借りたクルマで名古屋から2時間弱。
カーナビの住所は、北牟婁郡紀北町海山区相賀。
遠い伊勢志摩のさらに先へ、フツーに走って2時間で着いてしまう。
高速道路というのは、つくづく凄い存在だと呆れてしまうほど。
銚子川は、三重県でも指折りの人気河川。
身近な川遊びのスポットとして、注目されています。
今年の夏前、テレビで取り上げられていたのを見たのですけれど、
河口から山間までがとても近く、だからこそ透明度が高い。
海から20分ほど遡れば、 大きな岩の転がる深山幽谷の趣き。
透き通った水に、引っぱりこまれそう。
再び川をくだって河口で竿を出す。
銚子川は、尾鷲湾の奥に注いでいました。
透き通った川水が、そのまま海水と混じりあうので、クリアを保っています。
夏場に泳ぎたくなるような光景。
水が透き通っている。
さらに、如何せん、浅い。
こういう場所は、釣りには難しい(シロウト目にも解ります)
オモリを軽くして、静かに静かに釣っていました。
ちょっと休憩。
竿を置いた途端にひったくられてビックリ。
サギの仲間、クロサギだと思われます。
長さが25センチほどあったため、牽引力がすごい!
コツコツ、グン!
キビレちゃんが来ました。
美しい!!! いい感じ。モードいっぱいのイエローフィン。
嬉しくなる外観と存在感が、キビレちゃんにはありますね。
釣り場の上流側には紀勢線の鉄橋。
コロコロコロコロと音をたてて渡っていきます。
秋の陽はまさにつるべ落とし。
急に寒さを感じるようになり、ジャケット1枚を着ました。
潮が上げ潮になり、仕掛けが川上に動きます。
なんとなく、いい感じ。いい感じだと、それでもつとめて静かに釣る。
予感は的中。
一度引き込まれて動かなくなった。
川のなかは小石ばかりと思いきや、大きな石もある模様。
すこで、しばらく張った糸を軽く緩めて待ってみることに。
これが、奏功したようです。
飛び出してくれました!
あとは引きの強さに負けないこと! 巻けるさ! 行けるさ! もうちょっと。
暗がりに現れたのは、クロダイさん。
ちゃんとクロダイと呼べるサイズなのでした。
体高がすごい、背びれが怖い、歯もしっかり。自己最大のクロダイさん。
しばらく、膝ががくがくしました。
これでもういいかな、、、と思ったところ。
こころを見透かすように登場のこのお方。
違う意味でもっと怖い。
ゴンちゃんとグーフはどこでも逞しいな。
このお方が続くようになり、そろそろいいかな。この日はお開きに。
翌朝は快晴。
銚子川の河口、南側に広がる石浜で投げる。
石の大きさが微妙に面倒で捻挫しそうになる足元。
おっかなびっくりやってる感じです。
でも、海の美しさ。
秋の筋雲のしたで静かに釣れました。
大都会・名古屋からほんの2時間でこういう風景がある。
ソロリ、ソロリと底を探っておりますと。
クンときて、しばらく沈黙。
ジワーッと動かしてみたらギュン!
岸辺近くでの名物の横走りも拝見、やっぱりこの方だわ! この方に会いたい!
東紀州の大本命の姿に、納得、溜飲の下がる想い。
前夜はクロダイ、今朝はこの方。十分です。
石浜の、隙間に咲くツユクサ。
風に揺れる姿を眺めていると、しあわせな気持ちに。
鉄橋を渡っていく汽車。
目指していくのは名古屋駅。
私らも、そろそろ帰らないと、、、そんな焦りの出てくる汽車の通過の音です。
その前に、やっぱりヤルんですかね。
銚子川まで来た最大の目的、10月にもなって。
その前に、弾みをつけようと蕎麦。
道の駅海山(みやま)のスタンドで、かき揚げそばを食べました。
野菜が豊富、エビちゃんもしっかり。うまし!
でも、やっぱりヤルんですかね。
銚子川のハイライト、第一目的を。
道の駅からすぐ上流の河岸へ向かいました。
無理!
私はここまで。
身体を漬けて泳ぎ出すなんて、到底、無理!
足入れした清流の水に、挟まれているような印象すら。
でも水中を眺めていると小さな魚たちが集まってきます。
ゴリちゃん、ウグイの子ども。
真夏の銚子川は、さぞかし素晴らしい、のでしょうね。
でも無理! 私はここまで。
同行のヒツジ(釣り執事)は、河岸をウロウロ。
行くか、行かないか。ブツブツ独り言をつぶやきながら、ウロウロ。
膝まで水に漬けて、行くか行かないか思案のしどころの様態。
私は、何度も止めました。
いい歳なんだから、ここでナニかあったら救急搬送。
行ってしまった!
コメント「せっかく銚子川に来たのだから、いかなければ後悔すると思った」
コメント2「銚子川に来て、泳がなかったら、川泳ぎ師としての名がすたる」
なんじゃそりゃ? アホかお前! 川泳ぎ師って、なんやそれ?
10月10日の午後。
ま、体育の日ですから、水泳したかったのでしょう。
意を決して行った姿にはちょっと感動しましたけどね。
帰途の紀勢道PAにて。
銚子川は販売もされていました。
超軟水で飲みやすい。いい感じです。
しかし連休の最終日、いい感じは伊勢志摩からの合流ののち停滞。
覚悟はしていましたが名古屋がこれほど遠いとは思いませんでした。
以上、十分に納得した三重県銚子川の巻はこれにてオシマイ。
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(追加日記)大渋滞でヘロヘロで戻った3日後の13日。黒ヒツジより写メが届く。
↑横須賀うみかぜ公園メンバーズの黒ヒツジとJUNさんは、今季初の定例会。
黒ヒツジがマコガレイ47センチを獲得とのこと。
マコガレイに燃えるおふたりには、今年も熱いシーズンの幕開けのようです。
↑こちらは続けて送られてきたJUNさん宅のベランダ。
塗装したオモリを干している光景とか。こりゃHANAちゃん(奥さん)も大変だわ。
黒ヒツジにぶりぶり感化されていくJUNさんをおもんばかりつつ、
↓恒例の絵図を描いて本日、これにてほんとのお開きに。
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投げ釣りだから出逢う。人と魚、人と人が、水辺・岸辺を共有して暮らすための視点で編集。つねに新しい発見や感動と、魚への愛を忘れないあなたに読んでいただきたい一冊。書店様、釣具店様でも購入可能ですが、インターネットでもお求めになれます。
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