第一目的地は、鉄剣タロー。
行田市の熊谷バイパス上り線沿いにあります。
鉄剣タローは、全国オートレストランファンの聖地のひとつ、なのだそうです。
子どもの頃からオートレストラン・スナックは家の近所に多々あったのですけれど、
生まれ育った通称・群玉エリア。
埼玉県北部から群馬県はとても設置件数の多いエリアだったようです。
だからいまでも生き残っている! 日照時間が長く、天気はいいですからね。
オートレストランの真夜中は、赤と青の灯り、エキゾチックなのです。
自販機に囲まれて、テーブルにイス、並んだゲーム機の数々。
なんとも言えない昭和の匂い、昭和の光と音につつまれるひととき。
鉄剣タロー、威風堂々たる聖地の趣きに浸るミッドナイトスペシャルになりました。
かつては、夜中に徘徊していた少年少女たちもタムロしてたのでしょうね。
んんん? あ、これは、大昔は少女だったがひとり懐古している絵図、なのでしょうか。
店内をもう少し引いた絵にしてみますと。
後方側はすべて片付けられていて、リストラされたスペースなのだと解ります。
かつては、もっと広く、大きく、たくさんの人々が寄っていたであろうことが一目瞭然。
コインゲーム族、昼夜を走るトラッカーたち、営業車、ライダーたちの憩いの場所。
がんばれ、鉄剣タロー!!!
ちなみに、鉄剣の由来とはご当地・行田市のさきたま古墳から出土した古代の鉄剣。
おそらくオーナー氏は、地域の観光誘致にも賭ける熱い男タローさんなのだ。
第一目的のさらに筆頭として、さっそく食指を伸ばしました。
鉄剣タローで健在の、そば・うどん自販機。
そばは、残念ながらしばらく取り扱わないという貼り紙が。ズガーン!
気を取り直して、うどんのボタンを押して待つこと30秒、カウントダウンがたまらん。
オートレストランのクライマックスのひとつ。
こちらも健在なり、ハンバーガー自販機、トースト自販機。
トーストは残念ながら売り切れ、深夜帯の時間がまずかったか!
ハンバーガーは、チーズバーガーがセーフ!
ボタンを押して待つこのわずかな秒読みが、昭和だったりするのです。
あ、まわりから、懐かしのゲーム機ギャラガのピュンピュンピュンが聴こえてきました。
出てまいりました天ぷらうどん、300円なり。
麺は、フツーでした。ご当地のフジダナ風、いなかっぺ風、ハニュウ系でもない。
天ぷらに、おおきな特徴がありました。
野菜天、中身いろいろ、南瓜も入っている、抜群の手作り感覚。
アットホームで、たいへん好感の持てる天ぷらうどん、感心いたしました。
レンチンされて、HOT。
箱を開けると、薄紙につつまれたチーズバーガーが登場。220円なり。
こちらも大変懐かしいパッケージなのですが、今回、驚愕するほどの事実が判明。
あまりに熱いのと、天ぷらうどんでお腹が膨れて、冷めてから食べたのです。
これが、うまし! うまし! うまし! いやあ、うまいなあ、コレ。
冷めてもうまいというのは、本当に旨いということではないか?
すっかり満足、駐車場の車中にて仮眠とあいなったのでした。
うーん、オートレストランらしい!
コケコッコーーーーーーーっっっ。←久しぶりに使った。
朝が来たので行動開始、鉄剣タローから北西に進路をとって富岡を目指す。
富岡製糸場の世界遺産登録でその名を天下に轟かせましたが、
たまたま通りかかった富岡の小幡という一帯が素敵なのでした。
小幡は、小さな城下町、それを治めたのも織田信長ゆかりの子孫たちとか。
田畑、神社、旧街道、用水、桜並木、武家の名残、養蚕で栄えた旧家の数々。
そう広くないエリアに、これらがぎっしりと身を寄せ合うようで、素敵なのです。
では、その富岡の、どこを目指したかといいますとーーーーーー。
ジャーン!!!
