2019年11月30日土曜日

丹後と若狭を駆け足で

金沢帰省のおり、すこし西寄りに回り道して京都を経由。時間あるかぎり走りました!


コケコッコー!!! 舞鶴の道の駅にて、起床。

前夜、ヒツジ(釣りヒツジ)の旧知と京都市内で会食。旧交をあたためたのち京都縦貫道から若狭道に入り舞鶴東ICを降りてココへ辿り着く(私は途中から熟睡してました)

高速道路というのはまさにワープ道、ハンドルひとつで、どこでも行けますな。クルマは京都で借りた格安レンタカー。金沢へ至る前にちょっと寄り道していく算段でした。


店頭に、大看板あり、これは目立ちます。全部ひき受けまっせ!みたいなエサ。

アオムシ、石ゴカイ(ジャリメ)を購入、1パックづつ、寄り道なので、、、少量で。


向かったのは、舞鶴港の西側、舞鶴湾の出入り口付近でした。

お銚子の口のように狭くなっているため、潮流れがいい、すなわち好ポイント、なにかしらの魚がアタルであろうと目測をつけまして。たくさんの先客の方々の停められたクルマの隙間を探して、パックロッドをスルスルと出動させたのです。

紅葉深まったリアス地形の内海の美しさに、思わず、うっとり、、、、

わかさは、いい! 若狭、若さ、ゴロの良さも響いてきますわ。わかさ。


しかし、はっきり言いまして、竿に魚信を送ってくれたのはこの方々のみ。

それでもヒツジ曰く「この子たちが残っているだけでも貴重な海になりつつある」

ヒイラギは海藻、とくにホンダワラに付く魚とか。温暖化によってホンダワラが激減の現在、ヒイラギの存在が大切な指標になりつつあるとか。なるほど。


国道を西へ走って、由良川の河口へ出ました。

タンゴ鉄道の長い鉄橋を、ディーゼルカーがゆっくり渡っていきます。なんていいところ。おもわず手を振る、振り返される、鉄道名所、釣り名所、ですな。

ヒツジは小さい頃、ここの砂浜に立ち込んで、竹竿でキスを釣ったそうです。


ブルっときた、あっ、落ちてしまいましたがキス。砂がついてしまった。


コンコン、キュンと走って、チンチン。美チヌの子ども。

河口の、秋らしい(11月終わりというのに)お馴染みな顔ぶれに、ちょっとうれしい。


浜の右隣では、テントまで設営してがんばっていらっしゃる方もいました。

随分と遠方のナンバーがついてましたが、カンケーありませんね。

どこまでも行く、行ける時に行く、行けなくなったら、近くで釣る。もしくは。

行ったきり、帰らない。ずっと走って釣り続けるのが、釣り人。私も解ってきました。


今夏に、城崎や竹野、丹後半島へまわった時にも感じたこと。灯籠が大きい!

大陸や朝鮮半島からのつながりや、防御の意味が、関係しているとのことです。

権力者にとって、灯籠は、地域の灯りであり、ランドマークであり、言わば一帯を照らす灯台の役目を担っていたとか。石と火の示す力は大きいようです。


国道をそのまま宮津方向へ走っていた時のこと、あっ、これは確か!!!

駐車場には、クルマ、バイクがたくさん停まっていました。噂の昭和の、著名店!


オートスナックです、あれば必ず立ち寄る、いま見ておかないと後の保証はなし。

まずは、健在、うどん、そば、の自販機、稼働中なら当然コインをちゃりんちゃりんと。


ゲーム機コーナーも充実してました。絶版、幻となった機械もあるようです。

バイクツーリング中のおにいさんは、古いパチスロ機に熱くなってました。

「旅先で見つけると、つい燃えてしまってマズイ」とは、ヒツジの弁。やれやれ。


いただきました、大定番のきつねうどん、レンチンのハンバーガー。

うどんは好評のようで「懐かしい!」の声があちこちから聞こえてきました。

そうですな、コインスナックならではの懐かしさ、郊外のバイパス沿いで食べた味。地方都市の出身者にしか解らない懐かしさなのですね。

レンチンバーガーは、パンで火傷するほど熱い! 懐かしい熱さ、でした。


コインスナックでひとしきり懐かしんだので、今度は佳景に向かいました。

宮津市の天橋立、日本三景であります。天の橋とは、細長く伸びた砂嘴の橋、そこに生える松原の美しさが有名ですが、折角ですので歩いてみることに。


砂嘴で仕切られたちいさな運河を遊覧船が行ったり来たり。
なるほど、こういうところか。絶景です。ある意味、昭和な絶景かな。

正直に白状いたしますと、天橋立へ来たのは4回目、そのいづれもが、雨、夜間、もしくは観光バス車中にて一杯やれと命令されたりしていたため、天橋立の正確な景色の記憶がありませんでした。素晴らしい景色の場所でした。あっぱれ、日本三景。

