初めての猿島への渡船。
横須賀の桟橋へ着いてみれば、いきなり軍艦。
凄く大きな、鉄製の船が横たわっていました。
戦艦「三笠」という名前を聴いて思いだした、祖父や祖母のハナシ。
明治維新、日露戦争、いろんな出来事を聞かされてきましたけれど、
この船は、凄かったのです。凄かった。そして艦長やクルーも、凄かったそう。
戦艦「三笠」の威容に圧倒されて、立ち尽くしてしまう。
猿島へ渡る船が来ました。
猛烈にエキサイトしている若い人たち。私の年齢数値の半分以下ばかり。
つまりは、ムスコムスメ世代たちが、これから、大はしゃぎ、するわけですね。
夏休み、ですからね。
とか言っても、いちばんはしゃいでいるのは、私か?
あ。
いつもの、横須賀うみかぜ公園が見えました。
すぐ、そこなんですね。
いつも自分や、黒ヒツジ、SHOWさんと居る場所を反対側から見る。
とても不思議な気持ちです。
乗った汽船は約10分で、猿島の桟橋でした。
近づく、猿島。
乗船は入島料を入れて、1500円でした。
離島、無人島、というのは、胸高まりますね。
東京湾、横須賀港の沖に浮かぶ無人島。
着いた途端、さっそく、およぎ、です。
暑くて、耐えられなかった。暑くて、アタマのなかが、おかしく、なるところ。
マスクをつけ、シュノーケルをくわえて、ぷかぷかぷかぷか。
猿島の水辺に浮かぶ海猿女。魚たちも見えるし。
あああ、猿島は、しあわせな時間でした。
アタマと身体を冷却させたところで。
島内を散策してみることに。
おおおおっっ。
明治時代の蒸気式の発電所ということです。
猿島は、軍港の横須賀と帝都防衛の要塞として開拓されたという島。
日本の近代の利器は、当時の最新式があるのでした。
帝都防衛の、要塞島。
道という道、つけられた道は、みんな、切り裂かれた岩盤でした。
ほとんど、真っ暗、なんですよ。切り通しの道。
おそろしか。
いざ、ここへ攻め入られたら、崖の上から攻撃するのでしょうか。
両サイドの壁には、石組みやレンガが築かれていました。
大砲や機関銃を出す窓が、あちこちに、開いています。
戦国時代の、城のようですね!
兵舎や、弾薬を、隠していた跡のレンガ作り。
テレビ屋さんが、撮影してる横に、お邪魔しました。
終戦記念日が近い。
軽く、手をあわせたり。
あ、竹だ。
竹林もありました。
弓矢、竹槍、などの武器。いろんな使われ方をしてきた竹。
要塞島ならではを実感させる竹林でした。
猿島は、起伏に富んでいます。
切り通しの道のほかは、すべて隧道、トンネル。
そのトンネルのなかにも、兵舎や弾薬庫の跡があり、足を止めました。
ひんやり、して、床は湿っていて、真夏を忘れさせる空間。
トンネルを抜けると、海が広がっている。
東京湾の、湾口部をたくさんの船舶が行き交っています。
射してくる太陽が厳しく、アタマが、くらくらしてきます。
海水浴を再開。
マスクごしに見える、赤いキューセンのグループ。
彼女らが、私の下へ集まって、井戸端会議みたいになっているのです。
潮の流れが早くなると、海水浴場のエリアを示すロープにつかまる私。
その間も、キューセン女史たちは、ずっと下に集まって居てくれました。
キューセンって、かわいいなあ。
雄になってしまい、グリーンになった大きなキューセンもかわいいですが、赤い方々はまたいいですね。ムスメ時代が、華なのかなあ。
だって逃げないし、私の身体の下を行ったり来たり。
キューセンと泳いだ夏。キューセンと同化した夏。
釣りとは違った、感動が、シュノーケリングにはあると思うのです。
この標識には、大笑い。
猿島は無人島、夜に人が居たら、マズイ。
このスイッチを押しなさいって。
すかさず、お迎えの船が来るのですかね。
横須賀港へ戻り、お隣りの入江でちこっと竿を伸ばす。
艦船の停泊している馴染みの場所、通称、グンタイ。
近くの常連さんたちが、カゴのついたウキを投げていました。
小さなサバが、次々と掛かってました。
あ。
オッサンが倒れとる。
夏に限らず、駅や歩道のあちこちで倒れとるオッサン。どこのオッサンや?
あ。
ヒツジ(釣り執事)でした。運転手でもある。
海水浴の途中から、気持ちが悪い、吐き気がする、とか言ってましたけど。
注意が必要です。真夏の海水浴は、陽射しが強いので、日射病、熱中症になりやすい。
水による、日射の拡大レンズ相乗があるわけでして。
ヒツジのような中年オッサンには、とくに注意が必要です。
コンビニで買った冷えピタシートと水飲みにて、頭部と内臓を冷却。
あ。
釣りのほうは、ちいさなちいさなマハゼが掛かってました。
アタリもへったくれもなく、エサを換えようと巻いたら、唇にそっと掛かっていた。
かわいい、です。
この子がもう少し大きくなる頃は、秋なのですね。
秋、、、、、、考えたくもない。
暑くても、ゆだっても、朦朧としても。オッサンのように倒れても。
今年の夏よ、まだ続いていてくださいね。
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