2016年6月18日土曜日

梅雨空のスキマ、ことし初の大本命を拝見。

予報では雨。いや、ギリギリ持つかな? 降ったらヤメヨウで、前夜から出かけました。


日が長くなりました。

19時30分でもまだまだ明るい三崎港。

南西に開けた地形は、列島各地のどこでも明るい。

なら行くしかない。天候は出たとこ勝負、雨が降ったらクルマへ逃げ込む。

それでいい。今年もまた、晴釣雨車の季節が巡ってきたのであります。


懸案のカニカゴも用意。

エサは、釣具店で買い求めたサンマ(家の冷凍を忘れた)とコンビニの魚肉ソーセージ。

カゴのなかのエサ袋(と呼ぶのか?)に詰め入れて、口をしばります。

長い夜(となるらしき?)のひと晩を、今夜は頼みの宝クジとして。


21時過ぎ。

ブルっときました。ゾクっとしました。

胴体が太い。掛かりは浅い。いい感じです。

いいわあ、やっぱ、この方。感じるアタリが身上。

眺めて、ソクお戻りいただく。


長い夜のお伴として、携行した手製ツマミ。

鶏もも肉のジャーキー(新作)

定番のチーズレンヂュー(レンチン発泡状態に青のり)

これを齧ったりしながら、折りたたみ椅子に座っての夜。

雨は落ちてきません。賑やかなのは、ひっきりなしでやってくるイカ師の皆さま。

ピシュっ、ピシュッ、ピシュッ。

シュン、シュン、シューーーーン。

平日にかかわらず、三崎港は喧噪と雑踏。

粘る人、立ち去る人、また来る人。ひきを切ることなく。

仕事が終わり、夜半の楽しみ。私も一緒ですが、まわりはすべて、イカ師の方々。


23時過ぎ、先ほどより小ぶりながら、また1尾この方。

毎年恒例の観察水槽と平行して活躍するのが大型のビニールバッカン。

「保養所」とか呼んでいます。

予め満タンにしておいて、さらに水汲みバケツで繰り返し海水を入れて酸素を送る。

浅い針掛かりを前提として、元気に泳ぎ回るようなら海へ返す。

この子もビンビンでしたので、お戻りいただきました。

と、夜半まではここまで。

仕掛けを上げて、椅子にもたれて仮眠。イカ師の皆さまの音と会話を子守唄に?


朝4時30分より再開。

1尾目より、小さくて、お腹が赤くて、怖い方が連続する。案外、早起きなんですね。

小さくて、触れると痛いトウガラシのような方。

メゴチバサミとプライヤーで緊張の作業。

目の覚めるモーニングセレモニーとなりました。


明るくなった頃、残っていたイカ師の方は2名。

そのうちのひとりが、遂に、運命の時を迎える。時刻、6時ジャスト!

「昨夜10時からやってました。はあああああ、これで帰れます!」

満面の笑みとともに、そそくさと帰り支度でした。

8時間の忍耐。これから、あの一杯で、一杯でしょうか!

一杯で、イッパイ。グイッとね。あ、このフレーズいいな。


と、後ろ姿を見送った私に、明確なアタリが来る。

全身タイガース!!!

やった。大本命への予告、予兆!

だって、大本命様と一緒にいる、全身タイガース!!


顔と姿も、大好きなトラちゃん。

斜め上から見ると、はすに構えた表情、顔に紫のタテ線、シマシマのボディ。

保養所からお戻りいただいた、全身タイガース!!! 

そして、予告は100パーセントでした(ツイてる!)


クンクンときて、しばらく待つ。

ソロリと巻いたら、グン!!!

これ、この引きと重さは確か、、、、名物の岸壁直前の横走りも体感。やった!

でも、針を飲まれていました。締めて持ち帰り、今日はソク調理です。

今シーズン初は、なかなかの良型のメスでした。


大本命との再会にちょっと虚脱。

もういいかな、と思ったら、この子があたる。

いかんいかん、針掛かりちょびっとで幸い。すぐに戻せました。


その直後には、メゴリン。ネズさんとも呼んでます。

型がいいので、飲まれてしまっています。腕だ。ごめんなさい。

持ち帰って、後日、天ぷらでいただきます。

冷凍すると、ノメリがとれて塩梅よく。



さあ、竿仕舞いとする直前。

まずは宝クジからと、いそいそ。

なんせ今回はひと晩かけてあったのです。

夜、網を入れて、朝に上げる。漁ですからね。


結果、からっぽ。

なぜか、サンマだけは無くなってました。ソーセージは、コロコロとそのまま。

チョキチョキを持った本命が、網の隙間から引き抜いていった?

今後の課題をますます積み上げて、網を洗い、帰り支度。

からっぽだった、こともあり、せめて、もう一度だけ竿を投げますか。

と、まるで、魔が差したような?行動がまたまたの、興奮を生み出す。


これは、引きました!!!

途中、リールが巻けない時があり、なんだろう、最後は定番の横走り、それも強烈。

玉網で掬ったのは、先ほどより、ひとまわり以上、大きなオスでした。

背びれから伸びるアンテナも長いこと!!!


幸い、針掛かりは浅く、この子はまったく大丈夫。

エラから噴出される水流も力強いこと。

保養所のなかを、横になったり、縦になったり泳ぎまわる。

早よ出さんかい! と言われているようで、お戻りいただきました。

予期せぬ大本命の連弾で、本日は完全終了。速攻の帰宅。

途中、大黒PAでちょっと爆睡のち、なんとか帰宅。


定番ですが、釣りたてのシーズン初物ということで、お刺身と肝醤油で。

うまし! うまし! うまし! やっぱ、これだわ、大本命様。

ありがとうございます。

私がひと切れに堪能しているうちに、ムスコが全部食べてしまいましたけど。

それでもよし。大好物なのです。大本命様、ありがとうございます。


残った身は、アラ汁でいただきました。

うまし! うまし! うまし!

いやあ、さすが大本命様、どう食べても、おいしい。

ひとすすりごとに、感謝、ありがとうございます。


さて。

持ち帰ったのはメス。当然、大きな卵塊がありました。

さっと茹でて、少々炙ってみましたが、これだけは、うまし! とは言えません。

卵がペースト状で、生臭さと独特のクセが残る。

そこで一計、加工を試みる。後日の完成予定、どうなりますやら?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
<宣伝>『投げ釣り列島縦断』(メディアボーイ刊・税込み1700円)
釣り、踏み込んで投げ釣り。出逢う、人と魚の、水辺・岸辺を共有して暮らすことでの視点で編集。投げ釣りが好きになり、つねに新しいメソッドへの興味と魚への愛を忘れないあなたに読んでいただきたい一冊。書店、釣具店、アマゾン、楽天、ヤフーなどインターネットでもお求めになれます。お問い合わせ メディアボーイ03-3576-4051
こちらへもクリック http://www.mediaboy.co.jp/c2/index.html



0 件のコメント:

コメントを投稿