3年ほど前に、岩国市の錦帯橋まで、行ったことがあります。
ここから西は未知のエリアであり、わくわくしておりましたら、むむっ!
国道188号線、海辺をなぞる道ぞいに、威風堂々と掲げられるメニューの数々。
「貝汁」、、、潮風を浴びると、無性に食べたくなる。これって生理的な希求?
街道食堂ならではの、広い駐車場、雰囲気にも惹かれました。
急潮に揉まれてきたらしい、アサリの貝汁。
筆舌つくしがたい旨味成分を発散させた液体でした。
水とアサリだけで出汁はじゅうぶん、みたいな、、、、、、激うまし!
身も、ぶりっぶり。つるつる、で、ぶりっぶり、こんなアサリの身を食べたことなし。
内湾のアサリとは、かなり違った食感と申しますか。
追加した、干したワカメをまぶしたオニギリとの相性も抜群でした。
満たされて、国道をさらに西へ進んでいきますと、、、瀬戸が狭まってきてました。
対岸が、目的地のひとつ、周防大島で、橋が架けられています。
国道と平行するように山陽線が走り、海辺ぎりぎりの車窓もさぞかし佳景でしょうね!
周防大島へは、翌日に向かう予定だったため、
まずは大橋の下をくぐり、柳井市内へ、さらに、上関町を目指しました。
上関町の道の駅は、目の前が堤防、釣り人で賑わってました。
素晴らしい! なんという贅沢、河のように流れる潮、降り注ぐ西日のなか。
今夜は、ここでビバークの予定、いい雰囲気です。
設備も、新しく、洗面所もキレイ、納得のスペースでした。
上関といえば、「鳩子の海」と思い浮かべる私は、、、、そういう世代です。
NKKの朝の連ドラが、1年間続いたシリーズのひとつだったと記憶しています。
朝に見ていては、学校に遅れるので、ときどき午後に見た、、、、
または、家族から内容をよく聞かされたので内容をよく覚えている、、、
主人公の女の子がとても可愛くて利発、、、、、そういう世代です。
そして、なんと、鳩子は、天ぷらにもなって、いまも人気のようでした。
道の駅の水流回転式?の水槽のなかは、上関の魚たちが泳ぐ。
瀬戸内海に暮らす魚のほとんどを、見ることが出来るのでは?
動画の撮影に夢中の坊や、よく解るその気持ちです。それぐらい、感動。
原爆で記憶を失った女の子が上関にやってきて始まる「鳩子の海」のストーリー。
その上関に、原子力発電所の建設が持ち上がっているという、現実、、、。
釣り竿を持って、水際をほっつき歩いていると、いろんな日本の姿に行き当ります。
上関は、なかでも、たいへん複雑な想いにさせられる、美しい海峡の町でした。
沿岸を走っり回ったのち、道の駅の道端から竿を出してみる。
張った糸をぐいぐいと、潮が運んでいってしまい、お隣りさんとの間隔がそろそろ。
と思ったら、仕掛けを巻き上げて、投げ直し。
これが、なかなか難しく、オマツリすること2回、ごめんなさい、ごめんなさい。
ビビリながら、やってるの図。
コツンとアタリがあって、釣れてきたのが、この子。
下あごにちょっと掛かっていただけなので、海峡へ戻しました。
その次ぎのこと、ググググっと強烈に引っぱりこまれた! なのに針に掛からず。
上関で、いちばんの心残りとなりました、、、いつものコトですね。
足場がよく、柵もあって、灯りもあるので、子どもさんが居ても安心。
道の駅&釣り場という理想的なシチュエーションなので、暗くなってもみんな帰らない。
ママが、エギで、なんとか、灯りに寄った子イカを釣ってみせたいのだけど、、、
これがなかなか、近寄っても、乗ってくれなくて、ヤキモキしている家族の図。
釣りはそこそこに、、、、すぐ近所にある日帰り入浴施設へ。
鳩子は、こちらでも大活躍、鳩子の海の、海峡温泉なのです。
塩分を含んだ、二種類の泉質で、さっぱり、すっきり、いい気持ち。
湯上がり、海峡の風を感じながら、いそいそと、道の駅に戻ったのでした。
すっかり、ハマってしまっている、道の駅での夕餉、、、晩酌か。
上は、道の駅の売店で購入の上関の魚のお刺身。
下は、途中、コンビニのポプラで購入した、お弁当、広島風やきそば。
湯上がり、運転の必要なし、あとは、飲み、食べて、最高だ、うまし! うまし!
ポプラか、セイコマートか。これは、私の思う、お米のおいしいコンビニの東西決戦?
深夜、護岸の階段を降りて、水中を照らしてみる。
小さなイカ、アジなどが、回ってきては、また消えて。
水がキレイなので、底のほうまでよく見えて、飽きることなく。
それも次第に眠くなり、クルマに戻って、ZZZZZZZZZZZZZ!
コケコッコーーーーーーーーッ。
朝駈け一番、大畠海峡の橋を渡って、周防大島に入りました。
よく晴れて、陽射しも強烈そう、しかも、帽子を忘れてくる始末にアゼン。
しかし運良く、島入り口に釣具店が控えており、帽子を購入いたしました。
忘れ物が多いせいで、私は、帽子ばかり増えてきているのだ。
おおおおおおおおおおお。
よく晴れました、周防大島の道の駅のその先にある、真宮島へ。
海の色、砂の色、空の色、浮かぶ雲、これが瀬戸内海なのだ、と言わんばかりの美しさ。
真宮島は、パワースポットとして注目されているとか、歩いてみました。
これが、瀬戸内海なのだ、と言わんばかりの、ソフトクリームの模型(というの?)
