それでも「釣り」に行く時は得体の知れないエネルギーが湧いてくるから不思議。
強風下、アクアラインを超えたら千葉県木更津市。夜明けのアウトレットを抜ける。
巨大なショッピングスペースに向こうにコンビナートの煙がたなびく。
日本離れした光景、これが湾岸側・千葉の原風景なのかもと妙に納得。
北東の風、寒し。それを背にするために富津半島の南側で投げる。
軽く投げても、よく飛びます。追い風参考、追い風アシスト、特技になってます。
カツカツと明確なアタリ。齧ってますね、前歯でしっかりと。
ま、この方だけは、どんな場所、どんな水温、時化でも好天でも、お元気です。
うーん、逞しい。最近、尊敬いたしております、フク来たる! 割りきらないと。
フク来たるを続けていられるほど、富津の南側はのどかな日和。
竿を持って眠くなるほどのあたたかな陽射し。フク様だけが、私を起こしてくれます。
背後には、ワンボックス。
熊手のような道具を引っさげたオジサンが登場。波打ち際で貝をとるとか。春らしい。
ところが「震災のあと、なかなか獲れなくなったねえ、、、」
そうそう渋々、場所を換えていかれました。
いつまでもフク来たる!に飽きて、こちらも場所を移動。南下して下州港へ。
港の北岸に流れ込む川を見下ろせば、すごい魚の数々。小さなボラたちでした。
カラダを横にしてヒラを打つボラたちに、なごまされたりしまして、、、、。
三浦半島側に向けて竿を構える。
ちょうどその頃、黒ヒツジことM川さんが横須賀うみかぜ公園にて熱投中。
ケータイで交信を図るも、良型のキスが掛かった情報を得る。
対岸、神奈川側は、水深、潮流れ、ともに条件が揃っています。とくに春の時期。
こちらは、浅い海。ええいままよ!と、やはり追い風アシストにお願いして、投げる。
黒ヒツジ氏との、あっちとこっち。おマツリになれと気合いだけは飛距離10キロ???
堤防のテトラポッドには、鮮やかな華が咲いていました。
アオサノリとオレンジ。オレンジ色は、なにかの卵のようです。春らしい萌芽の烈火。
しかし、かかる水シブキの冷たいこと。海水だけ、まだ冬の海の状況。きびしかねえ。
針にひっかかってきた、ポニャポニャの生命体。なにやら腔腸動物の仲間らしい。
2個になってますが、釣り上げた時にはくっついていました。恋愛の季節、私は野暮なことをしたらしい。反省。
ごめんなさい。すまん。2個を一緒に海に戻しました。すまん。
一方その頃、黒ヒツジは、、、、?(渡る世間は鬼ばかり風に)↑
36センチのマコガレイ、執念のスタート。やりました、写メがくる。やりました。
しかし私は、ついぞチカラ尽き、クルマの助手席にて搬送。ZZZZZZZZZZZZZZZ。
帰宅後、目覚めたら、黒ヒツジ氏より再度の写メ。
マコガレイのキモを、アンキモ風にテイスティ。結構イケたとか。好肴らしき。
黒ヒツジよ、おぬしも酒飲みよのおぉぉぉーーー(悪代官風に)
写メに感心していたら、さらに素晴らしい試合速報が届く。
私のお世話になっている部長=委員長の故郷の街が、春の甲子園で初優勝。
春夏通じて、日本海側で初めて優勝旗を持ち帰ったとか! ↓
(これを書いてる時点で)古いヤツでごめんなさいね。古いヤツだからいつまでも嬉しくてですね。甲子園で初優勝。やりましたね、福井県敦賀市。
あの星稜高校でさえ成し遂げられなかった快挙を、ひと足先に達成。北陸やりました。
ちなみに、私の母校は、何べんもやりましたけど(すまん、自画自賛)
福井県敦賀市、やりました、おめでとうございます、祝杯、乾杯、倒れました。ZZZZZ。
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この日も強い北西風で、風を背にできる場所を見つけて竿を出す。追い風アシスト継続。
