2016年1月11日月曜日

新春特別 長崎市 釣りさるく

さるく、とは、長崎弁。ほっつき歩く、ぶらつく、ウロつく、みたいな意味だそう。


↑2016年になりました。

また歳をとってしまった、うううううううううううううううう。

とか、陰気になっていても仕方ない。

今年の抱負などを絵にさせていただきました。

↑ところが投稿の翌日、この絵は昨年に描いて使っていたことが判明(つまり二次使用や)

ごめんなさい、日時錯綜、読んでるという方のご指摘で判明。

これから、絵を、スキャンした、しないの、ケジメだけはつけます。

で、真正直に、今年の抱負へと戻りまして、、、、、、↓

飛ばす、飛びたい、飛ばすとき、飛びまくりやねん、自分を飛ばさんば。

その勢い、ヒツジ=釣り執事の第二の故郷へと飛んで。

どこまでも飛べ!!!! 追い風なの?、長崎市へ高飛び!!!

と、筆者軽薄、敬白と構えていたところ、、、、、、、、、。


長崎市といえば市電。

路面を走るチンチン電車ですね。

仕事を終えてからの最終便。辿り着いた市内、走り続ける市民の足。

120円で、市内を走り回る。

家の横を走る都電・荒川線は160円。

長崎市電は、それより40円も安く、市街全域を走り回ります。すごし! すごか!


これは、以前に撮った昼間の光景。

こんな感じで、電車の走れる低い土地はすべて、クルマ、バスと共存しています。

ちなみに、背後の山の中腹にヒツジの母校はあるみたいですが、それはどうでもよく。

山、海、市電、、、、そこからバスがのぼっていく、、、、山肌いっぱいに建つ家々。

行くたびに記憶する日本の、どこにもない光景が、長崎市なのです。


で、新大工町。

ちかくに、長崎くんち(大祭)で有名な、鎮西大社、諏訪神社があります。

ヒツジは、かつて、ここに住んでいたそうですが、そんなこともどうでもよく。

新大工町の商店街、真っ暗になった商店街をウロつくうちに入ったお店W幸。

↑長崎おでん、なるものをいただきました。

半透明、あっさりのスープは、アゴ出汁、アゴです、トビウオ。アゴ出汁ばっちり。

うまし! うまし! うまし!

うまかね、おいしか、ほんのこつ、おいしかよ。さすが飛び魚たい!!!

竜眼(卵が入った練り物)も長崎らしく。


勢い、アゴ出汁の、そば、までいただいてしまいました。

毎日蕎麦喰いの意地? 蕎麦だけは喰わんば、みたいなその横では、、、、。

お隣りの、カウンター社会。

袖振れあうも、いつもの縁、ご縁。

近隣で洋菓子店を営むというIさんご夫婦と、ヒツジは意気投合してました。

Iさん夫婦は先だって福岡の大橋のお店から、故郷にUターンとのこと。

初めて会ったのに、伊良林小学校、桜馬場中学校、、、、の話で盛り上がってる。

私には、いっちょも解らんと。

でも、よか、です。

ヒツジのよく口走る、小立野小学校、兼六中学校、、、、、これは金沢市の話し。

男はみんな、地域密着プレイが、大好きやもんね。よかよか。

Iさんご夫婦には、ハイボール3杯ご馳走になった私ですので、よか、よか、よかと。


コケコッコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ。

朝です、長崎の朝は遅い、西の果てですので、日の出が遅い。

でも、海辺を走っていたのでした。

おおおおお、海だ、海だ、海よ、、、宿酔の頭にも海は響く。

どこ走りよると? 橘湾たい。それどこね? 長崎の南側。

長崎に来るたびに、ヒツジにつられて、ついつい長崎弁になっとです。


あ、スイセンのさいとう(咲いてる)

可憐ね。スイセンは、スペイン、ポルトガルから伝わったものだそう。

だから、咲いとっとです(と理解いたします)南蛮渡来ですけんね。


あ、夫婦岩たい。しめ縄たい。契りの結び。

これは、南蛮渡来でなく、二見岩の常套、鳥羽け? いやいや全国一律?

ここどこね? 千々石たい、ちぢわ? 千々石ミゲル、のちぢわ?

