2016年3月17日木曜日

初めての東九州

ヒツジ=釣り執事の、たっての願いで東九州(北九州・大分北部)へ。超快速の旅です。


就航10周年だそうです。

初めて乗った航空会社は北九州行き。

片隅のカウンターに追いやられて、地味だなあと思ってましたが、乗ってみて驚いた!

シートが広い、各自テレビがついている、スタッフが踊っている(そらダンというそう)

エコノミーなのに豪華装備、足置きもあるし。楽チン。

うううううう、うちの田舎の小松空港にも来て欲しい、と超大絶賛のヒツジ。

おっさん、はしゃぐでない!!!


空港からのレンタカーは、猛スピード。

宇佐市の驛館川(えっかんがわ)の河口まで行きました。

リュックに入れていたパックロッドを猛スピードでセットして投げる。

ところが、浅い。浅すぎる。潮が引いていたこともありますが、浅すぎます。

背が立ちそうなんですから。海辺のほとんどが干潟のような場所でした。

それでも、時々、エサがなくなっている。アタリがないのに。

カニ野郎(ワタリガニ)の仕業ではないかと、ヒツジと推理しました。

というのも港の近隣のお店。

ワタリガニが、大売り出し中でした。3月は旬なのですね。

しまったああああああああああ! しもうた!!!

こういう時に限って、カニ網を持ってきていない。カニ網があれば、、、、。

これが、人生です。


干潟のほとんどは、埋め立てられて、農地か工場になってました。

内側の浅い沼には、鳥たちがポツポツと憩っている。

でこぼこした山の姿が、なんとなく九州らしいなあと。


河口の風景。

潮が引いているので、川底が露出しています。

潮が満ちてくれば、これらが沈んで、魚たちが寄ってくるとヒツジ。

それにしても、天気がよくない。

よくないだけでなく、寒い。北風だし。向かい風。寒し。さむし。寒し。

埋立て地の内側には黄色い花

菜の花、癒されます。しばし、眺めながら、春の訪れを感じつつ。

しっかし、寒いわ。寒い。

防寒ウエアを持ってこなかったことに、腹立たしくなってくるほどの、寒し。

九州を甘く見た。しもうた。寒し、さむし、寒し。


豊後高田市の桂川。

夏に、あの堰堤の下に潜ったら、きっと楽しいに違いない。とヒツジ。

堰堤の下は、海水と汽水。上は真水。

最近、こういう場所ばかり行ってるような、、、魚は釣れんけど、ね。


堰堤の下で群れ集う鳥たち。

鴨が多いようです。みな、一様に顔を水中に入れてエサを食んでいる様子。

なかなか、可愛いです。


ここでも(桂川河口)パックロッドを伸ばしてみました。

とにかく浅いんです、浅い。浅すぎる!

ズボっと音をたてて落ちたオモリが瞬時に底へ着く。

さらに、なあ〜〜〜んも反応なし。ここでは、エサもとられん。

こんなとこに、なんで来たの? 


問いかけても、ヒツジは無我夢中。

川や干潟を、撮り続けている、、、の絵図。

なにかに、取り憑かれているのか?


昭和の町。

ン? なんやあれ? ということで、通り抜けてみることに。

行き当りばったり(いつものことですが)豊後高田市。


昭和の町、とは、昭和を再現した町でした。

街そのものや商店、飲食店を、昭和の風情に戻して誂えているのですね。いい感じです。

ただ、ひとつ気になったこと。

私たち以外に、誰ひとりとして歩いていない。

いくら平日とはいえ、真っ昼間に、なんでひとりも歩いてないのか?


映画館もいい感じです。

絵で見るヘップバーンやグレゴリーペック。

無造作に停められたバイクも、昭和っぽいなあ。癒されます。

なのに、誰ひとりとして、歩いていない。

どうなったんだ? 昭和の町。


お昼なので、おなかが空いた。干潟や町を歩き回ったこともあり。

県道ぞいで見つけたうどん店。

おそばもやってるようですが、九州は、やはり、うどん、たい!

