↓まずは、この御仁の手にしている緑の竿にご注目ください。
この方、マサヒロさん。
以前よく行ったお店のマスター、だからマスターなので、マスターMと命名。以下。
お店はお姉さんが継続していて、現在は悠々自適(らしい)
そこで、生来の虫、釣りの虫がさらに加速することになり、心臓と指先が黙っていない。
釣り、をめぐる、工作の鬼と化してきたのです。
緑の竿には、このようなガイドが取り付けられていました。
ガイドは金属製で、緑青がふいている始末。つまり、ほったらかし、ということ。
マスターMいわく「ああ、こんなのオレがつけ換えてあげるよ」
酔ったイキオイで、、、という展開の流れもあり、とても古い竿を預けた次第でした。
ちなみにマスターMは、黒鯛釣りの鬼として、東京ではちと知られた存在とか。
ただ、細かいお話には、私はいっさい、ついていけません。
使わなくなった竿、折れて捨てられた竿、捨てられた釣り道具、、、、。
これらを、直したり、改造して使えるようにする。
マスターMが目下、日々、取り組んでいることのようでして、、、。
部屋のあちこちに、釣り竿の各種の部分が、廃材のように立てられているのでした。
で、緑の竿をお願いした3週間後。
緑の竿は戻ってきました。なんと、緑の竿袋に入れられて。
マスターMの友人が、緑の竿にあわせて作ってくれた竿袋、、、生地と柄がすごい。
まるでチャイナドレスに包まれた竿の、再デビューなのでした。
新しいガイドは、黒と金の糸でくっついていました。
いい感じです。これはイケるわ。いつもの猿島も、喜んでいるような。
もう目一杯いくしかないって感じで、うみかぜ公園の海原にかざしてみる。
緑の竿、そこへ、黒、金、ガイドの黒と銀色。
もともとこの竿は、ヒツジ=釣り執事が、約30年前に海外で買ったもの。
ほとんど使わずにヒツジの実家で眠っていたものでした。
手元には、このようなロゴと数字。
私には、いっちょも解りませんが、蘇った、マスターMの改造スペシャル。
テンビン、仕掛け、エサ。
速攻で、投げ込んだ次第なのでした。
新しい竿は、勝手が解らん。
いや、竿は新しくはないが、糸を離すタイミングが解らんもんで、大乱投。
場所をとってくれていた黒ヒツジ=M川さんの竿2本をまたいでしまう。
黙々と、メチャクチャになった糸の絡みを解きほどく黒ヒツジ。
すまん、申し訳なかね、すまん、スマン、すまん。
申し訳ない理由は、それだけでなかった。
「暗いウチから行っけん!!!!!!、右角でカニカゴを投げておくけん!!!!」
とか前夜は鼻息の荒かったヒツジ=釣り執事が、明け方になって予想外の大乱調。
到着したときには日がすっかり上がっていました。
ヤレヤレ、いつものことかと、私のつくったオツマミを食してくれる黒ヒツジ。
用意していたオツマミは充実(してたと自負)
自作は、レンチンのチータラ、ポークのジャーキー。
加えて、市販の、ゴーヤ、インゲン、オグラ。
釣りをしながら、人間側の活性を向上させるオツマミなのであります。
私は、再生の、緑の竿で、なにかが掛かればいいな。
黒ヒツジは、カニ獲りマンションでのリベンジに燃えてましたぜ。
サンマを入れたカニカゴを、フルキャスト!!!???
横須賀うみかぜマンションの、長閑な時間が開始されました。
あああああ、私の定休日、いつもの素敵な定休日。
最初は、再生の緑の竿の、コツがつかめなかった。
いつもの、白雪姫と比べて、短くて、太い。それもあり、よう解らんかった。
次第に慣れてくるにつれて、せめて、まっすぐには飛ぶようにはなりました。
いつもの底をづるづると、引きずったりできるようになりました。
しかし、まぁっっっっっっっったく、反応のなく。
でも、ま、いいか。
いつものメンバーのいる公園へ、来れただけでもいいか。
ひと息つけたところで、SHOWちゃんが来訪(写真中央)
彼は、うみかぜ公園の常設の守衛さん、門番、いやいや、大切な公園内の釣り係員。
一年365日を通じて、SHOWちゃんはうみかぜ公園で釣りをしています。
とにかくSHOWちゃん(私はショウさんと呼んでる)は、いい人なのです(後述)
SHOWちゃんにもおつまみをすすめて、直近の釣り情報をうかがう。
ふむふむふむ、そうですか、、、黒ヒツジも知らんぷりしながら、聞き入ってます。
黒ヒツジのエサ換え。
竿をアオって巻いてきて、バシャバシャバシャ。ん?
