2019年2月6日水曜日

滝見ドライブ 袋田の滝を見てきました

TVニュースによると、凍るのは7年ぶりだとか。つい衝動にかられて出かけました。


滝を見るのは大好きですが、袋田の滝ははじめて。

近くて遠いせい?、身内、友人で行ったことないのは私だけだと気がつきました。

日本三大名瀑布らしい、、、さらに、というワケではないのですが、今年は氷結。

暖冬続きの昨今にチャンス? まず常磐道、降りて国道を茨城の山地へ分け入り、、。


さすが、茨城県指折りの温泉観光地と聞くだけありました、

旅館、ホテル、お土産屋さん、ずいぶんと軒を並べておりました。

年月の経った建物も多くて、昭和の雰囲気が気持ちを和らげてくれます。

建設ラッシュの東京からちょっと離れただけで、まるで別世界。


入場券を買って入ると、滝までは岩壁を掘ったトンネルの遊歩道でした。

外気が冷たいので、隧道のなかのほうが暖かく感じられます。

足元の、行き、帰りを示す区分を見ると、休日はお客さんも多いのでしょうね。

出かけたのは平日の午前中、行き交う人もまばら、、だったのです、この時間は。


で、このトンネル、掘ったぞ的、無機質で、フツーのトンネルだなあと思ってますと。

いきなり、あららららら、なゾーンが現れたりするのです。

いろんな色彩に変化するライトの数々、不思議なモニュメントの数々。

滝を見る前にも趣向の凝らされた袋田の滝なのでした。


出た、はじまった、来てしまった、見てしまった、遂に。

展望台に着いて、ドカーンと展開される袋田の滝、いやはや、確かに、凍ってる。

その凍ってる大部分の横を、ちょろちょろと水が落ちており、これもやがて?


展望台はさらに上にも設置されており、なんとエレベーターで階上へ。

たくさんの人たちが、入れ替わり立ち変わりで、眼下を凝視。

へえ〜、とか、はあ〜とか、息も白い。

滝も凍らせる、息の白さよ。


私も、へえ〜とか、はあ〜とか。

なるほどねえ、こりゃ、へえ〜とか、はあ〜とかに、なりますわ。

写真だと、箱庭のように小じんまりして見えますが、その大きさ、落差。

確かに、関東の山地に、こんな滝があるなんて! 凍ってるし。


滝壺にズームで寄ってみまして、、、深そう?

袋田の滝は、全部で四段の階段状になっているそうで、だから迫力がある?

例えば、まっすぐ、直下に落ちる滝の持つ魅力、こうして段差を展開させる滝の魅力。

様々ですが、段差があるから一度は水が止められて、凍りやすくなるのですかね。


うわああああ、しかも、氷の壁を登ってるし。

とこれは、完全に氷結した時のポスターを撮らせていただきました。

袋田の滝は、四季折々、年に4度見るとますます好きになるという解説があり。

なるほどねえ、新緑や紅葉もよかったりするのでしょうねえ。

なお当日は、終了の近づく夜間ライトアップがあるということで、一旦、外へ。



さてライトアップの夕方までどう過ごそうかと、国道をウロウロしてますと、あっ!

この看板、このマーク、たまらん、つい入ってしまったコンビニエンス。

埼玉県と茨城県には、関東でもこのコンビニがあるのです。

北海道の方には"道民のピット"とも呼ばれている、オレンジに白い鳥、牛さんマーク。

食べ物が、フツーに温かいというのは、北の国からの知恵か。



で、国道を北上、道は久慈川にそって走っていきました。

その久慈川が、分岐するところが、袋田の滝のある大子町(だいご)の中心、湯の里。

道の駅「奥久慈だいご」には、当然のように温泉が併設されてました。

残念ながら目下、改装中で入浴はできなかったのですが、この道の駅は、秀逸!


大子町は、リンゴ栽培で知られておりましたが、そのサンプルが口を開けておりまして。

さくっと、しゃりしゃりと、甘くて、酸っぱくて、しゃりしゃりと、歯ごたえありで。

いまトレンドの、サン富士だったのですけれど、この大子町産サン富士ときたら。

うまし! うまし! うまし! 歯ごたえとあま酸っぱさの妙なる共存!

