長男が社会人になって2年目、お互いに忙しくて、なかなか時間があいません。
そこで、お盆の時期をずらして、かねてより懸案の、目的の達成を計ったワケです。
↑懸案とは、こちら、、、田辺湾の南側の岸辺に建つ建造物ホテルK↑
まるで、欧州のお城のようであり、浮かび上がるように見えるのは、
当然、紀伊田辺湾の風情のなかで、浮いてるぐらいの異彩、斬新、奇抜?
これまで、南紀へ釣りに来るたびに、あの建物のなかはどうなっているのか?
そういう私の興味と、たまたま長男の宿泊施設への興味が一致していたワケでして。
題して、南紀の建造物と自然文化遺産の駆け足旅、はじまり〜はじまり〜長い前振り!
速攻旅は、東京を朝6時発の一番のぞみで立ち、新大阪駅でレンタカーを拝借。
目的地を入力したナビは、阪神湾岸線経由を指し示し、握るハンドル、一気に南下。
↑最初の休憩地は、とても奇抜なツインタワー方式の泉大津PA↑
高速道の上下線をまたぐ横断路が築かれており、双方の設備が楽しめる画期的なもの。
大阪湾岸の、午前中からの熱波を浴びながら、よちよちと歩いてみた次第でした。
大阪湾を一望できるという展望ラウンジ。
港湾、倉庫、コンビナート、いやあ、すごいわ、さすが世界屈指の商工業都市の水際。
あぜん、と眺めながら、こういうスーパービュウを高速道路からも提供するこの街。
長男が小さかった頃の、梅田スカイビルに昇った時の驚愕を、つい思い起こしました。
人を驚かせる公共物、こういうのは、関東人には思いつかない発想なのでしょうね。
あっ、大好物だ! そうか、ここは泉州!
売店に置かれてました大好物、、、しかし先があるため、がまん、帰りに買おう。
以下、関空を横目で拝見、その、たもと、の、巨大病院(国際外来がある!)も拝見。
速攻の、物見遊山の極限ともいえるスピードで、阪和自動車道へ合流。
しかし、シーズンまっただ中という往来の大渋滞にはばまれ、一旦、国道へ避難。
さらに、国道42号線に降りても渋滞は続く。
早朝出のままナニも食べてなかったため、空腹に、渋滞は響く。
ということで、湯浅町でうどん、なぜ、うどんなのかは、ムスコがウィキったところ、
湯浅は、醤油の街、ヤマサのルーツも湯浅にあるとか、そこで、天ぷらうどんを注文。
湯浅のうどん、なるほど、醤油の風味がよく効いており、関西では希有なタイプか?
午後の3時過ぎ、なんとか辿り着いた田辺市で、まずは、マリンリゾートを見学。
その名も、シータイガー、海の虎ですよ。
東京の知人を通じて、こちらの経営者を訪ねて、内外を拝見する算段なのでした。
場所は、田辺湾を、西側に開いた逆C型の形状に例えると、北部の天神崎の内側の位置。
天神崎は、日本の、ナショナルトラスト運動の先駆となったことで知られる岬です。
白地に淡い緑をあしらった瀟洒なマンション、プールつき。
風光明媚な南紀の洋上、田辺の内湾を一望できる、素晴らしいシチュエーションでした。
分譲だけでなく、賃貸による滞在が可能、温泉つき。宿泊施設としても活用できるそう。
温泉といえば、大浴場が日帰り入浴500円というリーズナブルさで、人気のようでした。
シータイガーといえば、船釣り師、マーリン(カジキ)師?のなかでは、
知らないモノは居ないといわれるほどの存在感、マリーナ、停泊地、宿泊地なのだとか。
京都、大阪、神戸、奈良はもとより、関東から訪れる人も多くいるそうです。
投げ釣りしかしない(知らない)私には、ひたすら、はぁああぁっと、口あんぐり。
館内施設を案内いただいた、社長のヤマザキケンジさん。京都出身。
ヤマザキさんは、自動車評論家としてたいへん著名な方だそう。
その類希な才能が洋上にまで波及して、釣りボート、クルーザーの吟味評論へも言及。
田辺と東京を往復しながら、海洋ロマンへいざなう日々ということです。