人様の切れた仕掛けに絡まっていた生物を引き上げる。ナンダコレハ?
ケヤリムシの一種とか。最近、よく掛かってきますね。
まるで、熊手のようなケヤリの部分の内側には、白いカニがついていました。
一緒に暮らしているのでしょうかね。
せっかくの、再生、緑の竿にはまったくアタリなし。
飽きてしまって、短い竿で手元を探る私。
SHOWちゃんもつきあってくれました。
私より、もっと短い竿で、公園の岸壁を探るSHOWちゃん。
親切、手取り足取り、なにもかも。絡みをほどく、エサつけ、入れる場所。
さらに身の上話でも盛り上がり、いまの季節には退屈いたしませんわ!!! 感謝。
おかげ様で、エサを換えようと上げたら重い!
重い重い重い重い、オモシ!オモシ!おもし!って。
なんとか引き上げたら、この方。
ナマコさまでした。まわりに、いりませんか? 全員拒否。戻しました。
この日、ヒトデ以外で、私が唯一掛かった、生物であります。
この日。横須賀うみかぜ公園で、唯一おめにかかった魚。
クジメでした、アイナメの仲間。これで3尾目だと、釣った若いイケメン氏。
「彼は、暗いうちから来て、ずっとやっていたんです」と黒ヒツジの弁。
がんばっていたんですね!
ただ、つまり、黒ヒツジも、暗いうちからやって来て、場所をおさえていた。
すまん、申し訳なか、すまん。元祖ヒツジが、どうしようもないヤツばかりに。すまん。
このあたりから、黒ヒツジは、本気(と書いてマジ)になっていった。
カニカゴの、投入、残ったサンマをすべてエサ袋に入れての、投入。
本気です、マジ、オトコの本気、神奈川県人の気概と意地。素敵だ。
カニでも、エビでも(捕まるぞ)、貝でも、なんでもいい。
やるしかない、という最終局面的な、顔つきになっていき、カッコいかった。
横顔のアップを、撮らんで悔やむ、ぐらい、カッコいい黒ヒツジ。
ところが、そのあとの私といえば、、、、。
こういうことになってしまったらしい。
「らしい」というのは、時間軸の見境なく、ねむし! 眠い、ねむし! 常套。
申し訳ないっす、黒ヒツジ=先輩、ごめんなさい、申し訳ないっす!
黒ヒツジは、投げ続けていたらしい(ヒツジより覚醒後に取材)
ひとり、またひとりと、竿を畳み、帰っていく横須賀うみかぜ公園で投げ続ける。
ただ、海からは応答なく。
SHOWちゃんは、私の轟沈後、しばらく居てくれたそうですが、やがて、次第に。
寝ている横で、釣りしてても、面白くないもんね。すまん。ごめんなさい。
コケコッコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。
って、おおっ、朝か。
朝や、なかった。夕刻で帰るので、叩き起こされてました。あたりまえか。
カニカゴを上げることを、黒ヒツジとヒツジから命令されまして。
必死になって、黄色いロープを上げているの図で、あります。
それでも、漬けてあった罠を引き上げる行為は、一気に目が覚めますね。
胸がドキドキしてきました、ロープをたぐり寄せました!!
カニカゴ、中身はなし。なあ〜〜〜〜〜んも、おらん。なんも無理。
ガガーリン!!!!! ←最近、気に入ってます。
しかし、網を構成する黒いフレームに、くっついていたのは、巻貝が3個。
喰える? 苦い! 喰えるはず? 苦い! なんとか喰えんか? 苦いって!
ヒツジと黒ヒツジが、西日を浴びながらの問答を繰り返してました。
海へ、お戻りいただきました。
ところで、再生の緑の竿の話です。
まだ、魚は掛かっていません、すまん、マスターM。ダメやった。これからやと。
黒ヒツジから貰ったおみやげ(二度目)
地元・平塚市の名産を持って逃げ帰えりました。
途中、湾岸と首都高は、東京ならではの、大渋滞、ますます肥え盛る首都・東京!
それでも、なんとしても、茅屋に辿り着きまして。
作ってから、いただいた、黒ヒツジの街の、人気定番。
うまし! うまし! うまし! うまし! うまし!
いますぐ、湘南新宿ラインに乗り込みたくなるほどの、うまし!
ただ、ヒツジは、ラー油を入れすぎてしまった。調味料ボトルから、ドバっと。
数日のあいだ、病み上がりのヒツジのようでしたが、まだ大丈夫なようです。
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