そうたい。

千々石ミゲル、検索ください。

千々石は橘湾の街、橘周太さんでも検索ください。


千々石海岸。

長崎県では、最大級の砂浜で、夏はたくさんの海水浴客で賑わうとか。

長崎市内で「海水浴に行った」といえば、まず千々石。長崎市の郊外です。

さらに帰りは、小浜温泉で湯浴みたい、なのだそうです。

とてもキレイな川が流れこむ砂浜でした。


千々石の街の後ろには、棚田。

石垣を段々に積み上げた水田、畑の傾斜になっていました。

山と海、海と半島、しかない長崎県では、たいへん貴重な地形だそう。

千々石とは、千石と千石が重なる。

つまり、お米がいっぱいとれたところなのでしょう。

長崎ではきわめて稀少であり、憧れの銀メシの土地でもあった千々石。


いっぱいとれた、お米の理由のひとつは、豊富な水。

雲仙の山々から、たいへん美しい水が川となって流れ落ちてきているのでした。

長崎は、演歌にもありますように、雨が多い。

雨は川となり、田畑を潤し、やがて橘湾へ注ぐ街が千々石。

こうして、県下最大の砂浜・千々石海岸が広がっていることを納得します。

ヒツジが言うには、春から秋は、キスゴ(シロギス)が湧いとるごたる、そう。


砂浜から沖に伸びる漁港の堤防から投げました。

この季節です、砂浜は浅い。釣り人は居ましたが、私には無理。

出来るだけ沖に出る、水深のある堤防の突端、ここが命、、、ですたい。

ところが、結果から言いますと。

なあ〜んもおらんかった。

グーフもおらん。グーフの痕跡として一度だけ針がなくなってましたが。

なあ〜んもおらん。どがんなっとっと? ピクリともせんが。

さらに、季節風の、なんと冷たいことか!!!!!!!!!

向かいの山側から吹き下ろしてくる「おろし」のような風。

とても九州にいるとは思えない赤城おろしのような残忍な寒風(私の田舎みたい)

きつか、きびしか、くるしか、もうよか。

私の顔を見て、みるみる顔色の変わるヒツジは、クルマを長崎市へと走らせました。


戻ったところは、長崎市・茂木。

天草からの定期船の着く波止場の街でした。

長崎では古くからの漁師町、また茂木ビワでも有名な傾斜地フルーツの集落。

4年前の初冬、私はここで29センチのキスを釣りました。

あまりに大きくて驚いたのですが、まわりの方々も驚いていました。

地元では、モギスと呼ぶとヒツジ。

その時の、いい記憶が、またここへ来たいとなってしまったのですが。


茂木に着いたのは、14時前。

ちょっぴりお腹も空いたので、まずは暖簾をくぐってしまった。

腹になにか熱を入れんばね、というぐらい、寒かったとです。

ヒツジ曰く、長崎は、大観光地。有名な大店より、小さな個人店が狙い目。

それは、ヒツジの生まれそだった金沢市でも、同じ。小さな個人店が狙い目。

長崎市と金沢市。

どちらも、日本では人気の観光都市ですが、普段着の店に入ること。これが重要だそう。

あ、それこそ、東京や大阪、京都、福岡、仙台、札幌のような大都会こそ、そうですね。

普段着の店しか、行きたくない!!!


大当たり!!!!!

北西風で、しばれた身体を、温めてくれた石油ストーブ。

そこへ運ばれてきたチャンポン。

うれしくて泣きたくなるような状況でありました。

訪れた1月7日は、ちょうど長崎市の消防の出初め式でした。

茂木からも、消防団の老若を超えた若衆たちが健気さかんに活動。

終えて集結したのがこの食堂なのでした。

大当たり!!!!!!


おばちゃん謹製のちゃんぽん。

うまし! うまし! うまし!

