2016年10月29日土曜日

西伊豆・土肥へ釣りドライブ

定休日。天気良好の予報。よしっ!西へ走ろう、と勇んで、東名。ご無沙汰の西伊豆へ。


沼津ICで降りて市街地。

定例、24時間営業のエサ店でイソメなどを購入。

国道をさらに南下して、やはり定例の、S港に立ち寄ってみました。

たくさんの釣り人の方々、沼津湾の超有名ポイントですから、当然。

ただ、、、しばらくぶりのうち、さらにコマセの臭いが強まったような。

うーん、なんとも、薄雲のかかる富士の高嶺を仰ぎつつ。


伊豆は、険しい山々と海。

こんな坂、あんな坂、上がって、下って。

修善寺から、ひと山越えて土肥(とい)の街。

駿河湾に臨む港町は、澄んだ水が印象的でした。


堤防の先端部付近は、先客万来。

平日であっても、いまは全国一律、人気場所は混みますね。

少し離れて投げてみました。

そよ風と広がる青空、フェリーが着いて、前夜から泊りの観光バスが縦列待ち。

さすが伊豆半島の西の玄関口。

アゼンと眺めながら、仕掛けを引きずってました。


さしたるアタリがなく、でもエサがない。

何者かが、ちょいちょいとエサをついばんでいくようで。

だから、この方の明快な一発には胸を叩かれたのでした。

全身タイガース!!! トラちゃんや。

ということは、かの大本命様の存在の可能性もあるわけだ。

と、期待したものの、アタリなく、エサだけない展開。

大本命でなければ、誰なの? 


タモ入れをしているヒツジ=釣り執事。

に、見えるのですが、竿先を下げて弓ヅノを巻いているのでした。

投げて巻く、投げて巻く、投げて巻く、投げて巻く、投げて、、、今日はマジ!?

右前方に点々と浮かぶウキをかわしながら、投げて巻く、投げて巻く。一心不乱。で。

「ソウダ君は今日もコマセでお腹が一杯らしい」

ヒツジよ、↑これを負け惜しみという。


釣り人が増えてきたことで、ひとまず場所換え。

国道を南側に走って宇久須の街へ。

ふと見つけてしまった西伊豆名物のこあじ鮨。

朝ごはんを食べていなかったので、お持ち帰りでもと。


作ってもらった13個詰めを、クルマのなかでヒツジとつまむ。

ネタのコアジ、大葉、ネギ、ショウガ、シャリ。

なるほど、さっぱり清涼、で、うまし!

お店の旦那さん、さらにネギにこだわりがあり、ネギは深谷産とな。

よしっ! 深谷は故郷の近くであり、うれしいねえ。

うまし! も一丁ついかぁー、加点。


お腹も落ち着いたところで、土肥へ戻る。

人の居ない(つまり釣れない?)海水浴場側の護岸からの後半戦。

透明の水が、清流魚棲まず、を問いかけるぐらいキレイ。

いえいえ、来年、泳ぎにいらっしゃあーいと、誘われているような。

釣りのほうは、相変わらず、エサなしでお戻りになる仕掛け。

あっと言う間にエサがなくなるので、たくさん居るようなのです。


砂地から、少し離して石のあるところに投げてみたところ。

前触れなく、ドン!ときて、磯ベラがきました。

根がかり寸前のため、1尾で納得。


あらっ。

砂地で明確なアタリは、この子。

素早く戻せて、よかった、ヨカッタ!

で、アタリがないままエサがないは継続しておりまして。

うーん、どうしても正体が見たい。

針のサイズを、少し小さくしてみたところ、、、、、。


ちこっと上あごに掛かってきた小さな魚。

ナンダコレハ? 私には初めて見る姿なのでした。

フエフキダイ、メイチダイなどの、稚魚だとヒツジ。

南伊豆、西伊豆では、秋になると湧いたように群れるとのこと。

エサをツクツクとつつくので、今日のエサなしの仕業はこの子たち?

と、なんとなく納得した次第でした。

人生、釣った魚に、新しい顔が加点!



護岸は石組みで、その根元は川の河口になっていました。

土肥は、名湯として知られるところ。

伊豆の山合いから湧いた湯水を集めて海へ流れ込む川。

市街地の流れも、じつにクリアを保っていました。

真夏なら、川遊びも出来そうです。


秋の夕暮れはつれなく。

フェリーは、たくさんのクルマと人を載せて土肥を離れていきます。

ああ、私らも、そろそろ帰らんとね、東京へ。

秋の夕暮れは、かえすがえすも、つれなく(釣れなく?)


ドンとアタってきたキューセン氏。

今日も、楽しめたな、納得かな。

とまあ、竿納めの句点とした、自称ベラの女王なのでした。



帰り際、せっかくだからと銭湯に寄る。

せっかくだからと、元湯を目指して、入浴料300円なり。

これが大正解、さすが名湯・土肥温泉。

熱い、でも、気持ちいい、熱くとも、ずっと浸かっていられる。

頭と身体の「芯」を、貫いてくれたような。

すっかり鋭気回復して、陽の落ちた国道を走り出したのでした。

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