2018年4月7日土曜日

東京都 井の頭自然文化園へ行ってきました。

年度末・新年度でバッタバタのさなか。気になっていた公園へ、ようやく行けました。


とにかく、忙しい、今年の3月から4月。

なかなか釣りにも行けず、ウズウズしていたところ、いいところを発見。

吉祥寺にある、井の頭自然文化園という、水族園、動物園の存在でした。

展示の内容が抜群という大評判、そこで間隙を縫うように、なんとか出かけた次第。

樹木や動物をあしらったパンフレットのデザインから秀逸でした↑


正直なところ、初めての吉祥寺、井の頭公園なのでした。

なかなか、縁のないエリア、スポットがあるものですが、中央線の郊外もそのひとつ。

2月にようやく出向いた高尾山に続いて、乗った赤い電車を降りて徒歩10分。

そこには生い茂る濃密な木々と、水辺の散策路が。

新宿から30分足らずで、別天地のような世界が広がっていました。


池の湖畔に建つ水族園の展示は、淡水魚との触れ合いコーナーから。

婚姻色のついた大きなウグイ(ハヤ)たちが泳ぎ回っています。

春休みの最終日とあって、ちびっ子たちで大賑わい。

生きた自然魚をさわれるなんて、滅多にない貴重な体験でしょうね。


黒くなった体色に鮮やかなオレンジ色。

産卵時期のウグイの美しさ、迫力は、まさに中流河川の王様、女王では?

しかし、最近は全国的に減少傾向にあり、絶滅の危惧される地域もあるとか。

フツーに居た魚が、フツーに居なくなる、、、ことのないことを祈って。


かつての、清い水だった井の頭公園の水中が再現されていました。

豊富に水草が茂り、その間をちいさな真ブナたちが泳いでいます。

ツツツーっと飛び回って見えるのは、モエビの仲間たち。

なるほど、なるほど、ずっと見とれてしまうガラスの向こうの小宇宙なのでした。


大きな水槽は、下流域、中流域、上流域に、分けられての展示でした。

エリアごとに、どんな魚や水生の動物が棲んでいるのか?

大都会・東京の少年少女たち、いいえ、私たちオトナにも解りやすく提示してくれます。

河川を昇ったり下ったり、見ていて、飽きることがありません。


ユーモラスな動きを魅せる、カマツカの群れ。

夏の日に、高知や和歌山の河川シュノーケリングで出会った記憶が蘇りました。


今年の夏も、川で泳ぐのだ。

めくるめく季節の到来が、ひたすら待ち遠しくなります。

川泳ぎ、シュノーケルにすっかり魅せられている私は、水槽の凝視から離れられず。

ああ、その前に、さらに多忙になる5月と6月を乗り越えねば、、、嗚呼。


オオサンショウウオの、大あくび!!!

珍妙かつ、絶好のタイミングに遭遇することが出来ました。

と思ってましたら、案外、大あくびをするそうです、この子。

風体どおりの、のんびり、ゆったりした性格なのでしょうね。


おおっ、ヅガニ!

