2013年1月4日金曜日

新潟県・寺泊と出雲崎へ行ってきました


謹賀新年!!!

冬になるともっと冬が見たくなる。それは私が雪の無い土地に住んでいるからかもしれません。連日、寒気団の影響で日本海側は猛吹雪の様相。住んでいらっしゃる方々の苦労が偲ばれるなか、スタッドレスタイヤに履き替えて北の海まで投げてきました。



トンネルを抜けるとそこは雪国だった。

午前1時30分に家を出て、関越路をひた走る。谷川岳のトンネルを抜けたら雪が猛烈に吹き付けてきました。速度をガクンと落として握るハンドル。でも早く着きたい。


寺泊の港に到着。

海辺は風の影響で積雪はわずか。薄らと雪のかぶる弥彦山に感激。身が引き締まります。


堤防に守られて波おだやかには見えますが、外海のほうはと言いますと↓


北西の強風が運んでくるうねりと波頭。消波ブロックにぶつかってシブキがあがる。鉛色の空と山と海がほとんど同じ色の光景。日本海ですね。実感ひとしきり。


港の内側へ向けてキャスト。波はありませんが、うねりが底まで入ってきて仕掛けが動きます。パツパツとあられに打たれながらじっくり探る。なかなかオツです。ちなみに左下の魔法瓶は姉に貰ったもの。お湯割をつくろうかと。へへへ。お姉ちゃん、ありがと。


寺泊港は北前船の時代から栄えた港町。いまも佐渡との玄関口のひとつになってます。ちょっと晴れ間が出たのでカシャ。美しかあ。家々の屋根にうっすらと白雪が。


一番早起きだったのはマハゼちゃん。プルプルプルとしっかりしたアタリがありました。これから産卵を控えて春になると世を去る魚。かわいい表情とは裏腹の運命を持った魚。
すかさず海へ戻しました。


とても明確なアタリがあり、巻けば巻くほど真下へ潜っていく。これはもしや?
カレイでした。ンンン? でもいつものカレイとは違う。斑点があり体表にはゴツゴツした骨のようなものが並んでいます。イシガレイでした。これがイシガレイか!

聞けば、このカレイの棲める環境はとても少なくなってきてるとか。場所によってはレッドリストとか。でも針を呑んでしまい仕方なく締める。持ち帰りました。


今度は竿先を叩き付けるようなアタリ。最初はなかなかリールが巻けない。濁った潮に浮かび上がったのはマコガレイ。おなじみの顔でありました。


寺泊港を離れて海岸沿いを南下。出雲崎へ向かう道すがら。

荒海や ああ荒海や 荒海や。まこぶさ。水平線の彼方にうっすら佐渡の姿が。

♬なんとか本線、日本海〜〜〜〜〜〜〜♬



出雲崎の街を見下ろす高台より。冬枯れの傾斜のしたに肩を寄せ合うように瓦屋根の家々。びゅうびゅうと風に吹かれることしばし。


出雲崎は良寛さんの故郷。

名主の家に生まれながら若くして出家。岡山・玉野のお寺で修行ののち全国を歩き、やがて故郷の地に多大な愛と英知をもたらせた彼の足跡に触れることしばし。

荒海の日本海と穏やかな瀬戸内海。その異なる詩情に触れて想うことしばし。


街を囲むように伸びた堤防から港内へ投げる。北西の風を背中にできて距離の伸びること。自分が上手くなった気分。追い風アシストと呼ぶそうです笑。


ここで、またイシガレイが掛かってしまった(写真上)呑まれてしまった。反省。こころで詫びて締める。おみやげ十分。竿を仕舞いました。


出雲崎で気になったM食堂。どこか宿坊のような造りで民宿も併営。良寛さんを慕ってやってくる方々の宿なのでしょうか。

炒飯と野菜炒めを注文。ひと心地をつけて帰途につきました。

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