沼津ICで降りて市街地。
定例、24時間営業のエサ店でイソメなどを購入。
国道をさらに南下して、やはり定例の、S港に立ち寄ってみました。
たくさんの釣り人の方々、沼津湾の超有名ポイントですから、当然。
ただ、、、しばらくぶりのうち、さらにコマセの臭いが強まったような。
うーん、なんとも、薄雲のかかる富士の高嶺を仰ぎつつ。
伊豆は、険しい山々と海。
こんな坂、あんな坂、上がって、下って。
修善寺から、ひと山越えて土肥(とい)の街。
駿河湾に臨む港町は、澄んだ水が印象的でした。
堤防の先端部付近は、先客万来。
平日であっても、いまは全国一律、人気場所は混みますね。
少し離れて投げてみました。
そよ風と広がる青空、フェリーが着いて、前夜から泊りの観光バスが縦列待ち。
さすが伊豆半島の西の玄関口。
アゼンと眺めながら、仕掛けを引きずってました。
さしたるアタリがなく、でもエサがない。
何者かが、ちょいちょいとエサをついばんでいくようで。
だから、この方の明快な一発には胸を叩かれたのでした。
全身タイガース!!! トラちゃんや。
ということは、かの大本命様の存在の可能性もあるわけだ。
と、期待したものの、アタリなく、エサだけない展開。
大本命でなければ、誰なの?
タモ入れをしているヒツジ=釣り執事。
に、見えるのですが、竿先を下げて弓ヅノを巻いているのでした。
投げて巻く、投げて巻く、投げて巻く、投げて巻く、投げて、、、今日はマジ!?
右前方に点々と浮かぶウキをかわしながら、投げて巻く、投げて巻く。一心不乱。で。
「ソウダ君は今日もコマセでお腹が一杯らしい」
ヒツジよ、↑これを負け惜しみという。
釣り人が増えてきたことで、ひとまず場所換え。
国道を南側に走って宇久須の街へ。
ふと見つけてしまった西伊豆名物のこあじ鮨。
朝ごはんを食べていなかったので、お持ち帰りでもと。
作ってもらった13個詰めを、クルマのなかでヒツジとつまむ。
ネタのコアジ、大葉、ネギ、ショウガ、シャリ。
なるほど、さっぱり清涼、で、うまし!
お店の旦那さん、さらにネギにこだわりがあり、ネギは深谷産とな。
よしっ! 深谷は故郷の近くであり、うれしいねえ。
うまし! も一丁ついかぁー、加点。
お腹も落ち着いたところで、土肥へ戻る。
人の居ない(つまり釣れない?)海水浴場側の護岸からの後半戦。
透明の水が、清流魚棲まず、を問いかけるぐらいキレイ。
いえいえ、来年、泳ぎにいらっしゃあーいと、誘われているような。
釣りのほうは、相変わらず、エサなしでお戻りになる仕掛け。
あっと言う間にエサがなくなるので、たくさん居るようなのです。
砂地から、少し離して石のあるところに投げてみたところ。
前触れなく、ドン!ときて、磯ベラがきました。
根がかり寸前のため、1尾で納得。
あらっ。
砂地で明確なアタリは、この子。
素早く戻せて、よかった、ヨカッタ!
で、アタリがないままエサがないは継続しておりまして。
うーん、どうしても正体が見たい。
針のサイズを、少し小さくしてみたところ、、、、、。
ちこっと上あごに掛かってきた小さな魚。
ナンダコレハ? 私には初めて見る姿なのでした。
フエフキダイ、メイチダイなどの、稚魚だとヒツジ。
南伊豆、西伊豆では、秋になると湧いたように群れるとのこと。
エサをツクツクとつつくので、今日のエサなしの仕業はこの子たち?
と、なんとなく納得した次第でした。
人生、釣った魚に、新しい顔が加点!
護岸は石組みで、その根元は川の河口になっていました。
土肥は、名湯として知られるところ。
伊豆の山合いから湧いた湯水を集めて海へ流れ込む川。
市街地の流れも、じつにクリアを保っていました。
真夏なら、川遊びも出来そうです。
秋の夕暮れはつれなく。
フェリーは、たくさんのクルマと人を載せて土肥を離れていきます。
ああ、私らも、そろそろ帰らんとね、東京へ。
秋の夕暮れは、かえすがえすも、つれなく(釣れなく?)
ドンとアタってきたキューセン氏。
今日も、楽しめたな、納得かな。
とまあ、竿納めの句点とした、自称ベラの女王なのでした。
帰り際、せっかくだからと銭湯に寄る。
せっかくだからと、元湯を目指して、入浴料300円なり。
これが大正解、さすが名湯・土肥温泉。
熱い、でも、気持ちいい、熱くとも、ずっと浸かっていられる。
頭と身体の「芯」を、貫いてくれたような。
すっかり鋭気回復して、陽の落ちた国道を走り出したのでした。
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