天気予報、雲の動き、天気図、風向きなどを凝視しながらの、釣りが続いております。
中央区八丁堀。
銀座の酔客をのせたタクシーだけが、鍛冶橋通りを飛ばしていきます。
0時10分、行きつけの立ち食いそば店は、はたして何時に開店するのか?
こういう酔狂を(変わらず)やるのは、明日は仕事が休みだから。
この時点で、オジサンは天ぷらをジュウジュウと揚げていました。
お店は黄色い看板が目印。
毎朝、これが灯っていると、胸騒ぎのする私。おなかの鳴る私。
こころの支え、こころの糧。暖簾をくぐり、オジサン、オバサンの笑顔が、活性をくれる。毎朝、これを食べなきゃ電車に乗れない。仕事に行けない。ヤル気が出ない。
待ちました、、、、待った、、、待った、、、やがて、暖簾の掲げられたのが1時過ぎ。
タクシー・ハイヤーのドライバーのみなさんの入店が、開始のゴングのようでした。
開店時間を確認できたことで、一句。
くちあけは 看板つけずに のれんだけ まこぶさ吟。
ゲソ揚げ、インゲン、ピーマン、ソーセージ、春菊。
上に載せるルーティンのラインナップ。このうちの、2品ないし3品をローテーションして食べるそばのおいしいこと!!!
モーニングと呼んでます。そばをすすり、揚げたてを噛み、ツユを飲む。
おなかがポカポカになり、通勤の電車では20分ほどうつらうつらしてしまう。
この日は、ヒツジ(釣り執事)の助手席で、気絶・爆眠でございました。
横須賀市林崎の武山自衛隊前。
3時45分。ここにも黄色い看板が灯る。三浦半島で、生きたエサといえば、黄色い看板。
投げ釣り、防波堤釣り、磯釣り、船釣り、いろんな釣りのエサを揃えた黄色い看板。
ヒツジは、この灯りを見ると、10代の情熱を思いだすと言うのですが、、、、、、。
三崎港4時25分。釣り開始。
雨は落ちてない。明るくなる西の空に、気負う気持ちだけがオモリを飛ばします。
なんのアタリもなく、戻ってくる仕掛けのエサがない。
正体はこの方の模様。ツンツク、ツクツクと、食んでいらっしゃるのか。
梅雨空のほんの降り止んだ時間の釣り。
前夜まで相模湾は大時化で、三崎の港内もうねりや濁りが残る。
今日もダメかなあ、一度でいい、強いアタリがあればなあ。
と、欲していたところ、ゴン、ゴン、キュイーーーーーーンと引き込まれる。
なんだこれは? 巻くのに必死。
出ました!!!! 飛び出しました!!!! 名物、水面の横走り!!!
久しぶりに見た。カワハギの大。これが大本命!!! 忘れかけていた感動がいま。
うれしかあ、やったばい。久しぶりに体感しました。しばし放心。
カワハギの大が、くちあけ、となったのか、このあとアタリは頻発。
アナハゼが飛びかかってきたり、、、、、、、。
モソッときて、グングン。
良型のメゴチがアタってきます。メゴチは群れていたのか、連続、連続、連続。
エンジンがかかったような三崎港。ただ、、、、。
うねりと、濁っているせいか、キスゴはおらんこと、あるね。
極めつけはコチラ。
もっそぉーーーーっと、重くなったら、巻けば巻くほど重い。
白雪姫(白い竿の愛称)が、大きく弧を描き、近隣のオジサンたちが近寄ってくるほど。
投げ釣りの仕掛けに掛かるマダコほど、ハラハラ、ドキドキ。
さらに、このあと、もっともっと重いのを巻きましたが、引き戻すチカラが凄まじい。
とうとう切れてしまい、残念ながら姿を見ず。
荒れた後なので、みんな、おなかを空かせていたのかもしれませんね。
と、喧噪タイムは終わりを告げたらしい。
エサだけなくなって仕掛けが戻ってくる時間の到来。
すでに、夏の投げ釣りモードになったのでしょうか。たまに掛かるのはコチラ。
これは、これで、ハラハラ、ドキドキします。外すのに。雨でいろいろ滑るし、、、。