店構えが、タダモノで、ないことは確か。と期待むんむん。


お店は、醤油屋さんの経営のようでした。

店主と奥さん、てきぱきとの連携で、いい匂いがしてきました。

醤油屋さんの営む、うどん、そば、、、期待が持てるというものです。

ただ、あまりにお腹が空いていたので、おにぎりも注文。

その場で握ってもらったおにぎりは、塩おにぎりに、のりが一枚。

うまし、うまし、うまし、おいしかあああ!


私がオーダーした、ゴボウ天うどん。420円なり。

ゴボウをゴロっと、5つも揚げて載せられていました。

豪快、うれしかあ、ゴボウ天、噛み心地は抜群。干潟はゴボウでっせ。おいしか!

ツユは、九州ならではの、鳥だし。おいしかです。

あとから来られたお客さんが、かやくご飯も注文。

ああ、九州やなあ、としみじみ。ご馳走さまでした。


元気が戻って、また干潟を歩く。

九州の干潟といえば、有明海が有名ですが、北九州や大分にも、あったのですね。

おっさん(ヒツジ)が、ズックのまま入り込んでいった。

そのまま、ぬかってしまい、足首までハマっていたのが、印象的でした。


↑↑↑ということ、らしいです。

ところが、残土を運ぶダンプとヒツジ運転のクルマがぶつかりそうになった!

ダンプのお兄さんに、必要以上にぺこぺこして謝っていたヒツジが印象的でした。

ヒツジは、九州に来ると、いつも、とてもおとなしくなるのです。不思議だ?


中津市の山国川の河口まで戻ってきました。

河岸には、釣り人の姿。釣りをしている人を今回初めて見ました。

長い竿を伸ばして、時々、魚を引っぱりあげているのが見えます。

なんだろうか?

ボラを掛けていました。

ああ、なんか懐かしい釣りが残っているな、とヒツジがポツリ言う。

これこそ、昭和な町、なんですかね。


山国川の河口の港でパックロッドを伸ばす。

つくづく、しつこい性格だなと。あとから、ルアーマン2名がやってきました。

4人で釣りをしたのですが、まあっっっっっっっったく、反応なし。反応なす。

とにかく、浅すぎるし、目の前を頻繁に小舟が行き交います。

3月の大潮なので、貝掘りが盛期を迎えていると、ルアーマン氏より聞きました。

このあたりから、北風にともなって、雨まで落ちてきた。きつかあ。寒し。


面白かった絵図。

アオサギ氏が、潮の引いた護岸でエサを食べていました。夢中。長いクチバシをブロックの隙間につっこんで。こちらが近づいているのに、気がつきません。

この時、発見したのですが、彼(彼女?)の肩口の黒い模様が、動物の目のように見えるのですね。正面から見ると、怖い、威嚇的です。これで、身を守ることができるんだなと。水際に、イルカがいるように見せませんか?

私の存在に気がついて、あわてて飛んでいきました。すまん!!!


潮の引いた山国川の河口より、中津市街を見る。

真ん中には、お城がありました、城下町なのですね。中津城。

さらに帰ってから知ったのですが、この町は、かの、先生の出身地なのですね。

いまや、日本でトップクラスの、医学部まである、大私塾の創始者の出身地。

もうちょっと、ゆっくりしたいのはやまやまだったのですが、帰り飛行機が気になりました。小雨も強くなりまして。

しもうた。ヒツジが写真を撮りすぎて。


はよ、戻らんば、マズイ。

やばし、やばし、やばいぞ。北九州空港まで大急ぎ。なんせ、超がつく快速旅。

乗り遅れたら、どえりゃあことになるがね!

こんな時に限って、見つけてしまった、国道ぞいの、立喰うどん、立喰そば、のお店。

いい感じ、たたづまい、雰囲気です、きっと、ここはいい!

泣く泣く、あきらめて、猛スピードで、スタッフが踊る飛行機に間に合ったのでした。

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