2019年3月10日日曜日

横浜のカワウソを見て感じたこと

横浜ズーラシアには、気になる動物がいます。ツシマヤマネコユーラシアカワウソです。


運動のためにと、相模鉄道の鶴ヶ峰という駅から歩いてみました。

初めての駅、初めての街、横浜市郊外の住宅地をスマホの地図に頼りに。

路地の生け垣に鮮やかなツバキが咲いておりました。

ピンクにホワイトのボカシの入った、とてもおしゃれな柄に見とれつつ。


鶴ヶ峰駅から約40分ほどで到着。

あらら、塀の向こうからキリンさん(アート)が出迎えてくれました。

「首をなが〜〜〜くして、お待ちしておりましたぜ、、」

という趣向なのでしょうか、ホント、徒歩なので、はるばる来ましたぜ。


ズーラシアのあるのは、かなり相模原に近い横浜。

関東ロームの帯のなか、大地と台地の重なり合う森のなかに創設されていました。

だから、相応の規模が確保できて、木々高く、緑も濃い。

期待どおりの雰囲気に、雄叫びのひとつもあげたくなる、、、ならないか!


手始めは、全身タイガース!!!

そのまんま、虎の皮を被った虎、全身タイガース! 当たり前だけど響きもいい。

しかし、そっぽを向いてました。よし、あのフレーズを。虎を奮い立たせる。

虎だ虎だ、オマエは虎になるのだ! やはりそっぽを向く。何故だ?


オオヤマネコのオセロット。

威厳があります、「オオ」とつくので、ヤマネコとはいえ大きさが違いますな。


♬ほんとにほんとにほんとにほんとに、ライオンだぁぁぁ〜〜〜♬

あ、これは、場所が違いますね。会社も。


んんっ、なにか視線を感じたら、この子(チーター)が見てました。

アホなおばさんが、なにはしゃいでるの? と思ったらしい。むかっ。


首振りダンスを激しくしていた氷山の王様。

寒いシーズンから暖かくなってきて、イヤイヤしてるのかな?


慣れっこなのか、猛獣たちの雄叫びにも平然としている方々。

1羽づつ、一定の距離を置いてたたずむ姿が印象的でした。


南半球のキュートちゃん。

太くて長い尻尾が、三点支持のための、足の役目もするのですね。


大型のヤマイヌ系は、迫力ありますな。茶色いオオカミのような。

でも、目を細めて休んでいると、思わず、なでてあげたくなる、、、駄目か。


目的動物その1。

ツシマヤマネコのコーナーに到達。

地面に同化した土色のトラジマ、丸い耳、虎児斑、小柄な体格。

せわしなく、行ったり来たりを繰り返す様子は、なにか気になるのか、探し物? 

注意深く観察していたところ、なんと、ツシマヤマネコが声を出したのです。


ギュルルルルルっと。

運良く撮れた動画の音を、お聞かせできなく残念ですが、確かに、ギュルルルっと。

ネコは機嫌がいいと喉を鳴らして声を出す時に、ウルルルルっとか聞こえますが、

もっと低く、短く、ギュルルルル、、、喉を鳴らすのは一緒でした。

これは貴重な体験なのではと、嬉しくなり。

名物(らしい)ネコ科特有の威嚇「かぁぁぁーーーーっ」は、拝見できませんでした。

↓東京都武蔵野市(吉祥寺)にいるヤマネコたちはこちらもポチっと。

●東京都立 井の頭自然文化園



日本のキツネ、ホンドギツネ。

子どもの頃、実家の庭や近隣の小山に似たようなのがいた、、。

また捕まえられて、度々つながれていたのを見た覚えがあります。

あの子たちはどうなったんだ? ふと思い起こしたりして、、。

小柄で、細くて、あどけなくて、林床の小笹にマッチしたたたずまいです。


なんの夢を見ているのか? 表情を見ているだけで、こちらも眠くなる。

しかし、夜になるとかなり活動的ということですから、寝溜めらしい。


動物を見物しながら、バーベQの串というのもなんですが、、、、、。

休憩所からの匂いがたまらなく、お昼にもさしかかり、1本平らげました。うまし!


