2015年10月15日木曜日

三陸を見てきました。

体育の日とあわせて日曜日と月曜日の連休。いましかないと三陸の海岸線を走りました。


国道45号線。

仙台市と青森市を結ぶ国道。

リアス式地形の太平洋岸をなぞるように北上します。

未曾有の大震災から4年7ヶ月。分断されていた道も全通ということでした。

連休なので、災害復旧の工事もお休みということを前提に。


石巻の市街地で見かけた仮面ライダー。

原作者は漫画界のスーパースター、ご当地近くの出身。

先生も住民の方々の平安を祈っていることでしょう。


工事がお休みとあって、水辺にはわずかに釣り人の姿。

ホシガレイが釣れていました。

キメ細かな肉質感とヒレの黒い紋が特徴。

とても珍しいカレイなのだとか。


国道45号から国道398号へとそれて。

東北随一の大河川、追波川(おっぱがわ・現北上川)の河口付近。

まだまだ復旧と改修のまっただ中にありました。


国道398号ぞい。

志津川(南三陸町)へ向かう途中で見つけたお店。

たたずまいに惹かれて入店。


メカブ丼を注文。

メカブ、ヤマイモ、サケ、半熟の目玉焼きが載る。アカモクの入った味噌汁。

すべてが、三陸の地産地消であり、たいへんなご馳走でした。

うまし! うまし! うまし! 

浸み渡る、店主の想いにもエールを。


お店の窓から見える海。

波おだやかなリアス地形の内湾に浮かぶ島々。

夏はホヤ、晩秋から冬はカキ。

食堂に居ると、三陸の味覚をいろいろ想像してしまう。

おいしいメカブを食べているというのに。


この、あまりにダイレクトなネーミングでも有名な甘味。

萩の月と並んで、東北屈指のお土産の定番は三陸の会社。

ミニがあったり、金色仕様もあるようでした(大船渡市)


集って飲む。

集って語ろう。

仮設の仕様で集う飲食街。

つい足を止めてしまう。

コンビニの駐車場で眠りました(陸中山田町)。


翌朝。

山の上に伸びる煙突を仰ぎ見る。

宮古市の方々には、見慣れてはいるけれど、とても象徴的な煙突とか。


宮古港には、サンマの船団が寄港していました。

秋本番、さんまさんまさんまさんまさんま!

吸い寄せられるように見学。


船倉から、ずっしゃーっと引き上げられるサンマ。

甲板には、カツオや小さなマグロも置かれてました。

サンマを追いかけていて網に入ったのでしょうか。


積まれたトラックに氷を入れるあいだ。

待ってましたとばかりにカモメが狂気乱舞。

運転手さんが3尾ほどを外へ投げて、一喝!

カモメはおとなしくなり、水揚げ場の、人とカモメのルールのようでした。


浄土ヶ浜。

三陸のなかでも、ポスターになるほどの風光明媚な景勝地。

連休とあって、遊覧船に乗るお客さんで賑わっていました。


復旧と改修の工事のなか。

港に注ぐ河川の橋の上から鮭の番小屋を眺める。

橋は、まだ柵が直されていないまま。


サケだ!!!

遡上の準備をしているのでしょうか。

メスが川底で横倒しになると、オスがアタックするモーション。

見ていて飽きません。ずっと眺めていたい。

目頭が熱くなる光景。


仙台をたって、宮古市の小本地区。

ここまで、石巻、女川、追波川、志津川、本吉、気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石、、、

両石、大槌、陸中山田、宮古、田老、小本、、、、。

入り江の街は、高台を造成して、新しい住宅地を作っていました。

新しい道もそこへあわせるように、高台を走る道に。


商店の多くは、仮設の建物で、身をよせあうように。

コンビニさえ、仮設が多くありました。

街のなかで、唯一のお店がコンビニというケースも。

道中、飲み物と食べ物、いろんなお店でとてもお世話になりました。


時間の都合もあり、小本からは北上山地に分け入り盛岡を目指す。

途中、鍾乳洞で知られる龍泉洞にて「流しそば」を食べる。

そうめん、ならぬ、流しそば?

竹を流れる水をつたって、ひと口サイズのそばが落ちてくる。

うまし!

まわりの子どもたちも、喜んでいました。


龍泉洞より流れでて、太平洋を目指す小本川。

東北では、名の知れた渓流釣り、鮎釣りの名泉であるとか。

河岸の広葉樹は色づきはじめ、それを映す川面。

しばし見とれたのち、帰途のハンドルを握りました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<宣伝>
『投げ釣り列島縦断』(メディアボーイ刊・税込み1700円)
全国書店・全国釣具店のほか、アマゾン、楽天などインターネットで発売中。



0 件のコメント:

コメントを投稿