時々、通る道筋で見かけてはいました。
箱根にむかう国道1号線ぞいにあり、たいへんな評判、とても気になっていました。
いつかは行こう、でもいつでも行ける、そんな存在は、かえって足を踏み入れない?
という行かずじまいはいけないのだと最近おもうような歳にもなり、出向いたのでした。
↑迎えてくれた剥製標本のひとつ、ニホンオオカミ氏。
ちょうど、こういった企画展をしていることを知ったのも、きっかけでした。
釣りをしていると、レッドデータの生物、絶滅危惧の生物、ここに必ず行き当たります。
釣りという"遊び"そのものが、胸にチクリと痛いところを刺す事実も否めないでしょう。
2月という、どちらかといえばオフタイムの時節に、洞察を促すぴったりな企画展かなと。
博物館は、小田原駅で箱根登山鉄道に乗り換えて入生田駅を下車。
駅からの歩道橋が、箱根湯本へ向かう国道1号線をまたいでいきます。
いつも通るところ、とは、こういうことなのですけどね。
たいへん便利な立地場所で、カマボコで有名な鈴廣さんのちょっと先、ですか。
正面玄関へ向かいながら、驚いた。
なんという大きさ、まるで目の前に巨大宮殿が立ちはだかっているよう。
国道1号線からちらっと眺めていた印象とは、まるで違うのです。
その圧巻の建物の意味は、入館してから納得させられました。
なんじゃこれは!!!
展示空間の、壮大なこと、この上なく。
生命の星、地球の博物館、その言葉どおり、地球の成り立ち、仕組み。
物質、生き物、あらゆるものが、展示・解説されておりまして、圧巻、唖然、ひとこと。
もっと早く来ればよかった、、、素晴らしい内容に時間の経つのも忘れてしまう。
魚類、甲殻類、、、釣り好きの眼を奪う剥製標本の充実ぶり。
手の触れられる距離の展示となっており、もちろん手を触れてはいけないのですが、
標本のディティールのぎりぎりまで凝視できる"見せ方"に感動。
正直、もし今度、キス様、カワハギ様の良型が掛かったら、私も標本作りに挑戦したい!?
お見事、さすが、河川、湖沼、海洋、すべてが揃って智力結集の、神奈川県の実力か。
特別企画展の、レッドデータの生物についても、じっくり閲覧、熟読いたしました。
釣りという遊びが拍車をかけた、特定外来生物の問題についても改めて熟考。
なぜ? どうして? そして、これから、どうすれば?
神奈川県の、とても気合いの入った調査と真実の叫びに、圧倒され続ける私。
オオカミ、トラ、ライオン、クマ、クロヒョウ、、、、。
企画展を離れて、常設展示の、哺乳類の、剥製標本も、たいへんな充実ぶりでした。
これでもか、という感じで迫られるので、呆然と立ち尽くすのですね。
でも、動物好きには、とても癒される空間、時間、とも言えると感じました。
生命の星・地球博物館をあとにして、国道1号線を箱根湯本駅まで歩きました。
クルマの交通量は激しいですが、ちょうどいい散歩の距離でしょうか。
帰りは、新宿まで、ロマンスカー。
ああ、なにか、ふつうの箱根観光になってきた感じが、いつもながらですが、、、。
今日は、ちょっぴりアカデミーな休日だったから、ま、いいか、です。
今日、ロマンスカーで。
一度、書いてみたかった名コピー。
そして、ロマンスカー名物?の、ハイボールセット。
あれ、確か、この氷、以前はまん丸の氷だったような気がしたのですが、ま、いいか。
酒匂川を渡り、冬枯れの足柄平野を眺めながら、ハイボールをちびりちびり。
気がつくと、ロマンスカーはビルと住宅のひしめきあう代々木にいました。
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