オカピもお昼? 低木の芽や葉を食べておりました。

ズーラシアの看板、人気者のオカピですが、自然破壊や密漁でいま絶滅の危機とか。

わずかですが、コインを寄付の箱にぽとりと入れました。


目的動物その2

ユーラシアカワウソのコーナーへ来ました。

ユーロ、という名前ですから、大陸的、ニホンカワウソより若干大きめらしいです。

ネズミを目一杯おおきく、長細くしたかんじで、動きが速い、コミカル。

しかし時折、ビタっと止まって、なにかを見てたり、考えこむ仕草をします。


小動物、顔が可愛い、愛くるしい、これでかなりトクしてますね。

舶来のカワウソは、最近ペットとしてもブームだそうです。

人になつきやすい、室内で飼える。相応のコミュニケーションもとれるからとか。

しかし、あくまでも外来の生物であり、野に放たれた場合の危険も指摘されています。

ブームで頭数が膨れ上がり、始末に終えなくなるケースだけは避けたいところです。


カワウソ、、水辺に暮らす理由は、泳いで、潜って、魚を獲って。

長い年月をかけて、それに適した肉体が出来上がってきたということですね。

なので、水の中に入った途端に、細長い身体がますます細くなり、

尾のとても長いアシカのようなカタチになって見えます。


以前に、「ツチノコ」騒動というのがありました。

肥大化した新種のヘビの発見騒ぎです。その頃はまだ日本のカワウソも生き残っていて、

こういう姿が、太ったヘビに見えたのかなと想像を膨らませてみました。

もちろん、ツチノコはロマンですので、どこかでひっそり生きている?

日本のカワウソも、どこかで、人知れず生きながらえているかもしれません。そこで。

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この写真は、2月中旬に、荒川の熊谷市付近の河原を歩いた時のもの。

故郷の庭先の水辺です。閑話休題モノローグ編のはじまり。


子どもの頃に、祖母に手をひかれてよく遊びに来ました。3つ上の姉もいました。

妹はまだ生まれてなかったので、私が小学校へ上がる前か、入っていたか。

ここへ来て、石投げをしたりするのですが、岸辺をシュルシュルと走る動物がいました。

祖母がいうには、それが、カワウソでした。水辺で暮らす小動物はイタチやテンなどたくさん居るのですが、カワウソがいちばん人慣れする、、、その理由は人間の捕ったり、釣ったりする魚に興味を持っているからと祖母は話してました。

つまり、なんとか横取りしたいと。なかなか賢いのだと。

泳ぐユーラシアカワウソを眺めながら、その話を思い出したのでした。


荒川は、関東でも指折り大きな河川です。

広い河川敷に築かれた堤の道は、散策路、サイクリングロード、熊谷市民に親しまれています。これから桜の季節、夏の花火大会、たいそう賑わうのです。

この土手の路にも、子どもの頃は、いろんな動物が顔を見せたり、横切っていきました。水鳥もやってきます。ご存知のように熊谷は、日本一"暑い土地"でもあるため、みんな水を求めて集まります。その水さえあれば小動物が暮らす条件を満たしているのでしょうね。

日本のカワウソは、絶滅したと言われておりますが、例えば、私には身近かな荒川。つねに意識して歩いていると、なにかの弾みで見かけることはないかな? とくに、人出の少ない寂しい季節は発見のチャンスはあるのではと、時々こうして、歩いてみてます。

↓ニホンカワウソ、といえば高知県新荘川 探訪記。
http://macobusa.blogspot.com/2018/09/blog-post_27.html

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話を、横浜ズーラシアに戻しまして。


まだ、春も早いというのに、水中で動くカエルを発見。

水に触れましたら、手が切れるぐらいに冷たい、なのに何故?

冬眠しない? 低い水温に強い種類、なにかの前触れ? 

カエルの存在ひとつで、いろんな何故?がかけめぐるズーラシア。


あ。干支がいた。

ツートンカラー、背には白毛、なかなかのお洒落さん、どこの国の方でしょうか。


アフリカのサファリも展開されておりました。この風景を、物陰からチーターが窺っているのですが、いかんせん非力なチーターさん。獲物に出来るサイズが居ないため、キリン、シマウマ、当然ながらサイ、、、みな、のんびりと佇んでいる次第ということでした。


また視線を感じてあたりを見渡すと、この瞳が見ておりました。

サル、リス、タヌキ、まったく不思議な、進化過程のような方々。


ああ、アナタ、なんてことを、、、チンパンジーの仕業なのですが、、、。

そこまでして、人間の仰天する姿に喜びを感じる知能の高さと申しますか。

詳細を書ける内容でなく、子ども連れの若いママたちが子どもの目を覆ってました。


ここで、口直し、じゃなく、目直し? 目の保養をと。

三寒四温、雨を繰り返しながら、今年も3月の半分近く、咲く花に焦ったりして。


ここでも、つかず離れず、動物、人間たちを眺めていたのは、この方たち。

生きる知恵、厳しさ、集団生活、、、もし彼らの言葉が話せたら、相談してみたい!


一巡したところで、同じ路を辿って戻るのも大変だなあ、、という人たちに。

園内シャトルバスはあるのでした。ヘッドまわりは、オカピ、、かわいいのです。


ズーラシアをあとにして、市営バスには乗らず、JR横浜線の中山駅まで歩くことに。

台地の狭間の低地に、水生植物が植えられていました。まだ沿道の菜の花だけでしたが、

水が張られて芽吹いてくると、キレイでしょうね。

木製の索道からの晩春の風景を想像しつつ、駅まで、、、これが案外、遠かった!

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