午前中は仕事だったため、午後に家を出て、首都高から東北道へのったのが16時過ぎ。
暮れる、みちのく路を北上して、青森県の碇ヶ関インターを降りたのは、零時前でした。
近くの、国道7号線ぞいの道の駅で仮眠をとって、翌朝の5時過ぎ。
ふたたび走り出したワケですが、目指すのは、日本海側、白神山地の、海と川でした。
まさに、"関"を超えての、新天地でのシュノーケリングに、胸は高鳴る!
今夏こそ、泳げる時期に、どうしても行ってみたかったのです、白神の川と海へ。
白神山地の生み出す水は、鳥獣虫魚、あらゆる生き物を育む、精霊の宿る水とか、、、。
こう想うと、抑えることが難しく、善は急げとばかり、実行あるのみ。
天気予報はいまひとつで、気になる空を仰ぎ眺めながら、急ぎ、走る、急ぐ。
国道7号線の標識が、みちのくの真骨頂、日本海側へ来たという、感慨を呼び起こす!
弘前市街を抜けると、前方には、あの山の姿が、、、また、来ました、ここへ来たぞ。
♬おいわぁーきぃ〜〜〜やまあぁぁよぉぉ、見えたぁぁかぁ、おどおう!
実際、岩木山の山容を眺めながら、この唄を口づさむと、涙が出てきます、ホント。
毎回、毎回、このお岩木山を見るたびに、同じことを、綴っております。
岩木山の、山裾の傾斜地には、りんご。
♬リンゴ、リンゴ、リンゴ、りぃんごぉぉぉの、ハナビラがぁ〜〜〜、もう実をつけて。
青森へくると、いつも、必ず、がなってしまう、エンカの数々、、、そんな風情だから。
鯵ヶ沢駅で、朝の発車の準備をしていたJR五能線のディーゼルカー。
青森の五所川原市と、秋田の能代市をつなげるから、五能線。
この、五能線が、白神山地の張り出す日本海側をなぞって、国道101号線とそって走る。
言わば、JRと、国道の、双方で行くことのできる、ある意味、とても便利な秘境???
鯵ヶ沢町といえば、大相撲ファンがまず浮かぶのは、この方でしょう?
技のデパート、小よく大を制す、、、現在は、緻密なコトバ、表現力の名解説者。
この方の、現役の全盛期、取り組み、ドキドキいたしました、ケッパレ!、上を喰えと。
という、看板も鮮やかな、たこ焼き屋さんを発見、朝が早すぎて、準備中、残念!
鰺ヶ沢町を離れて、国道101号線を南下して、海沿いに走る。
次第に、白神山地の海へ張り出す背稜が迫ってくるのですが、海岸は、砂地が多い。
ポツポツとですが、投げ釣り人が、竿を投げている姿が見えました。
ううううう、釣りしてぇぇぇぇ〜〜〜、投げ釣りの好きな人が見たら、みな、したい!
ううううううううう、釣り、してぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜。
釣り人が、入江ごとに入江、砂地のつくるループ状にそうように、釣り。
みなさん、投げ竿を振っているのです、これには、そそられた。
青森県の、深浦と呼ばれる、日本海側の、人気ぶりを、思い知らされる光景。
陸地側の、豊穣な山水の抽出が、沿岸の砂地に、多くの、あの方々を集めるのだとか。
竿を振る、カップルも発見。
しばらく眺めておりましたら、手元には、キラキラ光る、なにか?
釣れているようなのですけどね、私らは、限られた時間のなかで、今回の目的を、、、。
潮の温かい時期、つるべ落としのように秋へ落ちるみちのくの海の今しか出来ないコト。
塩梅のいい、足場の低い磯を見つけて、泳ぎを開始しました。
空には雲がかかり、今ひとつなのですが、防水カメラを手に、シュノーケリング。
水は、入った一瞬ヒヤっとしましたが、慣れると、馴染む、そんな水温でした。
つまり、最近、私は解るようになってきましたが、泳いで心地よい水温が、つまり。
シロギスやカワハギが、岸辺で元気よく泳ぎ回る水温なのだと、、、これホント。
光で水中が透過されることはないものの、透明度は抜群。
夢中で、いろんな魚たちを見学、観察いたしました。
クサフグ、イサキの子ども、豆アジ、ウミタナゴの子ども、小磯の入江という場所柄。
おおきなタイドプールは、仔魚たちの保育園みたいになっていました。
群れになっていた、灰色にブルーが鮮やかだったメジナの赤ちゃん。
同行のヒツジによると、対馬海流でも、ここまでの緯度になると、夏と秋ぐらいの限定。
死滅回遊になる可能性が高いものの、温暖化によって北限が伸びてきているとのこと。
これは、暖流系の魚たち、すべてに言われていることらしいのです。
山地から里山へ、そして海へ。
海岸線をなぞりながら進んでいくと、澄んだ水のせせらぎが幾筋もありました。
なんとなく、冷えた、北の国の川らしい、たたずまい。
水量の適度な川を選び、ここは意を決して、しずしずと水へ入っていく。
ぎゅうっと、噛み付かれたように冷たい水でしたが、我慢すれば、慣れてくる!
