横須賀市林交差点、武山自衛隊前。
今年もここへ立ち寄る季節がやってきました。
活きエサ徳丸の浜田店主が、泉鏡花にのめりこんでいる!!!
とこの前に聞いていたので、金沢のフリカケをお年賀にお持ちしたところ、、、。
「いやあ、マジで、熊野古道に行きたくて行きたくて、、、、」
高野聖が昂じて?、紀伊半島の奥地へ日々想いを馳せる店主なのでした。
しかし、熊野は遠く、、、、猫ちゃんが居るので、どうしても残していけない。
奥さんと行けるとイイネ、思い切ってペットホテルに預けちゃいなよ!
と、新年のご提案をしたところで、お店を出る。アオイソメ購入。
三崎港の製氷所前。
スカッと晴れた空の下、城ヶ島との小さな瀬戸にて新年釣り始めです。
1投目から、ブルっ、ブルブルっとアタリがある。
おおっ、いる、いるじゃん、いい感じ、もうすこし、もうちょいと、上がるテンション。
あれっ? この子でしたか、おなじみ、全身タイガース!
しかし、この子ではないなにか、ブルっ、ブルルと、首を振る感触、、、
尾びれを長く振るような感触もあって、あれっ、あれっ、が続く。
つまり、エサは齧られていて、載ってない、小さいのか?
城ヶ島大橋の下。
超のつく人気場所が奇蹟的に空いた。すかさず横に移動して投げてみる。
タイガースが居るのですから、その上には、口をすぼめたあの方がきっと!
新年に信念は通じるか? トシを感じさせるダジャレに自己嫌悪する新年、、、。
目の前を、賑やかに通り過ぎていく遊覧船。
船底がスケルトンになっている三崎港の観光目玉のひとつ。
いつかは乗ろう、一度は乗ろう、と思ってはいるのですが、まだ未到達。
カモメを引き連れている様子から、えびせんの販売を始めたか?(松島のように)
ブルっ、ブルブルはあるものの、載らない。
つまりは、針が大き過ぎるのは解るのですが、ここで針を小さくすると、、、。
ズボっと針を呑まれてしまうのが、私の腕、ウデ、だから小さくしない。
それにしても、このところの関東、ピーカン、からからに乾いてるなあ。
モソっ、モソっと、ちいさく引っ張る。
軽くアワせると、ゆっくりとしたグーン、とか、ドーンとか。
出ました、ベラ殿、この子は居ますね、今年もベラの女王の面目を保つ?
小気味いい感触に今度は期待しましたが、全身タイガース君。
この子が居るなら、きっときっと、大本命様が、1尾ぐらいはいる(はず)
という信念も、次第にあせてきたところで、移動しようかな、と。
ここ2年ほど、三崎港にも、↑この看板が増えてまいりました。
釣り人の残すゴミ、海中に漂うライン、駐車車両、釣り人公害にたまりかねて、、、
きわめて数少なくなった竿の出せる場所のために、細心の注意を払って釣りを楽しみたいものです。
その一方で、公共の埠頭での、釣り人の意見という考え方もあるとは思います。
ちょい釣りで、初釣り、釣り詣で、ということで、散歩目的にチェンジ。
城ヶ島大橋を渡って、島内に入り、山を登って城ヶ島公園の県営有料駐車場へ入る。
駐車料金を支払って解ったのは、島内の駐車場に共通して停められること。
丸1日、飲食店やお土産屋のほうにも停められるというリーズナブルさ。
公園駐車場から徒歩2分、城ヶ島の外洋側が開けました。
すっかり太平洋です、三浦半島ではないみたい、、、遠い景勝地に来た気分。
もっと早くから来ればよかった、、、大海原が開けていたのでした。
さくっと、歩いてみよう。
遊歩道、設えられた小径を、淡々と降りていきました。
次第に、波の音が大きくなってきて、波涛のシブキが、、、。
波止場、堤防、小磯しか知らなかった城ヶ島でしたが、これがなかなか。
ワクワクしてきたのでした。
軽い散歩のつもりが、、、あらら、、、磯ですから、当然、険しい。
最初にすれ違ったご夫婦が、山歩きの装束をされていた理由が解ってきました。
スニーカーでよかった、両手を開けていてヨカッタ。
岩場には、ひと歩きの跡がそのまま擦れ削られたように窪んでいて、
そこへ手をかけて、足を置いて進みました。
磯、、、ですから、当然、磯釣りの方も居ました。
駐車場にクルマを停めて、さくっと降りてきて釣り場。
磯釣り師の方々には、とても身近かで、いい場所なのでしょうね。
比較的たいらで、白い灯台が現れました。
安房崎灯台、、、、城ヶ島の東の端に達したようです。
灯台の正面向こうには、房総半島が伸びていました。
左手には、久里浜の火力発電所の高い煙突も見えて、視界が開けてました。
磯釣り師の方々もたくさん。
みな、コマセを撒いています、メジナ? クロダイ? 人気の場所のようです。
あのコマセにつられて、大本命様もいらっしゃらないかしら? 思索の時。
でも、投げ入れたら、イッパツで地球様の可能性もなあ、、、思索の時。
と、集中するワタシを見つめるなにか? 視線の予感、殺気?
おおおっ、岩の上には猫、虎柄、これはヤマネコ、城ヶ島ヤマネコ、ついに発見!
すかさずカメラを向けるとすっと背を向けるヤマネコ、、耳が丸い、、やはり。
しかし耳が丸く見えたのは、カットされていたから、地域認定の島ネコ、残念。
♬島ネコよ、そばに来てぇ〜〜〜ワタシのぉ〜〜、旋律はおまかせします。
また再び、険しい磯辺を進みます。
渡し板に、ロープ、岩にカラダを擦りつけて進む散歩、素敵です、真冬に汗をかく。
釣り道具を持って、もし今度来ることを念頭におきながら。
なんとか公園駐車場に戻ってきた私を、迎えてくれたスイセン。
緑の葉と白い花びらがゆっくり潮風に揺れていました。
ちょい釣りと磯辺トレッキング、こういうのもいいな、なかなかいいな。
近さと本気度数? 三浦半島の、魅力を再発見?
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