2018年10月17日水曜日

山口県岩国周辺 水遊釣遊

2日間を使って、山口県の岩国市と上関町、周防大島、錦川ぞいを回ってきました。


3年ほど前に、岩国市の錦帯橋まで、行ったことがあります。

ここから西は未知のエリアであり、わくわくしておりましたら、むむっ!

国道188号線、海辺をなぞる道ぞいに、威風堂々と掲げられるメニューの数々。

「貝汁」、、、潮風を浴びると、無性に食べたくなる。これって生理的な希求?

街道食堂ならではの、広い駐車場、雰囲気にも惹かれました。


急潮に揉まれてきたらしい、アサリの貝汁。

筆舌つくしがたい旨味成分を発散させた液体でした。

水とアサリだけで出汁はじゅうぶん、みたいな、、、、、、激うまし! 

身も、ぶりっぶり。つるつる、で、ぶりっぶり、こんなアサリの身を食べたことなし。

内湾のアサリとは、かなり違った食感と申しますか。

追加した、干したワカメをまぶしたオニギリとの相性も抜群でした。


満たされて、国道をさらに西へ進んでいきますと、、、瀬戸が狭まってきてました。

対岸が、目的地のひとつ、周防大島で、橋が架けられています。

国道と平行するように山陽線が走り、海辺ぎりぎりの車窓もさぞかし佳景でしょうね!

周防大島へは、翌日に向かう予定だったため、

まずは大橋の下をくぐり、柳井市内へ、さらに、上関町を目指しました。


上関町の道の駅は、目の前が堤防、釣り人で賑わってました。

素晴らしい! なんという贅沢、河のように流れる潮、降り注ぐ西日のなか。

今夜は、ここでビバークの予定、いい雰囲気です。

設備も、新しく、洗面所もキレイ、納得のスペースでした。


上関といえば、「鳩子の海」と思い浮かべる私は、、、、そういう世代です。

NKKの朝の連ドラが、1年間続いたシリーズのひとつだったと記憶しています。

朝に見ていては、学校に遅れるので、ときどき午後に見た、、、、

または、家族から内容をよく聞かされたので内容をよく覚えている、、、

主人公の女の子がとても可愛くて利発、、、、、そういう世代です。

そして、なんと、鳩子は、天ぷらにもなって、いまも人気のようでした。


道の駅の水流回転式?の水槽のなかは、上関の魚たちが泳ぐ。

瀬戸内海に暮らす魚のほとんどを、見ることが出来るのでは?

動画の撮影に夢中の坊や、よく解るその気持ちです。それぐらい、感動。


原爆で記憶を失った女の子が上関にやってきて始まる「鳩子の海」のストーリー。

その上関に、原子力発電所の建設が持ち上がっているという、現実、、、。

釣り竿を持って、水際をほっつき歩いていると、いろんな日本の姿に行き当ります。

上関は、なかでも、たいへん複雑な想いにさせられる、美しい海峡の町でした。


沿岸を走っり回ったのち、道の駅の道端から竿を出してみる。

張った糸をぐいぐいと、潮が運んでいってしまい、お隣りさんとの間隔がそろそろ。

と思ったら、仕掛けを巻き上げて、投げ直し。

これが、なかなか難しく、オマツリすること2回、ごめんなさい、ごめんなさい。

ビビリながら、やってるの図。


コツンとアタリがあって、釣れてきたのが、この子。

下あごにちょっと掛かっていただけなので、海峡へ戻しました。

その次ぎのこと、ググググっと強烈に引っぱりこまれた! なのに針に掛からず。

上関で、いちばんの心残りとなりました、、、いつものコトですね。


足場がよく、柵もあって、灯りもあるので、子どもさんが居ても安心。

道の駅&釣り場という理想的なシチュエーションなので、暗くなってもみんな帰らない。

ママが、エギで、なんとか、灯りに寄った子イカを釣ってみせたいのだけど、、、

これがなかなか、近寄っても、乗ってくれなくて、ヤキモキしている家族の図。


釣りはそこそこに、、、、すぐ近所にある日帰り入浴施設へ。

鳩子は、こちらでも大活躍、鳩子の海の、海峡温泉なのです。

塩分を含んだ、二種類の泉質で、さっぱり、すっきり、いい気持ち。

湯上がり、海峡の風を感じながら、いそいそと、道の駅に戻ったのでした。


すっかり、ハマってしまっている、道の駅での夕餉、、、晩酌か。

上は、道の駅の売店で購入の上関の魚のお刺身。

下は、途中、コンビニのポプラで購入した、お弁当、広島風やきそば。

湯上がり、運転の必要なし、あとは、飲み、食べて、最高だ、うまし! うまし!

ポプラか、セイコマートか。これは、私の思う、お米のおいしいコンビニの東西決戦?


深夜、護岸の階段を降りて、水中を照らしてみる。

小さなイカ、アジなどが、回ってきては、また消えて。

水がキレイなので、底のほうまでよく見えて、飽きることなく。

それも次第に眠くなり、クルマに戻って、ZZZZZZZZZZZZZ!