以上、紹介者のコメントを含めながら、解説。続いて、目的地のKホテルへ。
登場! ついに到達した、南紀白浜ホテルK、第一目標だった、刮目の建造物。
近づけば、はあぁぁあ、見上げて、はぁあぁぁ、っと、声が出てしまう。
既に並んでいた、先客のおクルマたちのなかには、見たことのないおクルマの姿も。
1300ccの「わ」ナンバーは、私たちだけ! なんて素敵な来訪者の、私たち。
ウィキった長男によると、建造費400億円超、1990年代初頭の建立なのだとか。
その本館に辿り着く前には、まるで旧家の馬屋門を巨大化したような城壁が囲う。
じつは、いつもここから中庭を拝見するように、本館を覗き見るに留まっておりました。
長男によれば、使われている橙色の瓦は、北京製で、現在は生産されていない歴史モノ。
建物の保守、維持にも莫大な経費を費やして、営まれているらしいということでした。
海側、つまり、正面玄関の裏手より、仰ぎ見る本館。
1階のレストランを外側から眺めるというシチュエーションになります。
かつての、バブル期とはいえ、よくぞ、田辺湾の岸辺に、これほどまでのお城を。
熱波のなか、芝生の裏庭をよちよち歩きながら、感動と感嘆、汗をぬぐう。
エクステリアにも、作り手たちの趣向、意匠が、随所にちりばめられる。
当初。あの、ウサギのような、、、ウサギなのでしょうけれど、あまりに珍妙な。
と思っていましたが、慣れて、敢えて、本館との兼ね合いとで見れば、溶け込んできて。
つまり、そのトータルな調和として、南紀のお城の姿は帰結しているのでした。
入館いたしましたところ、あああああ、はぁぁあぁあ、と声を漏らしてしまう。
宮廷へ入ったわけですね、これまでのお庭は、インペリアルガーデンだった!
本宮のエントラントに入って、まず思ったこと。
海外へ行くだけが海外旅行ではない! 和歌山県にも、南紀田辺、白浜にも。
欧州を凌ぐような、ヨーロッパは存在し、維持されているのです!
あ、長崎県の大村湾の入り口にも欧州はありますが、それは置いといて、、、。
長男、調べて曰く、大理石の柱1本が、1億円以上だったとか。
つい、換金して物事を考えてしまう日本の小市民的すぎる貧しい発想の私。
お城の本館、5階より見渡した田辺湾。
すぐ眼下の埋立て地(月崎といいます)の護岸が、いつも竿を出していた釣り場。
ガシラ、チャリコ、チヌ(カイズ)が、さくっと釣れた(私にも)好ポイントでした。
その時にふと思ったことですが、お城の賑わいや匂いに、魚たちも反応するのでは?
城下カレイならぬ、城下チヌなんて言葉も出そうな、クルマ横付けの名所、、、。
ああ、すぐに釣りのことしか浮かばない、視野狭窄な発想の私。
つまりは、ああ、釣りしてぇ〜〜〜〜〜。投げてぇ〜〜〜〜〜。
↑お城の門前に、梅干し専門店があるのは、ご当地ならでは!
お土産を買おうと入店したところ、1粒5000円という超クラシックモデルにも遭遇。
これは、大阪の友人から聞いたハナシですが、なかには1粒3万円以上もあるとか。
南部(みなべ)秘伝の塩蔵品で、豊臣秀吉時代の戦国モデル、、、うーん。
さすが、噂のドンファンでも知られるご当地の文化の奥深さに、観光客は唸るだけ。
せっかくだからと、名勝、円月岩へまわりこむ。
千畳敷、三段腹、、、そりゃワタシ、自虐、三段壁でした、これらは時間の都合でパス。
正直なところ、アドベンチャーワールドへも行きたいところ、今回は時間の都合でパス。
長男の仕事の関係から、白浜滞在の時間はほんのわずか、トンボ帰りへの時間切迫。
今回、私が、ホテルKに次いで、2番目に行きたかった場所。
『京都大学 白浜水族館』
そして、期待どおりの、素晴らしい魚族、水中動物たちの生活に触れる。↓以下。
あっ、この方のアップ!