写真、奥が与謝の海と呼ばれて、ヒツジの親戚が働いているとか。いいとこじゃん。


道行く傍らに、ひっそり花をつけるツワブキ。海辺らしくて、好きな花。


コッペガニ、、、なにこれ? 飲食店の看板についつい目がとまり。

ご当地で旬を迎えた(解禁された)ズワイガニのメスの名前のようです。

勢子ガニ、香箱、いろんな名称がこのカニの人気の高さを物語るような。


天橋立で竿を出すわけにもいかず(出している方々もいましたが)

宮津港へ戻ってパックロッドの出動ふたたび。短い初冬の陽のため、陰ってきて。


運良く、ブルブルと数尾が釣れてくれました。

今年、マハゼづいている私、コロっと体格のいい姿にうれしくなり、、、いいな宮津。

で、この日の釣りは宮津でエンド、仕舞ってのち、ソク京都縦貫道にのり、若狭道へ。

敦賀から北陸道で金沢へ向かい、正味3時間ぐらいで到着。


翌朝、金沢で用を済ませて、とって返して、ふたたび北陸道→若狭道で小浜へ戻る。

小浜市内を流れる北川と南川の河口、および小浜港周辺で竿を出しました。気合いだ。

というのも帰途、比叡山麓のヒツジの旧知を訪ねる予定があり引き返したのですが、急遽、予定が変わって別の機会にとなり、しばらく釣りをしようとなり。

行き当りばったりで車中泊&ちょっと釣りをしている自由時間ゆえの、自在、なりゆき。


狙いの意識は、マハゼにあったのですが、小浜の河口はこの子。


ちいさなセイゴもいました。

近くでルアーマンがバシャっと音をたててヒット、やった!という感じでしたがバラしてしまい残念!!! 

小浜港、河口の川のなか、とてもいい場所です。また来ます。

↓今年の5月敦賀市帰省中のブチョーをお誘いして釣りにきた様子はコチラ↓ 



ふと、目についた看板を読むと、なるほどねぇ〜〜〜っと。こころして。

いつも、なにげなく、遊び心で入れてみてます、カニ網、カニとりマンション。

都道府県によっては、禁止なのですね、小浜市のある福井県では禁止でした。


そうこう釣りを楽しんだところで、そろそろ京都市内を目指すことに。

若狭湾と京都をつなぐ道は、いづれも”サバ街道"と呼ばれる海産物の輸送路。そのなかで、もっとも西側の国道162号線を選択してみたのは、当初の、前述の比叡山への立ち寄りが変更になったため。

国道162号線は、関西では有名な二輪ツーリングコースだそうですが、なるほど、カーブ、路面、アップダウン、とても気持ちいい山岳路。信号がほとんどない。


そして、結果として、じねんじょまつりという地域イベントを発見することに。

福井県から京都府への県境府境にある名田庄(なたしょう)という集落にて。
鎮守の森の前に物産館があり、設営されたテント、露天、音楽、会場からの声に誘われるようにクルマを停めて、ずいずいずいと入り込み。


ボタン鍋、100円、なんて安いの、と口につけた瞬間から始まった口福、至福。

うまし! いやあ、うまい、うまし! うま過ぎる! 参りました!

ワナ猟の資格者セミナーで女性が急増という新聞記事を読みましたが、これは確かに、、、いえそんな味覚だけの理由でないにしろ、素晴らしいボタン鍋でした。


じねんじょをざくっとかけた、とろろそば。

これまた、うまし! 越前そばが有名な福井県ですが、ご当地の名田庄そばも秀逸。

1杯500円、おもわず、おかわりしそうになりました。発見、物見遊山の醍醐味うまし。


山間にこだまする歌声に聴き入ること、しばし。

満たされたお腹に響くオリジナルの歌曲も素晴らしく、ほんまこの方たちシロウトかいなと口あんぐりのまま、しばし、ぼうぜん、と、時のたつのも忘れて。


いけませんね、京都に戻って、クルマを返さねば、、、。

国道162号線の錦秋のワインディングを右に左に快適に走り、やっぱり森の気がいいなあ、空気もいいなあ、二輪ライダーの数もひきを切らず。

道は南丹市から、栂尾の里へと降りてきて、さすが紅葉シーズンでした。次第にクルマの流れも悪くなりつつ、それは京都の市街地へ入ってきた証拠でもあり。

それでも案外、流れる時は一気に流れるのが、京都市。駅が近づきました。


美しい夕暮れでした。

返却時間にまだちょっとあるということで伏見稲荷に立ち寄り。

お稲荷様に、旅の感謝と平安を祈ってしめくくりました。

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魚が好きなのか。釣りが好きなのか。求めて旅する、今日もまた。

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