駆け足で、兵庫から徳島、香川、岡山、兵庫とぐるり釣り巡ってきました。
新神戸駅でクルマを借りて、阪神高速から明石大橋を渡って、淡路道をいっき南下。
現れたのは、大鳴門橋。四国・徳島県への玄関。
曇天ですが、こころ、晴れ晴れ。ついに釣り竿を持ってきたぞ、阿波釣法の地へ。
用意した自作おつまみ、その1。
すっかりハマってる電子レンジちんでできる発泡スナック。チーズ、ジャーキー、ゴーヤ、高野豆腐。高野豆腐はザラメをかけてラスク風に。
用意した自作おつまみ、その2。
右は青のり仕上げのお揚げ。左は好物のナンコツ入りひき肉揚げ。なんせ宿泊無用の無頼な釣り行脚のため、イザという時には簡易食料にもなります。
曇天から、あいにくの小雨。せっかく鳴門に来たのだからと観潮船に乗って橋をくぐる。
乗船前、うず潮を連想しての体現。我ながら、ここにオカシイ人います。
大鳴門橋は、雨にけむって。淡路島は海と空に同化。ま、これが旅。
それでも。おおっ。あの橋脚、釣り公園だったら素晴らしいのに、と想ったり。
このうず潮に仕掛けを投げ込んだら、どうなるんだろう、と想ったり。
さすが聴きしに勝る激流、天下の大鳴門。でも、重い空がいけません。
ピリっとしません。小雨は本降りとなり、暗澹たる気持ちにさせるプロローグ。
ここは、ひとまず流れをかえようと、うどん。
鳴門うどん、新芽の鳴門わかめ入りうどん。乗船場ちかくのお土産屋さんにて、うどん。
すると、雨もあがり(こじつけてますが)待望の第一投にこぎつけられました。
竿を出した場所は小鳴門。大鳴門に対して、南側にあたる小鳴門。
こちらも紀淡海峡と瀬戸内海の播磨灘をつなぐ「水路」ですから、規模は小さくとも流れは抜群。投げ入れた仕掛けを、ぐいぐい潮が押し流します。
キタァー、これを待ってたんだ笑。阿波釣法の源流、体感してます。
でも北西風が吹き込んできて、体感、耐寒、好かんとよ。春先の釣りを耐寒。キツか。
夕刻にかかり場所を移動。
小鳴門の払い出しにかかる撫養川。旧吉野川とをつなぐ河川で、好ポイントのひとつだそうです。ここでは北風が避けられるため、ちょっと粘って、それでも耐寒。
春先の釣りですもの。耐えて花咲くことが、あるの? 信じて。
竿を仕舞ったところで、びゅんびゅん走ってきた小舟たち。
なんだなんだ競艇の練習か!(おとなりに鳴門ボートがあるため)
小舟たちは停船すると、一様にカーバイドランプを点灯。小網を持って煌煌と照らし出された海面を凝視しています。
春の漁り火、しらうお、でしょうか。なにを捕っているのか。
みなさん真剣なので、怖くて聞けませんでした。
ここで鳴門(徳島)を終了して、真っ暗になった国道11号線を香川に向けて出発。
国道11号線で高松を過ぎて、すっかり夜の更けた坂出に到達。
コインパーキングに入れて、食事がてら、あたりを散策しておりますと。
なかなか素敵な飲みモールがありました。釣りに近しい好奇心が湧いたりいたしまして。
入ったのはこちら。
焼肉? ラーメン? どちらも? 素敵です。こういうのです。旅の途上で燃えるのは。
こあがりから厨房を望む。
ご夫婦でやっていらっしゃって、最初はいぶかしげな表情でしたが(他所ものなもんで)
次第に打ち解けてくださり。
なんせ、このメニューです。
ロースターで、最初は薄めに、タン塩、上ミノ、ハラミあたりで入ったのですが次第に。
飲み物のほうも、生中から入ってチューハイ、だったはずが。
しめで食べたこの一杯。味噌らーめん。うまし! うまし! 大満足。
ほうほうのていで、ねぐらの置いてあるコインパーキングまで戻りました。
翌朝、瀬戸大橋(元祖・備讃橋)を渡り与島へ。
PAに駐車して、その先の埠頭跡から第1投できました。昨日とはうってかわっての晴れ。
しかし向かい風。天気晴朗なれど、北西風きびし。
でも、朝日に映える潮の綾が美しく、流れのチカラ強引。瀬戸内海の海峡を満喫。
ただ、ひと言。根掛かり。これが、きびし。
でも轟々と音を立てて通り過ぎる瀬戸海峡線の列車。
竿を握りながらちらり見やると、あ。2両編成。これが素敵なんです。
光と影。
背後には、つぶれてしまったフィッシャーマンズワーフ。瀬戸大橋が完成してしばらくは賑わっていたのでしょう。
いまでは、みっつの橋が架かり、観光も引っ張り合いに。
釣りは水際の最前線。いつでもポン!とこういう光景を目にします。つわものどもが夢?