コケコッコーーーーーーーーッ。

朝駈け一番、大畠海峡の橋を渡って、周防大島に入りました。

よく晴れて、陽射しも強烈そう、しかも、帽子を忘れてくる始末にアゼン。

しかし運良く、島入り口に釣具店が控えており、帽子を購入いたしました。

忘れ物が多いせいで、私は、帽子ばかり増えてきているのだ。


おおおおおおおおおおお。

よく晴れました、周防大島の道の駅のその先にある、真宮島へ。

海の色、砂の色、空の色、浮かぶ雲、これが瀬戸内海なのだ、と言わんばかりの美しさ。

真宮島は、パワースポットとして注目されているとか、歩いてみました。


これが、瀬戸内海なのだ、と言わんばかりの、ソフトクリームの模型(というの?)

ミカンソフトです、みかん、みかん、みかん、瀬戸内海に浮かび島々。

その山肌が、みかん色に染まる季節が今年も近づいてまいりました。


クルマ横付け、足場最高な親水公園を見つけて釣りを開始。

瀬戸のブルーと、緑の島影をイメージして、みかん色の竿を選んできたのでした。


ブルっと、きた。ブルブルブル、となった。

素晴らしい景観に酔う気分を、さらに高ぶらせてくれる、主人公たちの登場。

コツン、カンカンとなった。美しいチヌは、美チヌ。この子は、微チヌ、かな。


フツーに投げて、すぐアタリがあり、フツーに釣れてくる。

これは、最近、地元ではなかなかないことなので、妙に感動してしまう。

ブルっ、でも、カンカン、でも、アタリがあれば、胸ときめき、元気!かな。


まわりも、ブルっ、ブルっと、釣れていたり。

大きなイワシが回ってきて、とても賑やかになっていました。

この島の入り口に、大きな釣具店があった理由を、納得、、いいところ、です。


周防大島をあとに、大畠海峡の街へ戻ったところにあるお店。

「うずしお母さんの店」に入りました。念願の到達と申しましょうか。

地元の主婦の方々、いわゆる母さんたちが取り組む食の地域貢献、、、テレビで知って、

ずっと来てみたかったのです、遂に実現いたしまして、やってみたかったのが、こちら↓


大畠海峡で「うずしお母さんの弁当」を食べる、なのでした。

なんという、ベタな絵柄でしょうか、恥ずかしくもあり、自画自賛もあり。

しかも天気にも恵まれまして、超ベタな絵柄に、燦々と降り注ぐ瀬戸内海の陽光。

うまし! 


さらに、ベタな絵柄は続く。

「うずしお母さんの弁当」を食べたあと、大畠海峡で釣りをしてみる、でした。

この行為、絵柄は、私のまわりの方々のなかで、憧れの行為、行動になってます。

大畠海峡、うずしお母さん、これがキーワードです。

潮のゆるんでいる箇所を狙って投げてみましたところ、、、。


モソっ、モソっ、ドーンと、こちらもすぐアタル。

メス、オス、キレイに揃っていただきまして、久方ぶりに、ベラの女王の面目躍如?

それにしても、急潮に揉まれて生きる、キューセンの美しさ。なんともはや。


その釣り場の、真後ろというのが、大畠駅になってます。

海峡の景観と、電車と、釣り、と、おいしい弁当がセットになっている。

大畠は、そういう場所ということで、憧れの地になっているようです。

ベタでごめん。


国道ぞいに、ふと目に入った横断幕。

そうでした、つながるエリア、ご当地ですね、盛り上がっております。

今年は、日本一、いけますかね、たいへん盛り上がっております。


山側へ入り込み、錦川を見ました。

うつくしか、海がキレイなら、山河もこんな風景が広がっている。

なかなか侮れぬなあ、岩国市と、見入ってしまう。

最後のアユを求めて、川に漬かる釣り人の方々の姿もありました。


竹と笹を組み合わせて、川を堰き止めています。

なにかを獲っているようですが、河原には人が居ないので解りません。

古くから行われている漁のようですが、なにを獲っているのか? ウナちゃん?


川に入っている人を発見。

しきりに、流れの中を見ていますって、白々しい。ヒツジ(釣り執事)なんですけどね。

10月でも、まったく気にしないで川に入る特殊な性質なようです。


「やっぱり、今年の大雨のせいかなあ、ウグイが細い」

「コケがもう少し残っていれば、アユもウグイも太れるんだけど」

という、ヒツジの錦川インプレでした。


河岸からは、汽笛な鳴って、エンジン音が響く。

バスのようなディーゼルカーが、ゆっくり駅を出ていきました。

岩国から錦川を遡っていく、錦川清流線でした。

松の木があり、社があり、なんという牧歌的、いいところなんでしょうか。


稲穂風、実り、収獲の時を迎えていました。

錦川、、、岩国市は、日本酒作りでも知られるところ。

いい水、いいお米、そして銘酒、、、だんだん観光パンフっぽくなってきて。


あああっ!

これは確か、本に載ってたところ!

まったくの偶然、錦川ぞい、憧れていた自販機コーナーの聖地を、発見。僥倖!!!

当然、おなかは減ってませんが、早速、うどん、食べてみました。うまし!


偶然の発見にも大変気をよくしまして、2日間もフィナーレへ。

錦川をくだり、錦帯橋付近をチラ見、たくさんの観光客がみえていました。


錦川は、最後で、今津川と門前川に分かれて、瀬戸内海に注いでいました。

海軍基地や大きな工場もある一帯でありながら、自然も残されている岩国市とその近隣。

僅かな時間でしたが、走って、食べて、釣りもして、充実、納得。

これがあるから明日がある、これが出来るから生きられる、なのでした。毎回ですが。

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