アタリはありません、気配もありません。
それでも戻ってくる針には、小さなハゼの仲間がくっついてまして、、、なごむ。
八景島との水路は、程度の水深があり投げ釣りには好条件。
しかし、連絡橋の周囲左右には、このような看板あり。引っ掛けたらいけないのです。
手前の鳩に注目。
脚が片方ないのですね。釣り糸、釣り針、引っかかってしまったのでしょう。
しきりにエサをねだる姿に胸が痛みます。近くのコンビニでポップコーンを買ってきて、食べてもらいました。周囲の鳩たちのなかにも、指のない鳩が多々。
釣り糸、釣り針、それは仕掛けをキャストする時にも、注意万端。引っかけないように。
これは、都会の水際で、もっとも気を配るところと思います。
アタリなし、気配なし。針には、小さなメゴチがついている。
でも、これでは面白くないです。ブルブル、とか、ビビビ、とか。
魚との交信、応答がないと、釣りは面白くない。
なにかしらのアタリをとろうと、こういうコトもやってみる。
護岸の壁が高いので、胸部と腹部を圧迫されながら、うんうん粘る。
なにも、さわりませんねえ。きつし、苦しか、諦めるしか、、、。
結局、恒例、倒れ込む。
背後の石垣に風を遮られて、これがよく眠れるのです。沖天の太陽は暖かいし。
毎日、ここで昼寝してたら、体調不良、肌の曲がり角も直ったりして。
潮風とは薫風、海には、人間の自然回帰の原動力がみなぎっているのか?
覚醒後、おかげで気力と体力が回復。
西日のなか投げ続ける。アタリはますます遠く。そのまま戻ってくるエサの冷たさよ。
一方その頃、うみかぜ公園では、、、、先週に引き続き粘っていた黒ヒツジ氏より、
34センチのマコガレイ獲得の報。やりましたね。
よく眠れたおかげで、この日はこれで終わらなかった。
横浜市立大学病院駅より、モノレールに乗車。釣り場の後ろの上を走る車両にいつか乗りたいと想っていたのでした。ちょうど帰社タイムに突入。
横浜モノレールより高見の見物その1。
杉田のゴルフ場。打ちっぱなしなのに、すごい広さ。球場1個分ぐらいあるのか。
横浜モノレールより高見の見物その2。
八景島を擁する平潟湾。大都会なのに、どこかゆったりした余裕の水辺。
水際に、たくさんの老若男女が集まってくるのを理解できるような、、、、。
横浜モノレールより高見の見物その3。
八景島駅に到着。眼下には小島に宮代。おおお、さすが歴史ある金沢八景。
鎌倉時代からの由緒を感じたり致しまして。
京急金沢八景駅まで歩く。
駅前はいま、再開発のまっただなか。以前に訪れた時の「うぞうむぞう」的な飲屋街は一掃されたような印象に、ずんずん不安になっていく。
帰社タイム、下校タイムにも重なり、無表情な人並みにますます不安に。
民家の峡間に、赤い快特がのぞく。庭には春の花。
これが、京急のいいところ、、、、、なのですが、、、、ほんの僅かになってました。
高さ2mぐらいの地下道。くぐって駅の北側は、旧家群がでんと構えている。
さすが、鎌倉時代からの名家は、揺るぐこと無くを実感させられる地下道。
旧店、まだありました。粘っておられました。お隣はシャッター。残念。
京急らしい、京急沿線、私鉄沿線、京急はかくあらねば、、、、燃えます。
赤ちょうちんもありました。
粘っています、周囲はすべて取り壊されて再生建設の覆いのなか。
学生時代、京急の街に住んでいました。すべてこうでした。懐かしい、なにもかも。
釣りのあと、ちょっと足を伸ばして元気再興。おかげで、また倒れ込んだのですが、、。
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