思わず、浜田省吾さんの詩を口ずさんでみたり。
PAの駐車場に戻ると、記念碑の前でおどけて写真を撮る方々。学生さんでしょうか。春休みですからね。
遠い春の日を思い起こしてみたり。同級の親友だったノンちゃん、元気かなあ。
で、うどん。与島PAのうどん。うどん県ですから。朝食にきつねうどんを食べました。
うまし!
瀬戸大橋を渡りきって岡山県。橋のたもと西側にある下津井へ。
歴史ある街だそうです。北前船の風待ち湊。観光者むけに整備された水際からキャスト。
こちらも根掛かりに悩まされつつ、時を過ごす。のどか。背中からの風、やさしき。
むむっ。下津井の街で、ちいさな汽車を発見。貨物車もある。
おばあさんに尋ねると、下津井電鉄の車両を置いてあるとか。下津井電鉄?
帰って調べた(ウィキった)ところ。
以下簡略しまして。かつて国鉄の茶屋町と下津井を結んだ軽便鉄道。軌道の幅762ミリ。通勤通学の足、そして、下津井〜丸亀の航路へとつなぐ「金比羅参り」の足として活躍。
しかし時の流れ。最後は瀬戸大橋の架橋とともに衰退して1990年に廃線とか。でも、90年代まで、このオモチャのようにかわいい汽車たちが地域の足として活躍していたなんて、感動したり。
時刻は午後にかかり、児島ICより、山陽道で兵庫まで一気にかっ飛びます。運転中眠し!
で、玉子焼き。
道中の眠りを醒ます明石焼 まこぶさ おそまつ
明石に着いたので、玉子焼きを食べました。喰ってばかりいるか?
されど、うまし! だし汁のあつし!
上顎の口蓋に火傷を負い、すっかり目が醒めました。
火傷をさまそうと名所「魚の棚」を見物。地元では、うおんたな、と言うらしいですね。
朝網で揚がったガシラを眺めながら、釣りエナジーを再装填。ここからでしょう。
しかし釣りウェアでウロついていると、お店の人が哀れみの瞳でニコニコしています。
なぜだ?
ラストキャストは明石港で。
レンタカーを返すぎりぎりまで。西日のさす水面を見つめ、明石海峡の風になぶられながら、黙々と探り続けました。
近寄ってきたネコさんに自作の揚げ物をあげたら3分の1でジエンド。
そうか。生の魚が食べたいのだな。待っててね。と粘る明石海峡。
されど今回。お魚は? 聞かないで。楽しみましたから、瀬戸内海を。
多島海をぬう激流と潮の綾の美しさ。
日本のどこにもない風光明媚な海岸風土は瀬戸内海ならでは。
そこにかかる銀の橋のおかげでわずか2日で4県を一周してこれました。
ようし今度は西域を釣り竿で巡るぞ。そんなエネルギーを与えてくれる魅惑の瀬戸内海の釣り行脚でした(と釣果を誤摩化して、チャンチャン)
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