黒ヒツジの待つ(という情報の)うみかぜ公園へ移動することにしました。
途中、武山自衛隊前のエサ店に立ち寄ること、ふたたび。
三崎港での連チャンによって、エサを買い足すことに(珍しいこともあるものです)
H店主と、ヒツジとは旧知で、談義と談笑はおのずと長いものになってしまう。
常時共通の話題は、愛猫の教育論、活きエサ論(おもに甲殻類系)、イスタンブール論。
3つめは、ともに、いつでもここへ飛んでいって、投げ釣りをしたいそうです。
↓同店のホームページは、こちら↓
http://ikiesa-tokumaru.com/index.html
黒ヒツジ(M川さん)と、その友人O木さん夫妻の待つ、横須賀うみかぜ公園に到着。
ところが、着いた途端に激しい雨が落ちてきました。
この梅雨空に、カッパを持っていなかった。それこそアホでナメきってた私ですが、
ええい、ままよとウインドブレーカーをはおって釣りを開始。
このあと、強い雨が降ったり止んだりの厳しい天候になりました。
ふたりは、シーズンラストの掉尾を飾るべく、狙っていたのは夏カレー。
こよみは7月に入ったというのに、黒ヒツジ(左)は、昨年7月3日の夏カレー浪漫。
忘れられないらしい。夏のロマンスカレー、夏のメモリー、TUBEか!!!!
あ、ちなみに黒ヒツジは湘南の人。だからと言う訳ではないでしょうけど、
この日は、27センチものキスを釣ってました。よかねえ、ふとかキスゴ。
私の着いた後のしばらくのち、O木さんは、ナニ者かと格闘中。
大きなアナゴを引っぱり上げて、やった、やった、、、と騒いだのもつかの間。
このアナゴ、とんでもなく動きがクイックかつ獰猛。顔面付近には横筋が走る。
ウミヘビ、ホタテウミヘビであることが判明。
O木さんは、さらに、この後には、超がつくほど大きなアカエイと綱引き。
雨に濡れながら、私は想った。若いって、素晴らしい!!!
そこで、ちょっと自慢したくなり、取り出した私のカワハギの大(三崎港産)
なんなら、ここで捌きますか? 食べますか? 刺身、キモあえ、それがカワハギ。
黒ヒツジが速攻、ナイフを取り出して、あっと言う間に皮を剥ぐ。
釣りたてのカワハギを、ナマでいってしまう。これは、究極の生身生食でなかろうか。
雨が降ったり止んだりのなかで作業されるカワハギ料理。
土砂降り割烹うみかぜ公園→前回の青空スナックうみかぜ公園を凌ぐ絵図が展開される。
HANAちゃん(O木さん妻)が、雨のあたらぬように紙皿でカバーしている。
雨水をしたたらせながら、それでもカワハギの身には雨水をあてぬよう、、、、。
カワハギ肝あえの完成。
(魚拓風に)釣り人 まこぶさ 現認者 ヒツジ 調理人 黒ヒツジ
見かけはともあれ、味わいたるや、、、、、うまし! うまし! うまし! うまし!
みんなで手喰いの状態となるのは、人間、本当に美味しいものには、手喰いですよ。
そのあとといえば、、、、、。
黒ヒツジにフク来たる。
ヒツジと黒ヒツジは、グーフ(赤目フグ・正才フグ)と呼んでますが、黒ヒツジが予めキープしておいてくれたグーフに足しての計3尾。こちらは行きつけの友人店主(フグ免許持ち)の店へのおみやげに。
友人店主は大喜びなんですけれど、グーフはなぜか投げ釣りマンを苦笑いさせますね。
私といえば、防水の効かないウインドブレーカーのおかげもあって、カラダが重い。
梅雨の雨を、衣服はみんな吸収してくれてました。おもし! さむし! おもし! さむし! 翌朝の通勤は頭から身体すべてが重くなり、これには、ちこっと学習。
でも久方ぶりのカワハギ大本命様の引きと姿に、再会できた一日。
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