くなっていくのを横目に、充足の一日を味わった初釣りでした。
本年もご愛読、どうか宜しくお願い申し上げます。
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