いきなり、大好きな方の頬ずりを受けたような気持ちに。
しばらく眺めていると、気がついた点として、三浦半島や房総のこの方とは、
少し、顔つきや体型が異なっているような、、、魚にも地勢や風土が影響するのでは?
デタァァーーーーーーーーーっ!
ゴンちゃんの魚群、しかも大魚群、お見事でございます。
こういう状態に、仕掛けが入っているのか?
それは、どういうことになるのか? 想像を絶する、、、?
キタァァァーーーーーーーっ。また、キタァ。
水中の写真が不鮮明だったため、メニューが代行出演。
よく肥えていらっしゃる姿、、、あああ。
つまり、この水族館、釣り、とりわけ、投げ釣りの好きな研究者や学芸員が多いのか?
と、思わせる、水槽が、これでもかと展示される。
シマイサキ、清掃役のベラ類、タカノハ系も豊富(これらはイソギンチャック対応)
正直に、噂にたがわず、投げ釣りファンは必見、必須ともいうべき魚たち。
こういうのを、中学生や高校生の頃に見たら、天下の難関を目指したくなる!
マダイ、コロダイ、フエフキ、チヌなどを、ゴロゴロと可愛がっている水槽。
つまりは、南紀の海は、こういうことでっせ! と言いたげであり、
だからこそ、南紀の海を、いつまでも、大切に、後世へつなげるために。
という想いがひしひしと伝わり、いたく、感動、感嘆の、京都大学白浜水族館でした。
今回、長男が、ホテルKに次いで、2番目に行きたかった場所。
『南方熊楠記念館』
白浜水族館に隣接した小山、、蝉時雨、スダジイの茂る森を遡っていきました。
私は、正直、この方について、詳しくは知りません。
しかし、本草学、博物誌、民俗学、、、触れた興味や、出会った人たちとの交友の数々。
いやはや、南紀には、とんでもない巨人が誕生して、世界各地へ遊学ののち、
骨をうずめ、研究、探求に至った、、、ことは解りました。
長男は、展示のひとつひとつに足をとめて、見入っておりました。
南方熊楠記念館からの、田辺湾の展望。
対岸に、先出の、マリンリゾート、シータイガーの建物がポツンと見えます。
田辺市街の闘鶏神社を訪れる。
南方熊楠の妻が、宮司の娘さんだったことを知り、縁の?参詣。
熊野古道の世界遺産の認定を受けて、同神社も大きな脚光を浴びているようでした。
境内で、地元小学生の夏休み課題のインタビュウを受けました。
帰り道、、、せっかくだからと、田辺港で上がったカツオをいただく。
新鮮さを活かして、土佐づくりも、炙りは、弱め、生に近く。
うまし! いやあ、やっぱり、暑い季節は、さっぱり、すっきりが、うまし!
高速道、国道42号線は、上りも大渋滞!
ということで、山道経由の迂回、熊野古道経由(どの道も、言わば熊野古道です)
田辺湾に注ぐ会津川を遡っていくと、名勝地、奇絶峡。
夏場ならでは、川遊び、釣りが展開されておりましたが、チラっと見ただけ(残念)
南紀の山中といえば、備長炭、でしょっ。
ということで、備長炭の製作現場、展示館に寄ったのですが、ごめんなさい。
トイレをお借りして、備長炭ソフトクリームを購入。
南紀は、もっと、ゆっくり、時間をかけて来ないと駄目ですね。
海側の道の渋滞をいかに避けるかが、紀伊半島を走る常連の知恵とか。
今度は、有田川の沿岸で見かけた、川遊び、川泳ぎの風景。
なんてキレイな水、ううううっ、泳ぎてえぇぇ〜〜〜。誰だって泳ぎたくなる。
という後ろ髪を引かれる気持ちをかなぐり捨てての、フルスピード。
海南から乗った阪和道は思ったより空いていて、あれよあれよの、新大阪駅でした。
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