足柄山を越えて富士山が右手に見えると、ああ、沼津だなという気持ち。
市街地を抜けて、この広大な砂浜といいますか、石浜といいますか。
ああ、やっぱり沼津だ、静岡に来たなという想いがします。
太陽の光は燦々、連日、赤城おろしの関東平野とは別の国に来たようです。
去年はなぜか来なかった。なぜだ? いい季節になぜ来なかったのか?
今年も初めての沼津。なぜだ? いい季節になぜ来なかった?と復唱。
誰もいない浜辺で考えていると、ああ、そういうことかと。
川や海で泳ぐクセがついてしまった。
つまりは、この沼津に来るのは、ソウダガツオの季節なのですね。
ベストシーズンを、川泳ぎ、海泳ぎで終えてしまった。
回遊魚の終わった季節に、誰もいない海で釣りをしている。
でもまだ未練がましい同行のヒツジにつきあって仕掛けを引きづる。
私にも、実はまだ未練がましいお相手への目論見があるわけですが。
あらっ。
しまった。アタリは明確だったのですが、なんかヘン。
なんかヘンな理由はこういう状態だったわけで、ごめんと言って海へ戻す。
こちらもアタリはとれた。
ちょっと気持ちが上向きになる。
やった! 愛すべきシマシマ、全身タイガースが登場。
ということは、予告? 居るのか? 予告? 確定?
居て! 確定でしょ? 居るはず、水温はまだまだ温かい。
確定でしょ? 全身タイガース様!!!
確定!
予告ホームランでした。
大本命様です。
やっぱり狙って掛かると、うれしい。居ました!
まだ、居てくださった。
ときどき、グーンと重くなると、この方。
こちらも随分いるみたいで、よく乗っかってくれるのですが、
サイズが小さい。外して逃がします。
おおっ。
明確なアタリとキューンと引けば大本命様。
海岸の底には、大小の石があるようで、うまくサイドに落ちるといいアタリ。
さすが沼津だなあと、感激、納得。
賑やかなアタリを楽しめて、師走の慌ただしさを忘れてしまうひととき。
伊豆半島の山々を眺めながら、やはり沼津には1年に1回は来たいなとしみじみ思う。
同行のヒツジは、まったくの見当外れ、的外れ、季節外れ、時代遅れ?
以前、12月3日にソウダガツオを釣ったことがあり、それが忘れられない。
あちこち歩き回って、弓ヅノ、ジグを真剣に投げてました。誰も居ない海で。
ポツリとひとこと。
「ソウダ様は、和歌山や高知にお帰りになったのかなあ?」
それはもしかしたら、アタってるかもしれません。また来年のお楽しみということで。
渚での釣りは納得。
まだ私は行ったことがない田子の浦港へ移動。
高度成長期の頃は、悪評も高かった港湾だったそうですが、いま水はキレイに見えます。
冠雪した富士山を眺めながらの釣り。
かかっている雪雲は冷たそうですが、海沿いは暖かい。
このコントラストがいいのかなあとしみじみ。
ブルっときたぁ。
このブルっというのもたまらない瞬間です。
水温が温かいので、まだまだこの方は元気なようです。
顔を見れて、よかった。
驚いたのが、この方。
ソウダ様を諦めて、やや不貞腐れていたヒツジのエギにいきなりヒット。
結構大きなコウイカでした。
最近ヒツジはイカをやらなくなったので、これも久しぶりに姿を見ました。
水を吐いて怒っている(苦しんでいる?)ようなので、エギを外して放流。
墨をぷっと出して、底へ消えていきました。
師走の陽は傾くのが早い。
道具を片付けて、富士川の河口を歩いてみました。
水は透き通っていて、ここなら泳げそう?
でもそれは、夏に見にこないと駄目ですね。これも来年のお楽しみ?
東名を速攻帰宅して、カワハギ1尾だけを調理(残りは冷凍で格納)
小さな土鍋でカワハギご飯を炊いてみました。
お米1.5合、昆布白だし60CC、水270CC。
さくっと行ってみました。
身をほぐして青ネギを散らして。
うまし!
くだけて炊かれたキモがキモではないかと。
ただひとつ、カワハギはもう1尾入れてもよかったかなと。
これもまた次回のお楽しみということで、大本命様、掛かってくれたおのおの方。
ありがとうございます!
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