約2年ぶりの和歌山県。
憧れの紀伊の国へ、ハンティングにやってまいりました。
まずは、紀伊水道の美浜町から御坊市にかかる広大な海岸線へ。
煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)で竿を出しました。
西南に向いた玉砂利の美しいカーブを描くなぎさを満喫。
煙樹ヶ浜は、紀伊山地を源とする日高川の河口に広がっています。
県下最大級のなぎさということで、地引き網漁のほか、釣り人、キャンパーが集う。
雰囲気が、静岡県沼津市の原海岸や片浜海岸(前回参照)に似た趣きでしょうか。
しかし、高い防波の護岸壁がないことで、背後の圧迫感がなく、のびのびしています。
いつまでも過ごしていたくなる、とても気持ちのいいなぎさでした。
↓秋まっさかりの快晴、投げた直後から、竿に伝わる魚信の賑やかなこと!!!
ハタの子、チャリコ、フエダイの子、、、間髪を入れずアタってきました。
エサをめぐっての、いろんな仔魚たちの競争が伝わってきます。
食欲の秋、幼魚の育つ秋、すかさず海へ帰す秋、忙しい秋。
そこへ、11月とは思えない太陽光、さすが黒潮直撃の海。
天気良好にて、次第に汗ばんできて上着を脱いでしまいました。
紀州、和歌山、みかん、梅、、、、陽の当たる場所の恩恵をカラダ体感するかのよう。
竿をにぎりしめ、水平線をみつめるしあわせの時。
ゴン、ゴン、グビっ、グビっ、グビっと。
波打ち際で、突然ひきこまれて掛かったのはマゴチ。
仔魚たちを狙っているのでしょうか。
このあと、さらにもう1尾が掛かってきて、口を横に引いたような怖い顔を拝む。
お昼をとろうと、近隣、国道42号線ぞいの食堂へ。
私が思いますに、国道42号沿線の街道食堂や喫茶軽食のレベルは、日本一ではないかと。
どの街、どの港、、、営まれるお店は、まず外れることのない実力派ぞろい。
定期便、営業車、建設作業車、そして夜駈けの釣り師まで、口の肥えた人が多い?
昼食を終えて、日高川の河口へ向かいました。
河口から、上流側を望む。
汽水域ならではの、やや濁った水質が釣り心を湧き立てるといいますか。
さて、どこから釣ればよいか。
あちこち、動き回ってみました。
幾筋にも分かれる河口の近隣で見つけた、冠水帯の樹木。
つまりは、小さなマングローブの森を作っている。
すぐ横には火力発電所がある反面で、こういった自然が残っている。
紀伊半島に、釣り人が呼び寄せられる理由の一端を見た想い。
クルマが近くて、足場のよい河岸を発見。
ここなら初めてでも大丈夫だろうと、竿を出してみました。
鉄橋は、日高川を渡る国道42号線。
多くのクルマが行き交っていましたが、水辺はのんびり。
対岸に、3名の釣り師の姿が見えました。
二艘をくっつけた小舟がゆっくり横切ったりしてます。
ところがアタリは、頻繁、喧噪。
川の中も賑やかでした。
仕掛けが底についた直後から、なにかしらの反応。
クン、クン、ギュンと引き込まれる。
チヌの子ども、若魚たちが、競い合うように掛かってきました。
キビレチヌも次ぎから次ぎへと。
間断のないアタリに、ひと息つく暇もなく。
もっとも、そんなひと息なら、竿をあげて休んでいればいいこと。
ほかに、チャリコ、彼岸グーフ、、いつものお馴染みのメンバーズ。
日高川のなかは、幼魚、若魚たちの育成の秋を迎えているようでした。
夕食も、国道42号線ぞいの街道食堂へ。
理想のセルフスタイル、プラス好きなモノを頼んだりするシステム。
小品いくつか、ご飯、そして牛吸いを注文しました。
うまし! うまかあ! やめられまへん!
国道42号線、街道食堂、軽食喫茶の釣り旅、、、かな。
コケコッコーッ========ーーーーーーーッ!
2日目の朝は、御坊市から南下して印南町(いなみ)
切目川の河口に広がる渚から開始。
両サイドには、回遊魚を狙うルアーマンたち。
刺激を受けてがんばってみましたが、しかし、ここではチャリコ1尾のみ。
さらに南下の途中で見つけた「王子」の文字。はて?
説明文によると王子とは、11世紀~12世紀の熊野参詣の先導役が創った社、神社のこと。
しばらく途絶え気味だったものが、最近の世界遺産登録などで、再び脚光のきざしとか。
熊野三山、熊野古道をめぐる人気は、さらに増しているようです。
過去3度の紀伊半島での釣りで、
好きになってしまった街のひとつ、日置川町(ひきがわ)
日置川の河口に築かれており、その川水のキレイなこと。
川のなかには、海の魚、川の魚、いろんな魚影が見てとれます。
できれば、1度は夏に訪れて、遡って泳いでみたい。
目指してやってきてしまった日置川大橋たもとの軽食喫茶店。
いまも変わらぬモーニングが秀逸なのでした。
これにトーストとコーヒーがついて500円、、、すごし!!!
採算度外視の気合いの入りぶりは、まさにモーニングの鏡。
メニューも目移りするほど、豊富、多彩なのです。
、、、と、国道42号線軽食文化の真骨頂をいただいたところで、白浜方向へ引き返す。
ヨーロッパのお城の横へ来ました。
天下の観光地、南紀白浜でも、ひときわ異彩を放つ豪華なお城のホテル。
その真後ろと真横付近の護岸が、釣りのポイントなのでした。
ここを、ふと思い出したので、ピピっと閃いての行動。
でも、ここでも、チャリコのみ、しかも入れがかり気味に。
これはイケナイと、そそくさと移動。
お城近くの入江では、イカダが多いため、与えられるエサに稚魚が寄りやすい。
それを求めて、ガシラや、もっと大きな魚も巡ってくるようですが、、、、。
食べてばっかりのようですが、せっかく白浜町に立ち寄ったので。
紀州名物その1 ウツボ料理、これは唐揚げ。
あっさり、ほんのり香ばしく、しかも、コラーゲンたっぷりとか。
思わずビールが飲みたくなりますが、陽は高いので、ノンアルコールを。
紀州名物その2 サンマ寿し
のっているのが、サンマ、、、脂身、トロ身、酢でしめた味はサバとはひと味違う。
うまし! うまし! うまし!
名物に旨いものなしと言いますが、サンマ寿しはとても旨いと思います。
食べ物ネタばかりに行きかかった路線を、釣りに戻して。
2日目のラストになったのは、白浜市街地南側の富田川(とんだがわ)河口の渚。
西からの風が吹き始めて、晩秋を感じる雰囲気になってきました。
小波も出てきたので、エサを奮発してたくさんつけてみる。
意図としてはいつも通りの、残り時間僅かの大盤振る舞い。
名付けて、「竿仕舞いセール」です。
頭部がまるっこくて、ゴロっとした体型の鯛、ヘダイ。
25センチあるものもいて、かなり引っぱりつけられてビックリ。
タイ科の魚たちは、小さくても元気者揃いです。
思えば、気がつくと、チヌ、キビレチヌ、チャリコ、ヘダイ、、、、。
タイ科が4種類も釣れた!
近ごろ、タイづいてる? とても縁起のいい今年の紀伊ハンターでした。
2015年版の紀伊ハンターはこちらもご覧ください↓
http://macobusa.blogspot.jp/2015/09/2015.html
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