遅くに八戸市に到着。
市街(六日町)にて、ドンコの煮付け。
初めて食べました。
30代の頃、八食市場という観光市場?に度々弾丸ツアーをしました。
1日で日帰りのそれは、お鮨の専門でしたので、ドンコという魚はなかった。
薄味に、たゆたゆと浸かったドンコ。
タラ? みたいな身のくずれと独特なトロミ。
三陸から北海道の、太平洋岸ならではの地域の魚と、店の方から教えていただく。
行動開始の未明。
完全に復活した八戸漁港の朝市を見物したい。
と向かった矢先、サイレンの音、集まる赤いパトライト。ただごとではなく。
その横には、炎、それも、紅蓮の炎。
大きく上がる火柱に呆然と立ち尽くすばかりの埠頭。
あとのニュースで知ったことですが、神社の火災。
ウミネコの繁殖地として知られる蕪島の社が燃えたとのことでした。
神社はともかく、ウミネコたちは大丈夫だったのか。
しょっぱなから、すごい光景を目の当たりにしました。
目的は、八戸市から北上すること。
国道338号線を太平洋岸にそって走ります。
川と沼ばかりの原生の風景の続くなか、小川原湖のほとりに来ました。
青森県では、津軽側の十三湖に続いての、しじみの産地とか。
沖合には、しじみ漁の小舟の姿が浮かびます。
六ヶ所村へ入り高瀬川。
小川原湖から太平洋に向かう汽水域の河川。
朝の放射冷却によって、靄が浮き立つ。
幻想的な風景に見とれてしまいました。
ただ後ろの道路は、こんな光景とは裏腹の喧噪。
稼働と通勤の時間が開始されていました。
高瀬川の河岸、なんとかクルマを停められた場所で、竿を出す。
風景はいい感じなのです、しかし、まったくもって頓狂な行動なのでしょう。
いまの日本の命運を担う? エネルギーの、最前線のまっただ中。
釣り人は、ほかに誰ひとりいません。
川にも、魚一匹の姿もなく。
後ろの道には、ダンプ、大型トラック、作業車、バン、営業車、通勤クルマ、、、。
ナンバーを見ると、他都道府県からも数多く。
東京に居ると、まったく知らなかった青森県がここにはありました。
六ヶ所村から山地の道を抜ける。
陸奥湾の野辺地町に来ました。
大きな湾の、さらに奥に、穏やかなたたづまいの港町。
期待が持てそうです。
港内、クルマを横付けの護岸で投げる。
アタリは頻繁、さすが陸奥湾です。
でも、エサがすっかりなくなるだけで、あとはコンクラーベ、根気しかありません。
たまたま掛かったらしい姿。
これは、グーフではありませんか!
今年はさらに、北海道でも大躍進だというグーフ!
グーフ、あなたの北進出、参りました。
誰か、止められないの!!!!
グーフが元気になるだけあって、暑い。
11月の猛暑日になりました。
とてもフリースを着てる場合ではなく、シャツ一枚、でもまだ暑い。
11月の青森でも、水中メガネにシュノーケリングは必携か?
ジリジリと、露出した首筋を灼く陽射し。
野辺地町は、天空が騒がしい。
青い空のキャンバスに、ジェット機が排気のアートを描いていきます。
調べたところ。
一般の民間航路、三沢基地のアメリカ軍、三沢と八戸の自衛隊、、、、。
飛ぶなあ、航空マニアには、たまらない空街道なのだそう。
クンとなって、グビグビグビ。
リールがちょっと苦しそうで上がってきた茶褐色。
アイナメでした。久方ぶり。東京ではお目にかからなくなってきた姿。
もう一匹かかってきて、二匹になりました。
ちょうど、お隣に投げ釣りの方が移動。
獲物を撮影した、その1。
「こんなのばっか持って帰って、かあちゃんに笑われてるよお」
クロソイでした。
確かに、微妙なサイズ、これだと、やはり煮付けでしょうか。
その2、カジカ。
「年々、小さくなる一方さあ。大きいのは北海道へ行かねばだめだな」
お隣氏は、毎日釣りをしているとのことでした。
昨年、東京からこちらへきて、悠々自適風な無精髭が素敵。
ここ5年ほど、全国の水辺で、グーフと並んで増えてきている自由人?な無精髭。
野辺地町より八戸市へもどる途中の県道。
錦秋を終えて、冬枯れの始まった雑木林のなかに残っていた真紅。
思わずハザードを出して止めてしまいました。
ハザード停車といえばこちら。
作物に目のない私は、どうしても気がかりだった。
あちこちにあった、竿と竿のあいだに絡まったツル性植物の畑。
凝視すれば、ムカゴがついてる。ムカゴ畑。
地層にヤマイモ(ナガイモも?)が植えられているようでした。
もどった八戸漁港にて。
広大な港で気になるのは、まず黄色い建物でした。漁港ストア。名前も素敵です。
なかに入ってみて、あっ!
早朝、店はやっておらず、蕪島の火災で、唖然としたままでしたが。
漁港ストアのなかに、こんな暖簾がかかっていまして。
すかさず入ったのですが、、、、、時刻は15時08分。
お店は15時で終わりとのことでした。リベンジを誓う!
というのは、八戸港の、そば(立ち系)、は、東日本では知る人ぞ知る存在とか、、、。
カツオとサバの最大級の集積地、だって南部は蕎麦処。しまったあああー。
うううううううううううううううう、くそう、やっぱ、リベンジだ。
気を取り直して、投げ釣り。
投げた途端にクンクン、ズーン。
巻いてみたら、なかなか重い。
おおっ、ナニかがついています(はず)
こうなってました。
マハゼ、それも大きい。
落ちにはいって、なかなか肥えています。
西日に映えて、動くアメ色。よしっ!
またまたアタリがあって巻く。
重い重いと巻いてきてみれば、マコガレイの赤ちゃん。
浅い掛かりなのでなんとか海へ戻す。
でも、この魚だけで重い重いはないわけでして。
下の針についていた。
正確には、尾っぽに刺さって上がってきたのはシャコ。
久しぶりに、仕掛けに掛かるシャコを見ました。
さらに、こんな大きなシャコを見たのは初めて。
後脚についた鮮やかな婚姻色がなんだか不気味な感じもあり。
シャコパンチが怖いのでタオルをかぶせてから針をとる。
海へもどして、帰り支度にしました。
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