長崎には、店ごとの、作り方があり、それを吟味するのが、うまし! とヒツジ。

というか、同級生の家へ行けば、お母さんが、それぞれの味を出すのが、ちゃんぽん。

ちゃんぽんは、その家の味噌汁、おつゆ、のようなもの。とまで、言い切るヒツジ。

そう、言うものの、FC店の長崎ちゃんぽんリン○ーハットも大好物なヒツジ。

塩胡椒、ゆず胡椒さえあれば、生きていけるヒツジが、このちゃんぽんを大絶賛。


おそろしかねえ。

ヒツジは、ちゃんぽんと同時に、皿うどんも注文していた。おそろしかねえ。

「同時に頼まんばモグリばい」

細麺のカリカリ、そこにドロっと具をかけてもらう皿うどん。

調味は自由、ソース、マスタード、お酢。

ちゃんぽんと皿うどんを同時に食するのが長崎市民の心意気であるとヒツジ。

お腹がパンパンになってしもうたごた。でも、うまし! うまし! うまし!


茂木の港にて、釣りを再開。

汽船の着き場なので水深があり、期待が持てます。

4年前の感激のイメージもあり、釣り方も丁寧に、、、、、。

なったのですが、ここも寒い。さむし! であります。

底冷えのすんごた、、、、、。

山を越えて、ゆるく落ちてくる風がまるで冷凍庫の気体のよう。

南国に思える長崎。

しかしそれは、海流の影響を受ける五島や対馬のことであって、

九州本土側は、大陸や半島からの季節風、北西風が吹き込むことで、大変寒い、とか。

腹パンでなければ、耐えられなかった!!!!!!!


登場。

張り付きの名物、地元で生きる動物クンその1。登場。

「オイ、なんか掛けてもらわんば、こっちは困るとよ。どぎゃんすっと?」

目を細めて、私の背中を見つめ続けておらすと、です。

困った。

引きづる仕掛けは、まあっっっっっっっったくの無反応。

戻ってくるエサ(イソメ)は、そのまんま。

海底も余程の冷え込みらしく、だら〜〜〜っと、仮死なイソメ。

茂木の近隣にはコンビニはなく、張り付き動物クンに応えてあげるには、、、。

なにかを釣るしかないという、厳しい現状となりました。

こっちが腹パンだけに、申し訳なか、、、、ほんのこつ、申し訳なか。


張り付きの動物クンその2。

この方は、並びのウキ釣り師さんに張り付いてくれていたので助かった。

オキアミ、とか。は、食べるのでしょうか。


反応ないまま(あったのでしょうけれど)巻いてきたらついていた。

それでも、嬉しか。本日初の生体反応。ありがとうね。

背後の猫殿に、渡すことができました。

猫殿は、上空を旋回するトンビたちに警戒しながら銜えると、

どこかに運んでいきました。


冷え込み、さらに厳しく。

長崎って、こんなに寒かったっけ? どぎゃんなっとっと?

オーバーコートまではおる。防寒ウエアにしないと我慢できん季節の到来です。

寒さを吹っ切ろうと、投げ続ける。

露出してる手が冷たいですな。


重い重いと巻いてきてみれば、こちら。

大文字のカタチでした。

海底で、活動するのは、大文字。

もうアカン。私も大の字になりたくなるぐらい、寒い。さむし!


そんな時、アタリがありました。確実にあった。

おおおおおおおおおおおお、口びる一枚の感動、やった、掛かった、カサゴ。

小さなカサゴ、やったやったやった。

ところが、背後の猫殿、並びのアオサギ氏、トンビすらいない。

あきらめられていたようでした。ちいさなカサゴ、放流しました。

これはこれで、よかった。


ちいさなカサゴが掛かって、ちょっとはこころが熱くなる。

しかしあたりは暗くなり、そろそろ帰りの時間が気にかかり。

惜しかねえ、明日までいられればねえ、せめて真っ暗になるまで出来ればねえ。

そうこう思いながらも竿を仕舞おうとしていたところに、、、、、、。

クン、クン、クン。

ズズイーーーーーンと、鮮烈なアタリ!!!!!!

巻きました、しゃにむに。巻きました、必死に。

なんだコレは?????????


うす暗くなった海面から躍り上がった。

おおおおおおおおおお、これは、確か、カサゴの親玉。

長崎でいう、アラカブさん、ガラカブさんではないですか!!!

やりました、やった。隣りで作業していた台船の方々も親指を立てての祝福をいただく。

ありがとうございます、やりました。

2016年、初釣りとなった長崎で、赤い魚の獲得となりました。

うれしかあ!!!!!! ほんのこつ、うれしか!!!

↓勢い、また絵を書いてしまいました。


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