2019年2月16日土曜日

和歌山市内を駆け足で回ってきました

仕事終わり、新幹線から特急くろしお号を乗り継いで、和歌山市まで行きました。


天王寺で、他方から来るヒツジ(釣り執事)と合流して、所要1時間少々。

幾度か、和歌山県にはお邪魔しておりますが、県庁所在地に降りるのは初めてでした。

帰宅ラッシュの時間にかかり、慌ただしい雰囲気でしたが、足取り軽く。

毎度のことですが、東京から関ヶ原を越えて西へ来ると、気持ちが逸りますな。


なぜか? 

おそらくですが、長い西日のせいか、、、駅前にて。

さらに、とても暖かいのです、日だまりの土地、さすが和歌山だなあとしみじみ。

南紀には、すっかり虜になっておりますが、毎回あそこまで行かなくとも、、、

という、いつもながらの風狂、ふらりとやってきた次第なのであります。


「ぶらくり丁」

なんじゃこりゃ? ぶらりと繰り出して、イっぺえどうよ? ってな感じでしょうか。

調べましたところ、おおむね当たっている意味もあるとかないとか。

さらに、丁と町とは、ほぼ同義語で、丁が武士まち、町が町人町とか。

これは、城下町のなかでも和歌山市に残る数少ない表記なのだそうですよ。


数少ないと言えば、おおっ、スマートボール店を発見。

フツーに営業しておられました、素晴らしい! アーケードに生きる昭和です。

この手の遊技器具には目のないヒツジはとても入りたそうでした。しかし今日は。

引き離すのに少々骨が折れましたワ、、、私はヒツジ飼いのおばはんかっ!


と「ぶらくり丁」を抜けて着いたのは、南海電車とJRが交差する和歌山市駅前。

てくてく歩き疲れて、と申しますのは、JR和歌山駅とこの駅との距離。

歩くと、結構な行程でございました、、、おかげさまで、ナマが、うまし!

ちなみに、JRの特急と同じ名前のこのお店、お料理、スタッフの方々、極上でした。


で、気勢を上げての戻り道では、和歌山ラーメンを食してみる。

フルーティーな甘口、、麺はシャープな細麺と形容いたしましょうか。

徳島ラーメンもそうですが、なんとなく、甘さ、やさしさ、果物感覚な。

つまりは、いっぺえ飲って、帰りにすする、ご当地デザートなのかな、と一考。


すすりながら、傍らに置かれた小さな包みが気になる。

なんですかこれは? おおっ、サバや、すしや、ないの。

「早ずし」と呼ぶそうですが、なぜ早いのかは、早なれ、の寿司だから、とか。

なるほど、浅く締められた食感で、ぱくり、すっ、すっと、入ってきました。

宿に戻り、こちらも早々に、爆睡。


コケコッコォーーーーーーーーっ。

あっ、お城だ、和歌山城でした、ということは、あのお方を輩出した城下町でしたね。

「ジイ、出かけるぞ」「ワカ、なりませんぬ、なりませんぬ」ここでお馴染みの音楽。

♬ぱぱぱぁ、パパパパぁ、ぱあぱあぱあぱ、パーン! ヒヒヒーン(←馬のいななき)

暴れん坊将軍は、紀州徳川家、、、、でしたよね、、ま、いいか、許せ勢いだ。


私は馬ではなく、駅前で借りた軽自動車を、ヒツジに運転させての市中の視察?

和歌山市というのは、水の都、四方を、川と水路、海に囲まれていることが解りました。

昨夜歩いた「ぶらくり丁」周辺は、夥しい数の飲食店の数々が赤裸々に、、、、。

まるで横浜某所のような、、、では、♬ヨコハマ、タソガレ、、止めよう朝っぱらから。


水の都・和歌山市が、エンディングとなる紀の川、その河口付近を散策しました。

大きな川ですからね、クルマとナビがないとなかなか位置関係が掴めません。

橋がたくさんあって、川べりの道を、行ったり来たり、、、。

久しぶりに和歌山市へ来たというヒツジの運転では、記憶があいまいで、度々戸惑う。

クルマの置ける場所では、熱心な釣り師の方々が竿を振っておりました。


カゴ釣りの方の釣り上げたキチヌをパチリ。

小さくとも元気いっぱい、さすが黒潮の入り込む汽水域、冬知らず? 

険しい寒さの時期とはいっても、魚が釣れて、平日から釣り人がたくさん居る。

大都会の大阪からほんの1時間なのに、、、まったく違った時間が流れているような。


突然、目に留まった「食堂」の看板。

これ、大きな工場の敷地のなかにポツンと置かれたコンテナハウスなのですが、、、

食堂なのですよ、外にはベンチ、喫煙スペースもあって、、、癒されるなあ。

どんなメニューなのか、気になる、ひたすら気になってしまう、でも敷地へ入れない。


今回の和歌山行きには、主にふたつの目的(目論見?)がありました。

ひとつ目はヒツジの希望する河口堰の見学、紀ノ川に造られた紀ノ川大堰でした。

河口から、川ぞいを遡っていきますと、それは早々に現れてきました。

なんとも、これはどこで、どう見ても、お馴染みの、威圧的な、建造物です。


海と川を分ける、川と海を分ける、ここに立つと、さまざまな想いがめぐります。

上流の、吉野川、源流と呼ばれる大台ケ原、、紀伊山地の山々。

私のような初見のビジターでなく、長く、川と暮らした方々にはより一層の想い?

