2015年8月31日月曜日

ぐるっと能登めぐり、魚さぐり

お盆あけが夏期休暇、いくぞ!!! 能登半島をぐるりと走ってきました。


仕事を終えた足で、上野駅から「かがやき」に乗る。

石川県は、ヒツジ=釣り執事の田舎なので、金沢からはクルマで北上。

いつもどおりの道の駅での車中泊。強行にはすっかり慣れた私。


コケコッコーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。

朝です、クルマはいつの間にか移動しており、目の前を汽車が走っていく。

川の鉄橋のたもとに居たのでした。


川のなかをコイが泳いでいました。

ン? コイではない。

「カワダイやね」とヒツジがポツリ。

カワダイ?

クロダイですね、川を遡上してきたチヌ。

この状態のクロダイは、エサを落としても、完全に無視してくれるそうです。素敵。


あいにく、天候がよろしくない。

でもツユクサに雨のしずくが美しく、ひんやりの夏の朝。

ドライブモードになりました。


能登の内浦側を突端に向けて走る。

ボラ待ち櫓(やぐら)を発見。

ボラの群泳をずっと見張りながら待って網を上げる原始的な漁法。

見張り役は、村の年長、名誉職とか。


能登線の廃線跡。

ちょっと前まで、能登半島は、輪島市、珠洲市の蛸島まで汽車が走ってました。

過疎とクルマ社会の伸張に耐えきれず、廃線に。

こうして、線路のないホームと駅舎だけが、取り残されていました。


内浦側の象徴的な景勝地、見付島。

通称、軍艦島ですね。長崎市の軍艦島(端島)に対して、自然の造形美。


能登半島の突端部、禄剛崎灯台下の食堂でサンドイッチを食べる。

キュウリ、トマト、パン、、、、みな地産地消の能登でした。うまし!


禄剛崎灯台。

天気がよければ、佐渡島も見渡せる好景なのだとか。

雨が落ちてきたりで、観光客もまばら。


灯台の東屋に置かれていたメモリアルノート。

まこぶさ食堂の訪問を記しました。


能登の外浦側にまわりこみ、町野川の河口、大川浜。

おじいちゃんに連れられて、坊やが投げ釣りをしていました。


クーラーボックスの中身を拝見。

シロギスがポツポツと釣れていました。


町野川を少し遡ったところに建つ時國家。

壇ノ浦で破れて敗走した平家の貴人の屋敷。豪快でした。国宝ですし。

下時國家、上時國家と、2棟が連なっておりましたが、

近隣にまた現代の豪邸があり、その表札も「時國」さんでした。

平家の栄華が、まだ奥能登には残っているのでした。


曽々木海岸の窓岩。

穴が開いているのが、窓。

能登外浦の、定番的な景勝地とヒツジ。


独特な祇園をかつぐ奥能登の祭り。

夜には灯りがともって、異国情緒もあって幻想的なのだとか。

ポツポツと雨が落ちてきて、祭りのみなさんには気の毒。


白米千枚田に来ました。棚田ですね。

「ガイドさーん、数えたら999枚しかないよ」

と、自分の足元が一枚だった、、、、、これはヒツジから聞いた、

石川県民50年来の使い古されたギャグとか。


輪島市内で見かけた、お店? なんだコレは?