ミカンソフトです、みかん、みかん、みかん、瀬戸内海に浮かび島々。
その山肌が、みかん色に染まる季節が今年も近づいてまいりました。
クルマ横付け、足場最高な親水公園を見つけて釣りを開始。
瀬戸のブルーと、緑の島影をイメージして、みかん色の竿を選んできたのでした。
ブルっと、きた。ブルブルブル、となった。
素晴らしい景観に酔う気分を、さらに高ぶらせてくれる、主人公たちの登場。
コツン、カンカンとなった。美しいチヌは、美チヌ。この子は、微チヌ、かな。
フツーに投げて、すぐアタリがあり、フツーに釣れてくる。
これは、最近、地元ではなかなかないことなので、妙に感動してしまう。
ブルっ、でも、カンカン、でも、アタリがあれば、胸ときめき、元気!かな。
まわりも、ブルっ、ブルっと、釣れていたり。
大きなイワシが回ってきて、とても賑やかになっていました。
この島の入り口に、大きな釣具店があった理由を、納得、、いいところ、です。
周防大島をあとに、大畠海峡の街へ戻ったところにあるお店。
「うずしお母さんの店」に入りました。念願の到達と申しましょうか。
地元の主婦の方々、いわゆる母さんたちが取り組む食の地域貢献、、、テレビで知って、
ずっと来てみたかったのです、遂に実現いたしまして、やってみたかったのが、こちら↓
大畠海峡で「うずしお母さんの弁当」を食べる、なのでした。
なんという、ベタな絵柄でしょうか、恥ずかしくもあり、自画自賛もあり。
しかも天気にも恵まれまして、超ベタな絵柄に、燦々と降り注ぐ瀬戸内海の陽光。
うまし!
さらに、ベタな絵柄は続く。
「うずしお母さんの弁当」を食べたあと、大畠海峡で釣りをしてみる、でした。
この行為、絵柄は、私のまわりの方々のなかで、憧れの行為、行動になってます。
大畠海峡、うずしお母さん、これがキーワードです。
潮のゆるんでいる箇所を狙って投げてみましたところ、、、。
モソっ、モソっ、ドーンと、こちらもすぐアタル。
メス、オス、キレイに揃っていただきまして、久方ぶりに、ベラの女王の面目躍如?
それにしても、急潮に揉まれて生きる、キューセンの美しさ。なんともはや。
その釣り場の、真後ろというのが、大畠駅になってます。
海峡の景観と、電車と、釣り、と、おいしい弁当がセットになっている。
大畠は、そういう場所ということで、憧れの地になっているようです。
ベタでごめん。
国道ぞいに、ふと目に入った横断幕。
そうでした、つながるエリア、ご当地ですね、盛り上がっております。
今年は、日本一、いけますかね、たいへん盛り上がっております。
山側へ入り込み、錦川を見ました。
うつくしか、海がキレイなら、山河もこんな風景が広がっている。
なかなか侮れぬなあ、岩国市と、見入ってしまう。
最後のアユを求めて、川に漬かる釣り人の方々の姿もありました。
竹と笹を組み合わせて、川を堰き止めています。
なにかを獲っているようですが、河原には人が居ないので解りません。
古くから行われている漁のようですが、なにを獲っているのか? ウナちゃん?
川に入っている人を発見。
しきりに、流れの中を見ていますって、白々しい。ヒツジ(釣り執事)なんですけどね。
10月でも、まったく気にしないで川に入る特殊な性質なようです。
「やっぱり、今年の大雨のせいかなあ、ウグイが細い」
「コケがもう少し残っていれば、アユもウグイも太れるんだけど」
という、ヒツジの錦川インプレでした。
河岸からは、汽笛な鳴って、エンジン音が響く。
バスのようなディーゼルカーが、ゆっくり駅を出ていきました。
岩国から錦川を遡っていく、錦川清流線でした。
松の木があり、社があり、なんという牧歌的、いいところなんでしょうか。
稲穂風、実り、収獲の時を迎えていました。
錦川、、、岩国市は、日本酒作りでも知られるところ。
いい水、いいお米、そして銘酒、、、だんだん観光パンフっぽくなってきて。
あああっ!
これは確か、本に載ってたところ!
まったくの偶然、錦川ぞい、憧れていた自販機コーナーの聖地を、発見。僥倖!!!
当然、おなかは減ってませんが、早速、うどん、食べてみました。うまし!
偶然の発見にも大変気をよくしまして、2日間もフィナーレへ。
錦川をくだり、錦帯橋付近をチラ見、たくさんの観光客がみえていました。
錦川は、最後で、今津川と門前川に分かれて、瀬戸内海に注いでいました。
海軍基地や大きな工場もある一帯でありながら、自然も残されている岩国市とその近隣。
僅かな時間でしたが、走って、食べて、釣りもして、充実、納得。
これがあるから明日がある、これが出来るから生きられる、なのでした。毎回ですが。
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