せめて、光がさしてくれば、もう少し見えるはずですが、、、、
それでも、横切っていく魚の姿は確認できました。
ウグイのサイズが大きいのは、海がスグなので、降海型のマルタでしょうか。
また、ちらほら、ですが、縄張りをウロウロするアユの姿も発見。
青森県の鮎、、、なんだか北限をイメージさせる素敵な存在に思えました。
水が冷たいので、さすがに長い時間の体漬けは、辛い!
冷えた身体には、なんといっても温泉。
不老ふ死温泉に辿り着きました。白神山地、舳作岬、海岸端、、、あまりに有名。
旅雑誌、ポスターなどで紹介される光景を眺めながら、内湯へ入湯。
朝からの営業にかかわらず、たくさんのドライブ行楽客、ライダーで賑わっていました。
内湯から眺めた、名物、磯の水際に設えられた露天風呂。
囲みの向こうに、脱衣所と野天の湯船が展開するのですが、行ってみてびっくり、混浴。
青森県のおおらかな気質、体質をしみじみ思わせる風景でした。
八甲田の酸ヵ湯のような、同じ混浴でも仕切りのあるタイプでなく、完全なオープン!
正直に、私には無理、、、まだ、半分以上、青い! 若輩だ。
泳ぎ、温泉と満たされて、今回の目的は達成。
ちこっとおなかが減ったところで、陸奥岩崎駅近くでラーメン店を発見。
泳いだ後というのは、アイス、、、というのは子どもの頃でしたが、
なんとなくラーメンが食べたくなったために入店。
チャーシューメンをいただいたのでした。ここで、ひと心地。
お店を出て、駐車場から海辺に向かって歩くと、五能線の警報機が鳴った。
通り過ぎていく汽車を見ると、あれは確か、やはり、よくポスターに写っている汽車。
リゾートしらかみ、では、なかったかしら?
白神山地は、世界遺産にも認定されて、観光目玉の宝庫となっているようです。
でも、それほど、俗化もされず、素朴なたたずまいを残していると感じました。
県境を超えて、秋田県に入ったところの集落にて。
路がさえぎられて、異彩な装束のお姉さんたちが現れました。
なんと、これぞ、かの有名な、秋田音頭なのでした。運良く、最前列にて、拝見、拝聴。
♬秋田名物、八森ハタハタ、男鹿でオガブリコぉ〜〜〜〜〜〜
甲高く、明瞭な歌声、見事な所作に、聴きいり、見惚れてしまう、、ほんと、運良く。
その、♬秋田名物、八森から男鹿に続く、海岸線。
八森は、峰浜町と合弁して、八峰町という合成町名になったそうですが、
白神山地の山水を集める砂浜は、海水浴や投げ釣りの名所として知られています。
かえすがえすも、ううう、釣りしてぇ〜〜〜。
とはいうものの、陽は西へ傾きつつあり、帰京の時間が迫ってました。
日没直前、さらに南へ下った秋田市の雄物川河口。
スズキを狙うルアーマンたちの姿が数名、雄物川のスズキは全国的な知名度とかで、
集まっているクルマのナンバーも全国各地から、、、。
地元の方らしいオジイサンが、1尾の大物をぶらさげて帰っていくのを見かけました。
お孫さんに、自慢できそうです。帰京の途につきました。
オマケ。高速に乗る直前、夕ご飯を食べようと入ったお店の入り口でみたマグロの頭。
セルフ形式だったため、タイやサバと一緒に並んでいたのですが、なんとも豪快な!
でも、4人ぐらい居たら、イケないことはないな、と冒険心が湧くぐらいおいしそう。
結局、フツーに定食を食べて、高速を飛ばして、帰宅は午前3時前。
少し仮眠して、仕事へ出かけた次第でした。
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