国道45号線。
仙台市と青森市を結ぶ国道。
リアス式地形の太平洋岸をなぞるように北上します。
未曾有の大震災から4年7ヶ月。分断されていた道も全通ということでした。
連休なので、災害復旧の工事もお休みということを前提に。
石巻の市街地で見かけた仮面ライダー。
原作者は漫画界のスーパースター、ご当地近くの出身。
先生も住民の方々の平安を祈っていることでしょう。
工事がお休みとあって、水辺にはわずかに釣り人の姿。
ホシガレイが釣れていました。
キメ細かな肉質感とヒレの黒い紋が特徴。
とても珍しいカレイなのだとか。
国道45号から国道398号へとそれて。
東北随一の大河川、追波川(おっぱがわ・現北上川)の河口付近。
まだまだ復旧と改修のまっただ中にありました。
国道398号ぞい。
志津川(南三陸町)へ向かう途中で見つけたお店。
たたずまいに惹かれて入店。
メカブ丼を注文。
メカブ、ヤマイモ、サケ、半熟の目玉焼きが載る。アカモクの入った味噌汁。
すべてが、三陸の地産地消であり、たいへんなご馳走でした。
うまし! うまし! うまし!
浸み渡る、店主の想いにもエールを。
お店の窓から見える海。
波おだやかなリアス地形の内湾に浮かぶ島々。
夏はホヤ、晩秋から冬はカキ。
食堂に居ると、三陸の味覚をいろいろ想像してしまう。
おいしいメカブを食べているというのに。
この、あまりにダイレクトなネーミングでも有名な甘味。
萩の月と並んで、東北屈指のお土産の定番は三陸の会社。
ミニがあったり、金色仕様もあるようでした(大船渡市)
集って飲む。
集って語ろう。
仮設の仕様で集う飲食街。
つい足を止めてしまう。
コンビニの駐車場で眠りました(陸中山田町)。
翌朝。
山の上に伸びる煙突を仰ぎ見る。
宮古市の方々には、見慣れてはいるけれど、とても象徴的な煙突とか。
宮古港には、サンマの船団が寄港していました。
秋本番、さんまさんまさんまさんまさんま!
吸い寄せられるように見学。
船倉から、ずっしゃーっと引き上げられるサンマ。
甲板には、カツオや小さなマグロも置かれてました。
サンマを追いかけていて網に入ったのでしょうか。
積まれたトラックに氷を入れるあいだ。
待ってましたとばかりにカモメが狂気乱舞。
運転手さんが3尾ほどを外へ投げて、一喝!
カモメはおとなしくなり、水揚げ場の、人とカモメのルールのようでした。
浄土ヶ浜。
三陸のなかでも、ポスターになるほどの風光明媚な景勝地。
連休とあって、遊覧船に乗るお客さんで賑わっていました。
復旧と改修の工事のなか。
港に注ぐ河川の橋の上から鮭の番小屋を眺める。
橋は、まだ柵が直されていないまま。
サケだ!!!
遡上の準備をしているのでしょうか。
メスが川底で横倒しになると、オスがアタックするモーション。
見ていて飽きません。ずっと眺めていたい。
目頭が熱くなる光景。
仙台をたって、宮古市の小本地区。
ここまで、石巻、女川、追波川、志津川、本吉、気仙沼、陸前高田、大船渡、釜石、、、
両石、大槌、陸中山田、宮古、田老、小本、、、、。
入り江の街は、高台を造成して、新しい住宅地を作っていました。
新しい道もそこへあわせるように、高台を走る道に。
商店の多くは、仮設の建物で、身をよせあうように。
コンビニさえ、仮設が多くありました。
街のなかで、唯一のお店がコンビニというケースも。
道中、飲み物と食べ物、いろんなお店でとてもお世話になりました。
時間の都合もあり、小本からは北上山地に分け入り盛岡を目指す。
途中、鍾乳洞で知られる龍泉洞にて「流しそば」を食べる。
そうめん、ならぬ、流しそば?
竹を流れる水をつたって、ひと口サイズのそばが落ちてくる。
うまし!
まわりの子どもたちも、喜んでいました。
龍泉洞より流れでて、太平洋を目指す小本川。
東北では、名の知れた渓流釣り、鮎釣りの名泉であるとか。
河岸の広葉樹は色づきはじめ、それを映す川面。
しばし見とれたのち、帰途のハンドルを握りました。
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