これでもかと展開される野菜コーナーに釘付けになる。


あっ、干し柿がある、、寒暖差の激しい土地の干し柿はうまし、購入。

おお、野菜が豊富、ニンジン、長ネギ、ダイコン、、購入。

あっ、干し芋、これは茨城県の特産のひとつと、購入。

この道の駅、だいご味らんど、のコーナーだって、確かに大子で、醍醐、だいご味。


すっかり主婦になり(主婦ですので)買いまくってしまう買い物オバサン。

いや、道の駅というのは、本当に駅ですからね、お土産物プラス、普段の食物がいい。

大子町は、地産地消を謳っており、ビジター、ジモティ、関係ない感じの道の駅。

いい野菜があれば、こっちはクルマだし、ついつい、冷蔵庫に入り切らんぐらい買う。


しかもここ、ロケーションがいいわ、これは久慈川の対岸から撮ったのですが、

河岸は、鮎の里川、シーズンには鮎のヤナまで設置されて、釣りや川遊び。

水辺から上がってくれば道の駅での「湯浴み」が待っているわけで、サイコーでは?

なんでもアリの、理想的な道の駅になっていたのでした。


で、さらに北上、県境を越えた福島県矢祭町にも滝があると知り、走りました。

その矢祭山駅、JR水郡線の駅舎がポツリとあり、滝のある公園があるという触れ込み。

川にかかる橋を渡って、岩山の傾斜を登っていきましたところ。


おおおっ。

今度は、これまた渋い、でもいい感じな静かな滝が水音を立てておりました。

矢祭山は、空海ゆかりの霊山とかで、なるほど、冬枯れの岩肌をなぞり落ちる冷泉。

あたりには地蔵が祀られており、しばらく、寒いけれど、荘厳な気持ちになれまして。


たまたま、取材にみえた地元TVの方々の話では、お地蔵様は、合格祈願のお地蔵様。

福島県内でも、知る人ぞ知るの存在なのだとか。

なるほどね、岩山を降りたところでは、私よりちょっと歳下ぐらいのご夫婦とすれ違う。

子どもさんの、代理祈願でしょうかね、そういう季節ですからね、受かりますように!

私たちの子どもはすでにみんな社会人なので、今度は、ちゃんとした社会人として暮らしてくださいね、と思わず祈ったりして。


むむむっ。

あの建物はなんだ? となったのは、巨大な日本建築の屋根の高さが上下してたから。

もしや、先の震災で、大屋根が歪んだまま、まだ直ってないのかと近づきますと。

こういう設計、デザイン、趣向なのです、↓こういう建物でした。


福島県矢祭町も、茨城県大子町と等しく、地産地消を掲げ、独立独歩の町なのだとか。

市区町村区の合併・吸収を避けて、地域が地域で、協力して、知恵や力を出しあう。

いまの時代、それは、とてもとても厳しいことなのですが、いまも堅持する矢祭町。

地元の方々にも賛否、考え方、スタイルがあるとは思いますが、胸熱くなるビジター。


すると警報機が鳴って、建物の後ろは水郡線だと気がつきました。

汽車が来るなあ、レールが響くな、いよいよだな、と待っておりましたら。

水郡線の水戸行き、2両編成、それが結構飛ばしておりまして、

なんとかカメラに写っていたカットでございました。

そうこうするうちに陽は西に傾きはじめて、あわてて袋田の滝に戻りました。


午前中にくらべて、旅館・土産物屋さん街を流れる川の氷が増えたような。

シンシンと冷気が山間の地域に降りて来ている感じでした。

川があると、つい目を凝らして魚の姿を探してしまうのは釣り好きの性ですかね。

もしここで泳ぐ魚影があったら、イワナやヤマメですか、、、。


などと、頓狂なことを考えながら灯りのついた道を歩く。

最終日の近づくライトアップを狙ってか、クルマたちが次々と到着。

だからでしょうか、人も増えてきたみたいで、開いているお店が多いような。

吐く息が、まっ白、空気は乾燥して、キンキン、バリバリと肌を射します。


陽の落ちた展望台では、すでに先客の方々が集まってました。

三脚、カメラをセットして、その時を待ってるような方も居ました。

エレベーターが着くたびに、その人数も増えてきまして、、、。

まるで、花火大会に集まってくるような、期待感、わくわく感が真冬の山肌に、、。


蒼く沈んだなるほどね、なるほど、、見て、立ち尽くし、観て。

ライトアップのテーマは、水墨画の世界、というのにも納得、、なるほどねえ。

さあ帰ろうとトンネルに戻ると、増えてきたすれ違う人たちの数、人気の高さを実感。

私も満足して、真っ暗になった国道、常磐道を帰ってきました。

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