一方で、河口堰によって生まれた利潤もまた計り知れず、、、なのでしょうか!?

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紀ノ川河口堰の最大のウリとされる、魚道へのひと工夫。

遡上する魚、海へくだる生き物たちの経路に、ゆとりを持たせた設計を謳っています。

広い河川敷を使い、ゆるやかな段差や、迷路のような湾曲、クランク状の水路。

魚たちが、出来るだけ時間をかけて、海と川の端境に慣れるような意図でしょうか。


ひとつ残念だったのは、地下に作られた魚道観察室が工事中だったこと。

流れる水が通されていないため、カラの水槽を見ながら、想像を逞しくする。

遡上する魚たちの増える頃に、また来てみたい、じっくり見たいなの思いでした。


河口堰の水門を上下させる装置を点検、整備中を拝見。

改めて、その規模の大きさにアゼンとなったり、、、。

危険なお仕事に従事する作業員の方々の一挙手に、つい集中してしまいました。

↓で、治水施設の見学だけでは済むワケもなく、どこかよさげな場所をと移動。


下流で目星をつけた場所にて、バッグに偲ばせてきたパックロッドを伸ばす。

少々ですが、エサも買ったりしていたのでした。

ただ正直なところ、なにかを釣ろう、なにがなんでも釣ろう、では、ありません。

折角なので、、とりあえず、紀ノ川の河口で、釣りをする、自己満足ですかね。

クルマを、ちょっと狭いスペースに停めた不安もあり、そうそうに撤収。


その時、竿の先に見えていたのは、お城でした。なるほど。

当地を治めるために、紀ノ川、水路、堀などの水運関係すべてを、一望できること。

これが、水の都、和歌山興隆の原点だったのですかね。

紀州徳川家、とてもいい場所をおさえていた、、、暖かい、天気もいいしね。


紀ノ川散歩をひと段落させて、、、ふたつ目の目的地は、テーマパーク・エンタメ系。

「和歌山マリーナシティ」へレッツゴーなのでした。

私、海辺のテーマパークには、それなりに行きたい派でございまして、シーワールド、シーパラダイス、スパーランド、スペイン村、ハウステンボス、、いろいろ抜けてますが、
とくに、こういうシーサイドに、ヨーロッパ系を持ってくる日本の感覚が好きなのです。


正直に申しまして、風光明媚な和歌山に、南欧風の建物は、とても似合うと思います。

ソテツがたくさんあっても不思議ではないですし、なんて、いいところだ!

関空から着いたばかりらしいアジアの若いカップル、ファミリーも目立っています。

いやあ、ほんとココ、浮き足立ってくるぐらい、いいです、マリーナシティ。


年甲斐もなく、、、いいじゃん、幾つになってもやりたいコトはやる!

500円也で「ウェーブスィンガー」に乗りました、ビュンビュン回って、キャッホー。

平日とあって空いていたこともあり、乗り放題、サイコーや、マリーナシティ。


マリーナシティが、サイコーなのは、大堤防と称して、釣りが可能ということ。

テーマパーク、遊園地、親水公園、釣り場も開放、、、なんでもアリですね。

千葉県の某所、神奈川県の某所も、これぐらいの太っ腹を見せてくれんかのお。


黒潮市場の売店で、買い食い、イワシフライだったのですが、これがうまし!

脂の乗ったマイワシ1匹を丸ごと揚げてあげて、豊満なイワシの魅力が口いっぱい。


有田みかん、昨年夏に、険しい傾斜地の裏道を走って知った有田みかんの畑。

最近みかんを食べる人が少ないという特集をテレビでやってるのを見ました。

買わせていただきました、こころして食べます、有田みかん、うまし!


とか、マリーナシティを堪能する時間が長過ぎたばかりに、帰りの時刻。

あわてて、若い頃に来て以来の、雑賀崎へハンドルを回したヒツジの横から撮った海。

「ムカシはもっと単車が走っていた、、、ホテルや旅館がもっとあったような、、」

そのムカシというのが、それこそ、生まれた子どもが30歳以上になるムカシらしい。


あっという間、和歌山市の滞在は24時間でした。

前夜の市街地でのちょい飲み、紀ノ川河口めぐり、河口堰見学、マリーナシティ探訪、冬の陽ではフル、このあたりでタイムアップですかね。

夕刻の和歌山駅で、上りのくろしお号を待ちました。あらま?

和歌山には大企業の製作所、プラントもあるためか、自由席の列はいっぱい。

出張族風の方々は、乗り換えて、名古屋や東京まで戻るのでしょうか。


やってきたくろしお号に乗りながら、ヒツジがぽつり。

「新大阪でサンダーバードに乗り換えれば金沢に帰れるな」

暖かくて、天気がよく、みかんの実る和歌山で過ごしたヒツジは、

水を含んだ重い雪のふる故郷金沢で、雪掻きがしたいようでした。

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魚が好きなのか。釣りが好きなのか。求めて旅する、今日もまた。

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