淡水でお馴染みの、モクズガニも飼われていました。

東京都の、気合いを、グラブいっぱいに担っている感じ。

モフモフですね、水中で見ると、とくに。


なんと、タガメの姿まで見ることができました。

図鑑でしか知らなかった希少な水生昆虫との出会い。

なにかを待ち受けているのか、頭部を下側にして(図鑑どおり)動かない。

なるほど、端折って写真を並べただけですが、抜群の展示の数々なのでした。


『特定外来生物』への取り組みにも、東京都の意気込みが伝わります。

アメリカザリガニ、ブラックバス、ブルーギル、、、、、、、etc。

来訪者すべての人への、認知、認識の、強い普及の願いがこめられていました。


水底での、大きなカミツキガメの姿。

この子に、罪はないのですが、この子が日本の水中に居たら、、、。

たいへんな事態となっていることを、推察、洞察させてくれる展示の水槽でした。


ブラックバスとブルーギルは『緊急対策外来種』にも指定されていました。

パネルの上に貼られた飼育期限を記した表示が、事態の重篤さを物語っていました。

釣り人の『叡智』が厳しく問われる魚たちであると思います。


と、水族園にて、たいへん興味深い水槽の展示を拝見ののち。

通りを渡って、動物園側へ移動しました。

ちこっと、小腹が空いたため、出店からいい匂いをさせているバジルソーセージを購入。


動物園側は、水族園にも増しての、ちびっ子たち。

ちなみに、右側に写るモニュメントは、長崎市の平和祈念像でも知られる北村西望作。

園内には、彼の作品を200点以上も展示した彫刻園も併設されていました。

広大な園内なため、東京都はこれでもかと、盛りだくさんな展示の充実ぶりです。


ちびっ子たちには、たいへん人気というモルモットふれあいコーナー。

ちょうど、お休み中でしたが、開始時間が近づくにつれて集まるお友だち。

それまで、モルモットたちはお昼寝のようでした。


あ。ペンギン。

いろいろ、います。



休んでいる、あ、これ、なんだっけ?

シカ、カピパラ、いろいろ、居ました。


ヤギ、黒豚、ニワトリが、一堂に。

田舎の大農家の庭を、表現したのでしょうか?

私の生まれ育った家の庭も、そこそこ近しいラインナップでした。


あっ、フェネックだ。

大きな耳、かわいいお顔、なのですが、、、、。

カメラを向けると、後ろ向きで、横倒しになってしまう。


東京の桜は、ほとんど散ってしまいましたが、

品種によっては、まだまだ盛りの咲きっぷり。


屋久島にいる、ヤクシカとか。

本土に鹿に比べると、とても小柄なのです。

生息する範囲によって、個体差の出る、進化論を学習?


そのヤクシカたちの食事が気になって仕方ない様子のお隣りのニホンカモシカ。

写真を撮ろうとすると、お尻を向けてしまう。

ハミカミ屋なのだろうか。それとも、、、、。

なにかを渡したら、顔を向けてくれるとか、、、、それは、当然、ダメ。


この来園で知ったのですが、2016年の5月26日まで、メスの象が居たそうです。

はな子と名前のつけられたメス象は、69歳という天寿を全う。

日本での飼育記録を更新した人気ものだったそう。

はな子を偲ぶ記録や写真が、はな子の居た営舎にたくさん飾られていました。


ニホンザルの、猿山もありました。

午後の陽を浴びての、ノミ取りタイムの模様。

なんだか、人間の整体、揉み揉みを見ているよう。


そして、アムールヤマネコの尊顔を仰ぐ。

井の頭自然文化園の超目玉が、アムールヤマネコ、ツシマヤマネコといった、山猫。

つまりイエネコではない、野生のヤマネコを多数揃えて飼育していること。

世界的に、絶滅の危惧される極めて貴重なヤマネコの姿を見ることができることでした。


爪研ぎに集中する、アムールヤマネコの姿態。

やや、恍惚とした表情になるのは、ネコ族特有の、かつ共通のものなのか?

しかし、耳の後ろの、虎耳斑に、野生、ヤマネコの証しを見ることができます。


ツシマヤマネコの姿も、見ることができました。

生息スペースのなかを、片隅だけを選んで、警戒しながら歩いています。

アムールヤマネコの亜種という位置づけですが、いろんな柄模様の個体がいるとか。

その大きさも様々で、大陸、半島、対馬、、、そして九州本土。

ヤマネコの源流を知る、貴重で希少な、天然記念物を拝見できました。


噂に違わずの展示に満足して、吉祥寺駅へ戻ったところで。

もうひとつの天然記念物?ともいえる、駅前のハーモニカ横丁へ立ち寄る。

人工物ですから、昭和の商業遺産というべきでしょうか。

狭小の路地に、ぎっしりと店棚の並ぶ、飲食、雑貨、フツーの魚屋さん、商店の数々。

超のつく人気の街、吉祥寺を堪能できて、忙殺の日々をしばし忘れることが出来ました。

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