一般の民家のようでした。気になるお家です。



ちょっぴり山のほうへ入ると、農村部。

小学校の廃校跡がありました。


日帰り入浴のできる施設で湯浴み。

ふたたび道の駅にて逗留。まわりは、そんなスタイルのクルマがかなり居ました。

埼玉県のナンバーが目立ちます。

「上信越道が出来てから、能登半島は関東のクルマが増えた」とヒツジ。

カーナビを、滅多に見ないTVにして夜更けまで。夏休みです。



コケコッコーーーーーーーーーーーッ、その2。

晴れたので、輪島港近くの鴨の浦の港で投げる。

朝からムシムシと、日本海側らしいフェーン現象の大気に包まれました。


へんなアタリ。

グビグビと、首を振るような引き。

クジメでした。アイナメの仲間。

昨日まで荒れていたので、少し水温が下がったのかなとヒツジ。


釣りは、暑いので、ほどほどに。ドライブモードへ。

輪島市内で購入したおせんべい。魚醤の一種いしるの味。

なるほどね、味はまあまあ、でした。


晴れた海蝕崖の高台より。

沖合にポツポツと浮かぶのが七ツ島。

いちばん右端が、人の住む海女・海士の島「舳倉島」

ヒツジは、中1の夏、単独この島へ汽船で渡り、物凄い衝撃を受けたとか。

輪島の港から約50㎞の沖合です。


眼下は、切り立つ荒磯。

シーズンになると、イシダイを釣る人たちの姿もあるそう。




上大沢、大沢の集落。

私は一度も見たことがないのですが、連続ドラマで有名になったとか。

防風のための「間垣」で家屋を守る暮らしの知恵。

竹の種類はいろいろあり、能登の外浦の典型的な風景とか。


冬の北西風から家を守るために、穏やかな夏に間垣を整備。

ここでは、ニガ竹(ササ)が使われていました。


能登半島には、小さな川がたくさん流れこんでいます。

大沢集落から少し山に入った男女滝。

二本の流れが下で交わって流れています。

写真が、観光パンフっぽくなってきました笑。


こちらは、桶滝。

上のほうにある一枚岩の真ん中に穴が開いて落ちるから桶滝。

なるほどね。

ところで、川を辿ってどこかで水遊びをしようと思っていたのですが、

水量があまりに少なくて、断念。


滝の近くで見つけたでんでん虫。

最近、おめにかかってないなあとしみじみ。


上大沢の集落に戻ると、大きなロケバスが2台。

ン? ドラマの収録か、、、。

お笑い芸人ふたりが地元の漁師の船に乗って漁修行をする、、、、な番組のようでした。


半島の稜線を一気に超えて、またまた内浦側へ。

恋路海岸、、、、、その昔、アンノン族の聖地とまで言われた海岸も人影まばら。

小さな子どもが、恋人の鐘をカーンと鳴らして、カップルを驚かせていました。



九十九湾(つくもわん)で見かけた舟屋のある家屋。

丹後半島の伊根と同じく、リアス地形の内海ならではの住宅スタイル。


日没前、鏡のような内海でひと振り。

シーンとした湖のような水面に、ジュボっとオモリの音だけ響く。

ヒイラギが1尾釣れたのみ。

日帰り入浴に向かい、道の駅で早めの就寝、、、、うそ、、、、夜更かし。


コケコッコーーーーーーーッ。その3。

今回の能登行きには、テーマがありました。

シュノーケリング入門。

ほんとは、キレイな川で、、、と思ったのですが、能登には適当な川が見当たらず。

内浦の入り江の浅瀬に、午前中から入りました。

水中メガネにシュノーケルをくわえて、顔をつけることから開始。

次第に身体を浮かして、顔をつけたまま、息が出来るようになりました。



見かけた魚たち。

キュウセンのオスとメス、シロギス、ウミタナゴ、クロダイ、シマダイ。

さすが能登、自然の水族館、

どの魚も異邦者に好奇心で近づいてきて、一定の距離を保って逃げていかない。

こちらが手を出さなければ、魚たちは逃げない。

慣れてくるにしたがい、ずっと浮かんでいたい光景でした。


浜あがりをして、ペットボトルの真水で海水を落とす。

日帰り入浴で着替えたあと、汽水の川で軽く振りました。


警報機がなると、シルシルカタカタ、汽車がやってきます。のどかな里山。

ただ汽車には、いろんなアニメが描かれていて、稲穂の風景にはちょっと場違いな?


プルっ、プルプルプル。

釣りのほうは、マハゼが掛かってきました。いい感じです。


一方、ヒツジといえば、汽車ばかり撮っています。

子どもの頃によく乗ったという七尾線は、いま第3セクターの、のと鉄道。

時々、ため息を吐いたりしながら、汽車が来ると反応して走っていくヒツジ。


夜、河岸でそろそろ釣りを止めようかとなったところ、、、、。

玉網を持って現れたオジサン。夢中になってなにかを掬っています。


獲れていたのは、グーフ。

ヒガンフグのようですね。そうか、グーフが私のハリスをぎたぎたに、、、。

オジサンは無我夢中、私らは意気消沈。

コンビニの駐車場で、眠ることにしました。


コケコッコーーーーーーーーーーッ。最終日の朝。

なるべく金沢に近いほうがいいと考えて、羽咋市まで戻る。

大相撲好きのヒツジが、前々から行ってみたかったという唐戸山相撲場。

約2000年の歴史があるという日本で最古の相撲場だそうです。

森が囲んだ、すりばち状斜面の中央が土俵とか。



厳しい照りつけを避けて、羽咋川の橋下で竿を出す。

陽射しさえ遮れば、海風がほどよく抜けて心地いい。

潮がさしてくると、大きなスズキが3尾、4尾と悠然と遡っていくのが見えました。

アオイソメをそのまま投げてやっても、完全に無視。意にも介さない。素敵です。


羽咋川でも主役は、マハゼ。

これから秋にかけて、日を追って大きくなるであろうマハゼ。

しばらく眺めては、川へ返したりしました。

淡々と過ごした能登半島での水辺、里山でしたが、シュノケーリングにも入門。

充実の夏休みになりました。

8月31日になって、夏の日記帳をまとめ書きした記憶を思いだしつつ、、、、。


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