ビョーキなのに、しばらくご無沙汰している外房まで足を伸ばしました。
長狭街道をくだって、着いた鴨川港にて、よちよちと竿を出す。
運転は、ヒツジだし、休みを、家でうなされて過ごすぐらいなら、
スカっと一発、太陽と潮風を浴びれば、直るのでは?
このノーテンキが、まこぶさ食堂店主の自画自賛なのですが、いつもながら。
歴史のある街並みと、リゾートマンションやホテルが混在する鴨川の町。
流れる川は、加茂川だし、いわゆる、京都ゆかりの、房総の小京都なのですね。
千葉県の奇蹟! とまで言う人もいるようですが、京の都と、船→黒潮→海道を通じて、
米作りや日本酒作りなど、深いつながりがあるようです。
房総には、紀州とつながる、白浜や片貝など、海道文化の町がたくさんありますが、
鴨川は、もっとも発展した京都の衛星都市の趣きさえ感じられます。
と、独断をかましていられるのも限界がきました、立ってるのも、やっと。
せめて、アタリでもあれば、気力ぐらいは湧くのですが、皆無、ふらふら。
クルマで、沿岸を流してもらう。
鴨川のお隣り、太海のすぐ沖に、たたずむ、仁右衛門島。
仁右衛門島は、源頼朝や日蓮に関係する、個人所有の島として有名です。
なぜ個人の島なのかは、ウィキっていただくとして、、、、、。
つい目を留めましたのは、こちら↓
仁右衛門島とをつなぐ汽船乗り場の波止に、釣り人の方がちらほら。
眺めておりますと、これがまた、魚の上がる姿が見てとれるのです。
アジのようですが、ちょい投げには、キスやメゴチ、、、いい感じ。
ここなら私も、、、と思ったのですが、やはり、身体がダルくて、重くて。
コースを一転して東にとり、勝浦港を目指す。
途中、天津小湊から続く岩場には、浅瀬がかなりの沖合まで続く岩盤の水辺。
これは、シュノーケリングには、最高のロケーションでしょうね。
想像は膨らみ、胸は駆り立てられますが、今日は無理だ、残念、、、。
時々、照ってくる太陽の存在が、いまの私の身体には、あまりに残酷。
勝浦市に入って、興津港の河口にかかる橋上にて。
興津は海水浴場も備えているので、じつに多くのお客さんで賑わっていました。
セミの声は、ぎんぎんに響き渡り、駆り立てられるものの、やはり厳しく。
ま、こうして、真夏の浜辺を散策するのも、ありかなと。
石で組み上げた堤防に腰を下ろして、泳ぐヒツジを眺める。
小波はありましたが、むしろ魚が驚いて逃げないので、シュノーケルには理想とか。
私も、水中メガネをつけて、ひと泳ぎ、、、迎えてあげるよと海が招く。ああ。
いやいや、やはり駄目だ、今日は重い、水に入ってさらに悪化したら。
太陽で熱せられた白い石が、まるで岩盤浴の状態でもあり、少し落ち着きました。
せっかく勝浦市に来たのだからと、入ってしまった食堂。
岩盤浴?のおかげで勢いが出て「勝浦タンタンメン」にトライしてみたのでした。
市街の墨名(とな)の交差点にある、ご夫婦で切り盛りされている大衆食堂。
お昼のニュースは、近づきつつある台風の異常なコース予想で持ち切りでした。
写真で張り出された多種多様なメニューの数々。眺めるだけで、楽しい。
開き戸のガラスの向こうにはためく、鮮やかな青色、白文字の暖簾。
待ちながら、いやが上にも、期待は高まりました。
『ニュー福一』の謹製、勝浦タンタンメン。
勝浦タンタン麺の定義とは、醤油スープに、ラー油と、炒めた玉ネギが入っていること。
厳密には、やはりウィキっていただくのが一番ですが、肝心なのは、身体を温めること。
漁師や海女さんたちの、冷えきった身体を蘇生する目的だったことに注目でした。
つまり、いまの、夏風邪の、ふらふら、へろへろ、悪寒の私には、最適ではないかと。
正解、、、サイコー!!!! でした。
うまし! それも、めちゃくちゃ辛いわけでなく、ほのかに汗のにじむ辛さ。うまし!
帰宅の途につき、ようやく元気が出てきたのは、勝浦タンタンメンのおかげ?
大多喜町の道の駅では、地元産の、ブルーベリー、マツモを購入。
マツモは、自宅のメダカちゃんたちへのお土産です。
こんなことなら、最初から勝浦タンタンメンを食べればよかった、、などと。
すっかりいい気になって、帰りのアクアラインは自分でハンドルを握りました。
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