群馬サファリパークなのでした。これは通称エサバス。
子どもの小さい頃は、よく来ました、実家から近いし、子どもたちも大興奮。
オトナもまったくもって、大興奮なのですけれどね。
子どもがすっかり成人したので、ふと懐かしくなって、また来てしまった次第なのです。
鉄剣タローとの関連性は、ほとんどありません、ドライブコース上ということで。
バスには、猛獣たちからタイヤを守るためのカバーがとりつけられています。
係員の方にお聞きしたところ、ライオンやトラの爪が危険なのだとか。
タイヤの側面を狙われると一発でバーストするということです。
ライオンやトラの、ねこぱんちは、ハンパでないみたいですね、当然ですが。
という説明を受けまして、久しぶりにエサバス車中の人となりました。
平日にかかわらず、朝イチバンのバスからお客さんでいっぱい。
動物園から、より一歩踏み込んだ動物たちへの接近が人気の理由なのだと思います。
バス側面の小窓から、エサをあげます。
まずは、草食動物の部。
金網ごしに、素手のまま用意された草木を食べさせる。
おとな、こども、みな、大喜び、動物たちも大喜び。
一度バスを降りての、ふれあい時間。
オリの向こうにはホワイトタイガー、オオヤマネコ、チーター、など、ネコ系は大人気。
オオカミたちの生活の森を俯瞰で眺めるなど、飽きることはありません。
もちろん、危なくない動物たちには、直接ふれあうことも。
ちなみに、センベイをねだる時のシカの目つきなのですが、ちょっとヤバクない?
エサバスのクライマックスはライオン。
こちらは、金属製の長い鉗子を使って、鶏肉、馬肉を与えます。
肉をガシっと噛んで、すっと引き抜いていった感触。
大きな頭、逞しい牙、力強い顎、鉗子をつたって感じた圧力。
手元にきたのはメスライオンでしたが、サファリの王者をちょっと実感。
つがいのライオンは、みんなからの肉で納得したようで、離れていきました。
サファリパークでのライオンの食事とはまったく関係なく。
昼食は、モツ煮定食にいたしました。
上州牛、コンニャク、ゴボウ、長ネギ、に、甘じょっぱい群馬の味噌。
モツ煮は、群馬を代表する地産地消のひとつ。
赤みを帯びた味噌汁もモツ煮に負けじと、甘じょっぱい! うまし!
最終目的地に向かう途中に立ち寄った下仁田駅。
近くのコンビニに入ったところ、駅がある、電車が停まっている、近づきまして。
高崎とを結ぶ上信電鉄、下仁田はその終着駅でした。
車体いっぱいに広告宣伝のラッピング、これは目立ちます!
停められた電車の前を見て、終着駅。
線路が、途端に、なくなるから、終着駅。
なんだか、このぶっきらぼうさが、素敵だなと、下仁田駅。
下仁田から山越えの道を上野村へ目指す。
ちょうど渡った橋のしたに釣り人を発見、クルマを停めてしばし見学。
砂防堰堤から落ちる水音しか聴こえない山間の流れ。
ここに集中して過ごす時間もいいものかなと思えたりしました。
最終目的地に到着。
群馬県上野村の天空回廊です。
山と山との峡間に、吊り橋を渡してつなげた遊歩道。
これが完成した直後に来たきりなので、いま渡ったらどんな心地がするのか?
歳月を経て、また来てみたくなった次第、、、なのでした。
橋の床には、こういうイジワルな金網がかけてあります。
真下がすっかり丸見えになっているわけでして、なんともイジワルな光景です。
橋の下の底、ここまで90mの高さとかで、ビル30階に相当するそうです。
2月に伺った三陸沖の船釣りで水深90mというのがありましたが、
ちょうど同じ深さ(高さ?)なわけで、こんなに深いんだと納得したりして。
おそるおそるですが、手すりにつかまって中央部付近に立ってみました。
風がそこそこ吹くと、当然、吊り橋は揺れて、通行禁止になります。
運よく、微風、空青く、雲たちもゆっくりと動いていました。
爽快かな、天空回廊、でも、やっぱり、おそるおそる、歩く。
以前はこんなに怖かったかな?
やはり歳月は、寄る年波は、人をより臆病にさせるものなのか?
いや、そんなことはない、やっぱりそう? いや、そんなことはない。
こころが繰り返す天空回廊のいただきなのでした。
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